#22 改築をしよう!
うっしゃおら。
改築すっか。
「改築、レッツゴー」
「おー」
というわけで、この改築には狼達にも手伝って貰う必要があります。
あいつらには、ダンジョン部分を任せようと思う。
1〜5番隊は自分の隊の番号の階層を大まかに掘り、残った6〜8番隊は、ダンジョンの内装、つまり明かりを灯したり中をきれいに均したりということだ。
この明かりに俺は、ヒカリゴケを使おうと思う。
ヒカリゴケは、暗いところに置くと発光して周りを照らす魔植物だ。
不思議な生態を持つため、特殊なところにしか生えていない。そのため、希少価値が非常に高い。
そしてその特殊なところとは…
「A-級ダンジョン、装甲磊落…」
装甲磊落は、ゴーレムがひしめくダンジョンだ。
A-級ダンジョンでは、当然ボスのランクはA-である。
そして、そのボスであるミスリルゴーレムの体にヒカリゴケが生えるという。
装甲磊落を攻略するメインの目的は、ヒカリゴケだが…
もう一つの目的は、ミスリルだ。
ミスリルも、また希少価値がかなり高い金属であった。加工が念じるだけででき、最強の硬度を誇る、ハイテク金属だからである。
よほど一流の武器屋でしかミスリルの装備は売っていない。
なぜって?
高いからだよ!
ただし、念じるだけでできるのは整形だけであり、その後どのように使い込むかで、個性が出てくるのだ。
俺は、ミスリルの大太刀を2本作って、二刀流をしようと思う。
いや~楽しみ。
今の装備木刀だけだからね。
おっと、木の魔剣だった。危ない危ない。
まあ、俺が鬼化してデカくなったことで、大剣サイズだったのが短刀になっている。脇差しでもなく、短刀だ。
どっちにしろ弱いことには変わりないのだ。
ふっふっふっ、その弱い魔剣をどうやって俺が今まで使ってきたかって?
簡単だよ。魔力で守りながらいけばいいのさ。
これは、そんなに難しいことではない。
しかし、ちょっとしたことで注意がそれたりするので、普通の剣で戦闘をしたほうがかなり楽にはなるのだろう。
しかも、ミスリルの剣である。使い込まれるほどに強くなる、あの剣が!
しかも、2本も。
いやー、ワクワクするねー。素晴らしい!
ちなみに俺が刀を使うのは、天空流師範が刀使いだったからだ。
なんか、大太刀って手によく馴染むじゃん?
そんなわけで、俺は大太刀が大好き。
ダンジョン部分の指示を送って…
よし、成功だな。
みんな作業を始めている。
さあ、作業の指示は伝えたことだし、
「ダンジョン攻略いってきまーす」
「いってらっしゃーい」
「我等の武器素材も忘れるでないぞー」
「わかってる」
感動的な別れのあと、俺はダンジョンに向かって走り始めた。
どこを走っているかって?
もちろん空中じゃないか。
そう、スキル「飛行」の効果である。
飛行は、すごい有能なスキルで、下位スキルである空中跳躍の効果も含まれる。
そのため、空中跳躍で足場を地面と垂直に作りつつも、飛行で高度を保つことができるのである。
なんでわざわざ空を走るのか?
それは、俺が走ると小さい竜巻が生じて目立つからである。
あんまり人間に見つかりたくないし、「異世界人」に見つかったら終わりだからね。
ここは安全に行こう。
えっ?空中を飛んでる方が目立つんじゃないかって?
大丈夫だ。俺は今、高度16000mの上空を飛んでいる。
望遠鏡を使ったんならともかく、人の目には見えない。
大丈夫大丈夫!!
さあ、ちょうどダンジョンの入口の真上付近に達した。
俺はゆっくりと、降下を開始する。
なぜゆっくり降りるのかというと、落ちたダメージを食らうほど俺は馬鹿じゃないからだ。
まあ、それでも時速500kmは出てるんだけどね!
そうこうしていたら、あっという間にダンジョンの入口についた。
おそらく、これが木の魔剣で戦う最後の戦いになるだろう。
木の魔剣、お前は良くやった。今までありがとう!
木の魔剣は、予定ではミスリルの大太刀に取り込ませる予定だ。
せめてもの供養として、それくらいはやっていいだろう。
さあ、行こうか。
そうして、俺はダンジョンに突入した。
踏み込み。
「一閃!!」
空中跳躍。
「天覇!」
壁キック。
「空閃!!」
そして、俺は地面に降り立つ。
ふう、アイアンゴーレム五体は無事に片付いた。
残るは1階層のフロアボス、ブロンズゴーレム。
ちなみにこのダンジョンは25階層まであるらしいので、この調子で行くと、2時間位で攻略できるな。
よっしゃ、さっさと片付けるか。
「潰ス!!!」
避ける。
「覇閃!!」
攻撃。
あと一撃!
