初のボス攻略
デュラハンの馬車に乗り1時間後町にたどり着いた。この町は冒険者の町から少し離れていて魔王軍の幹部一人が占拠したという、とある町からもそう遠くない為、ザコ魔物達の出現率が高い。それを狙った冒険者達が出現したザコ魔物達を倒して手に入れた魔石を売り生活している町だ。今となっては第2の冒険者の町ともいわれる程、多くの冒険者達が集まっている。表向きはそうだがただ魔王幹部を倒すのも諦めザコ魔物を倒して、その金で昼間から飲んでる酔っ払いたちの集まりだ。
「今日もこの町は冒険者達が多いな」
「馬鹿何が冒険者だ。ただの弱虫ひきこもりの集まりじゃねぇか」
デュラハンがこの町の冒険者を冒険者というのが気に食わなかった啓介が言い返した。
ダンジョンの中で自由を奪われた魔物達を何ともなく殺しておきながらダンジョンを脱出してすこし強くなった魔物からは何もせず逃げてる冒険者の姿がいらっと来たのだ。何故なら啓介が警察だったころ自分より強い人には媚びを巻いて弱い人達をおもちゃのように虐めてる悪人達をさんざん見てきたからだ。
デュラハンにすこし言葉が過ぎたと思った啓介は誤った。
「ごめん、ちょっと言葉が過ぎちまった。」
「いいよ、俺も何となく君の言葉は理解しているし」
エリと啓介はデュラハンに謝礼の金額を払い日が完全に暮れる前に宿をさがしに行った。
冒険者が大勢いるにも関わらず簡単に宿を借りることが出来た。この町に訪れる冒険者達が多いため宿の数が結構増えたためだという。楽に宿を探して啓介は酒場に酒を飲みに行こうとしたのだがエリに止められた。
「酒なら後で飲みなさいよ。まずは町の掲示板見に行くわよ」
「俺の楽しみが、、」
最近はいつもこんな感じだ。旅行の疲れを忘れるために町に着くと啓介は酒を飲みに行こうとする。
しかしエリがそれを阻止する。何故なら次の町まで行ける交通費と食事代を稼ぐため依頼を受けに行くためだった。依頼は主にその町の掲示板に貼ってあった。
エリに強引に連れられ町の掲示板を見に行った。
クラオス町掲示板
依頼1:まいうー町を占拠している魔王幹部サムギョプサル(10層のボス)の討伐、報酬3千万バリス
依頼人:まいうー町の領主:プラガーラリア 現在住所:クラオス町の3丁目の屋敷
依頼2:音楽の町オケストラに行くまでパティを組んでもらえる方 報酬50万バリス
(オケストラ町までの警護を頼みたい)
依頼人:冒険者:セシルーグランディネ 現在住所:クラオス町の2丁目のやすらぎ宿203号室
依頼3:町の中に出現する魔物退治、 報酬魔石1個当たり+5万バリス
依頼人:町の村長 現在住所クラオス町の5丁目の屋敷
などなど
エリは依頼2番のオケストラ町までの同行が気にったようだ。何もせず同行するだけで金を貰えるとか一石二鳥だと思ったからだ。啓介は不満だった。どこの誰かも分からない奴と一緒に旅などしたくないからだ。
そんなの依頼人を見てから判断しようというエリに仕方なく依頼人のところに連れていかれる啓介だった。
この一か月啓介の性格がワイルドに変化したとは言え惚れた女には弱かったのだ。
啓介とエリは依頼人が泊っている宿に入った。そして階段を上り2階の203号室にノックをしたら依頼人が扉を開けてくれた。依頼主は白い猫耳と尻尾がある猫獣人族の可愛い女の子だった。
依頼主であるセシルが可愛すぎて啓介は心を切り替えこの依頼を引き受ける気になった。
「何の用ですか?」
「あの依頼を引き受けにきました。」
依頼人であるセシルはエリ達を自分の部屋に入れてくれた。部屋の中にはなぜか小さいボールや糸玉などが床に転がっていた。それをみた啓介達は猫人族は猫と同じ習性があるんだと少し可愛いなと思った。
彼女は啓介達にギルドの人数とレベルを聞いて来た。
エリは正直にギルドはまだなし、そして啓介のレベルが7で自分のレベルが9であることを教えた。
自分よりレベルも低いしたったの二人ということを聞いてエリ達に警護何て任せられないと思った。
「帰ってください。私は町の外に出現する魔物達を倒せるくらいの強い人や大人数のギルドの人を探しているのです。私よりレベルが低いあなたたちみたいな駆け出しの冒険者には依頼できません。」
「その選択後悔するぜ、今この町で俺たちより強い奴などいないからな」
「口だけは達者ですね」
「何だと」
自分達がここら辺の冒険者よりも弱いと見られたのが悔しくって啓介はセシルに一言いうために近づいた。
