#16 引越
ブクマ有難き幸せの極み
さあて、ダンジョンを一つ手に入れました。
ということで・・・
「お引越しをします!」
「「い「えー」い!!」」
↑一人が「えー」といい、二人が「いえーい」といった。非常にわかりにくいですがマイブームなのでよろしく!
アンピプテラズとフェンリルは「?」って感じだな。
「火狼川にこの家を地盤ごと持っていきまーす」
「何その独断と偏見で行われたみたいな引っ越しの仕方」
うっ、ツッコミが鋭い。
「まあまあ、これは良く考えれば合理的なんだぞ!」
「たしかに」
ちょろい。
「ってことで引っ越しします。まずは俺が地盤をくり抜くから、豆人は土魔術で台車的なものをつくって、それをみんなで運ぶって感じで」
「「「了解」」」
Great.
「じゃ、いっきまーす!天覇五連!」
天空流の結構火力が強い技を放つ。刹那、俺の射線上の地面に切れ目が入り、
家が浮いた。
「Huh?」
豆人が変な顔をしている。
「そんな顔してるとすぐじじいになるぞ」
「へーい。それにしてもさっきのやばかったな。」
「まあね。これが天空流の真髄ですy(自主規制)」
やべっ、天空流師範に見つかったら怒られるな。
こんな事言うのはやめとこ。
そうこうしているうちに豆人が台車を作り上げていた。
「引っ張ろうか。」
「クー!」
元気そうなので、よし。
「「「「OS,OS」」」」
「SOS」
なんかちがうの混ざってるね。
かー、結構いい運動になる。あんま知らんかったけど家って重いんだな。改めて実感。
「よっしゃ、火狼川ついた!」
「それから、どうするのじゃ?」
「ここはスルトの出番だな。でっかいハンマーで火狼川のてっぺんらへんにぶんなげて。アンピプテラズは軌道修正お願い。」
「承諾。」
「「キュー!」」
「おらぁぁぁ!」
ぶっとばー。WW
「クー!」
アンピプテラズもやる気だ。ただ、家が重すぎて軌道修正に結構苦戦してやがる。
「大丈夫かー」
大声で叫んでみる。多分大丈夫だろうけど。
「クー!」
全然大丈夫だったわ。
そして、地面に家が建ち、
地に激震が走った。
「「「「「「「!?」」」」」」」
やばいな。家投げるとこんなことになるんだ。
次から家を投げてくる敵の攻撃は避けるようにしよう。
ちなみに家の中身は氷漬けにしてあるので、乱れてはないはず。
ブラッドアイスの強度だったら多分行ける。
ついたら溶かさないとな。
いやー、マイホームごと引っ越し完了。高い所にあるので凄く風通しがいい。
おまけにヨギボーがなんか増えてた。怪奇現象。
「そういえばヨギボー買ってきたわ。」
お前か、豆人!
「でも古いヨギボーは転売した。」
な
ん
で
?
頭おかしいだろ。
てかなんでヨギボーふえてんのそれで?
「ああ、我も新しいヨギボー買ったぞ」
お前も共犯か!スルト!
ほんまにこいつら意味わからん。
冷蔵庫にあったスライムアイスうまい。
結局スライムはアイスで食べるのが美味しい。最高最高最高最高!
いろんな味も用意してるんだよね。バニラ、いちご、抹茶、チョコ。
ん?
いちご味のアイスがない。
な
ん
で
?
「いやーアイスはうまいのう」
アルテミスゥゥゥゥ!!!!
許さん。
待って、こいつらやばいぞ。
とか言ってる俺もソファーの中にスライムのストック入れてるから人のこと言えないんだけどね。
「うわー、なんかソファーの中にスライムが入ってる!!」
てか何で気づくんだよ。なんでソファーの中身確認してるんだよ。
「いや、これ俺の日課だからな」
ソファーの中身確認とかどういう日課だよ。大丈夫か?
「家のなかに食虫植物入れてきたの誰?」
これも豆人かな?
「クー…」
お前もか、アイオーン!
これで何もしてないのアテーナとフェンリルだけになったぞ。
「やっべ、トイレに魚落ちてる」
いやいや、どういうこと!
「キュー!(私だよ!)」
オイオイオイオイ!!!
お前も黒かよ!
「フェンリルはなんかやった?」
「オン」
そういって指さした先には…
ホタテの培養用の水槽にホタテが入ってた。
は?
どういうこと?
すげー邪魔なんだが。
まあいいか。ホタテはうまい。そういうことにしましょう。
「キュ!?」
「うわー誰だよバナナの皮おいたのアテーナこけちゃったじゃないか」
「ガー」
ブレス出すなし。
その先にはなんと天輪焼が。
「あれこんなところに天輪焼が」
「いや大判焼きね」
「御座候である!」
「どの名前で呼ぶかじゃんけんで決めようぜー」
「じゃんぽん」
やったー勝った。
「そりゃないだろ。もっかいやろうぜじゃんけんぽん!」
「わーい、また勝った。」
どっちにしろ天輪焼なんだあれは。負けを認めろ。
「ちっ、仕方ねえな。天輪焼だあれは。」
素直でよろしい。
うちの故郷では御座候といいます
天輪焼は個人的に推してる
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