「小癪ナ真似ヲ!!」
おっと、レーザー砲(仮)が来るぞ?
刹那、俺の横の地面が焼け焦げた
つまり、焼け焦がす程度の威力しかないということ。
まあ、所詮C-ランク、危険度15の魔獣だからね。
あと言っとくけど、俺実力の20%も出してないから。
「これで終わりだ!天覇ぁ!」
そして、ブロンズゴーレムが爆散した。
素材の銅をドロップしている。一応もらっておこう。
ここまで、約1分30秒。
さあ、第2階層だ。
「うぉっ、ちょ、なにこれ」
第2階層は、トラップまみれだった。
トラップを踏むと、第10階層に飛ばされるらしい。
ありがたく悪用させていただいた。
こうやって、上から踏むと…
カチッ
ブォン
おっ、転移したみたいだな。
ん?
ちょっとまて、おいおいおいおいおいおい!
これはないだろ!
なんと、10階層のボスの攻撃を、転移時に受けたのだ。
いくらなんでも悪質すぎるぞ。
まあ、HPはそんなに減ってないし、雑魚敵で良かった!
さあ、ぶっ殺すか。
「空閃伍連!!」
この伍だけ五じゃないのが謎なんだよな。
まあいいや。
さあ、俺の空閃に、いくつ耐えられるかな?
はい、1発、2発、3発、やるじゃん。4発。流石に無理かー。
全く、骨の無い敵ばっかで、けしからん!
第11階層への扉が開く。
おっ、ここから階層ボスがブロンズゴーレムからシルバーゴーレムに変わるみたいだな。
ふーん。
どんくらい強いんだろう。
って、普通の敵としてブロンズゴーレム出てきてんじゃねえか。
前の階層ボスクラスがうじゃうじゃいるぜ。
なるほど、ここから難易度がぐっと上がるのね。
面白いじゃないか。
やってやろうか。
ってことで、検証!
一撃で、11階層の敵は掃除できるのか!?
さあ、まずは…
「天空流奥義:疾風迅雷!!覇閃ンッ!!」
さあ、俺の超火力に、ゴーレムたちは耐えられるのか?
ドカーン
おおう。
なんか、ダンジョンにヒビ入ってね?
もちろんゴーレムは全滅だ。
さあ、ヒビは気にせず下の階層に行こう!
12階層…うん?
ゴーレムが全部倒れてる。
ちょっと俺やりすぎたな。
どこまで行ってるんだろう?
13,14,15,16…
なんと、19階層まで全滅していた。
なんで?
まあいいや。
20階層攻略しよっと。
20階層もなんかほぼ全滅状態だな。
ボスも瀕死だし。
ほかは全部清でるし。
ってことで、ボスにトドメをさして、次の階層へ!
21階層も、結構な惨状だった。
シルバーゴーレムとゴールドゴーレム以外はみんな死んでた。
えっぐ。
まあ、もう一回覇閃やっちゃったから、全滅したけどね。
さあ、ゴールド拾って…
どこまで被害拡大してるだろう。
22,23,24。
ゴールドゴーレムの威厳はどうした!
みんな全滅。
素材拾って次へ行こう!
さあ、25階層はっと…
おっと、ゴールドゴーレムがちらほら残ってるね。
とりあえず全部狩って…
ミスリルゴーレムに挑む。
「ふむ…この階層まで来るものは、絶えて久しいが…」
「ふはは、俺最強!死ねぇ!天覇伍連!!」
やめなさい、ソンナ言葉を罪もないゴーレムに使うのは!
「ぐはっ…やるではないか!!」
体の苔を回収して…
「何をする!!」
「からの覇閃!」
「ぐっ…負けた…」
ゴーレムの肢体が爆散し、後にはミスリルが残った。
苔は回収したことだし、てにはいっぱいのそざい!
帰ろ。
「ただいまー」
「おかえりーっってなにその素材!?」
「ダンジョン攻略の副産物!」
「やっば」
「ってことで、このヒカリゴケダンジョン内にところどころ置いてくんね」
「「「「了解」」」」
「狼どもにもやらすわ」
狼に思念を送って…
よし、作業はいい感じに進んでるな。
さて、そろそろ気になるミスリルの大太刀を作っていこうか。