そこで床に転がっていた糸玉を踏み啓介は前に倒れセシルを押し倒してしまった。そして啓介の手にはもみもみと柔らかい感触が伝わった。その柔らかい物体はセシルのおっぱいだった。わざとではないが自分を押し倒して胸を触ってる啓介を変態だと思い頬を叩き立ち上がった。そして後ろでそれを怖く見つめているエリ。セシルに殴られたのも気にせず啓介は生まれて初めて揉んだ女の子のおっぱいの感触に浸っていた。
そしてセシルはヘラヘラと笑ってる啓介の表情を見て変態だと確信した。
「この変態出ていけ」
「啓介、行くわよ。」
怖い目でエリは啓介を彼女の部屋から強引に連れ出して宿から出た。同じ女子としてセシルに面目がたたなかったのかそれとも啓介にヤキモチを抱いたのかエリは何故か怒っていた。
エリがあっさりと部屋から出てきた理由は依頼人としてセシルの態度は妥当だと思ったからだ。自分よりレベルが低い人をボディガードとして雇う馬鹿はいないからだ。啓介とエリも仕方ないと思い他の依頼を見にまた掲示板があるところに向かった。
その時町の鐘の音が鳴り始めた。その鐘は魔物達が襲撃したから住人は避難して冒険者や衛兵などは町を守れという警告音だ。
鐘の音が鳴り始めたのと同時に悲鳴の音も聞こえてきた。
「「「「「「「「「あああああああ」」」」」」」」」」
悲鳴を聞いた啓介達は悲鳴の音をたどってそこに走った。5分くらい走りたどり着いた彼らが目撃したのはこの町に来る途中で倒した豚魔物とそれを引き入る豚魔物のボスであるサムギョプサルだった。
ザコの豚魔物は2メートルくらいの大きさだったがサムギョプサルは6メートルくらいの身長でめっちゃ太った豚だった。
ザコ豚魔物は冒険者達を襲い掛かった。サムギョプサルは冒険者達にレーザービームを放った。レーザービームに撃たれた女はメス豚に男はオス豚に成り下がった。サムギョプサルはメス豚になった冒険者を自分の背中のバックに入れた。
「大量、大量、今日は沢山のメス豚たちと交尾できる、万歳」
「サムギョプサル様私にもメス豚一匹だけ譲ってくれませんか?」
「俺のちんこが立たなくなったら譲ってやろう。」
「ありがとうございます。サムギョプサル様」
メス豚になった女の冒険者達をバックに入れながら豚魔物達はゲスな話で盛り上がっていた。
そして気に火を放ちオス豚になった冒険者達を豚の丸焼きにして食べ始めた。
すっかり気分が良くなったサムギョプサルは「オスは食ってメスには入れて、ラララララ」とゲスな歌を歌い始めた。
エリと啓介はザコ豚魔物達を倒しながらヨウヤクサムギョプサルのところまでたどり着いた。
サムギョプサルは空中に血の塊(来る途中倒したザコ豚の血)を浮かべている啓介とエリを凝視した。
「今日は運がいい、レアなバンパイアの肉とあんなに可愛いメス豚まで自分の足で俺様のところに来るなんて」
「誰がメス豚ですって、あんたバーベキューになりたいみたいね」
メス豚だと言わる怒ったエリは空気中の水分を形態変化させデカい氷を作りサムギョプサルに放った。サムギョプサルは豚足で氷を粉砕しエリにレーザービームを撃つ。啓介が血の塊を形態変化させ盾を作りレーザービームからエリを守る。今度は啓介がサムギョプサルに剣を振ろうが左の豚足で防御して左の豚足で啓介を攻撃する。啓介は防御するためまた血を形態変化させて防御するが防御が破られぶっ飛んだ。
血の盾のおかげで受けたダメージは少なかった。
「啓介大丈夫?」
「大丈夫すこし油断しただけだ。仕方ない痛いけどあれをやるしかないのか」
啓介は大剣で自分の左腕を切り傷跡を作り腕から大量の血を外に出した。「いてえぇぇ」と叫びながら自分の血を大剣に塗り覆い固く形態変化させた。「俺流魔剣完成」
啓介は自分の血には全魔力を込めることが出来るが危ない時以外は使わないことにしている。何故なら自分の体を傷つけ体から大量の血を出血しなきゃならないためすごく痛いのだ。
「エリ、あいつの動きを一瞬だけでもいいから止めてくれ」
「分かった。」
エリは空気中の水分を凍らせサムギョプサルの足を凍らせた。今のエリのステータスだとサムギョプサルのデカい足を凍られる範囲が精いっぱいだった。しかしサムギョプサルは何ともないように氷をぶっ壊した。
その隙を狙いサムギョプサルに剣を振る。一瞬で啓介の一撃を固い豚足で防御する。しかし啓介の一撃は豚足をぶっ壊しサムギョプサルの心臓である魔石を刺した。魔石を攻撃されたサムギョプサルは消滅した。
「夜に俺の血を見たのがお前の運の尽きだぜ」
サムギョプサルの討伐成功報酬3000万バリス+サムギョプサルの魔石1000万バリス
=4000万バリス獲得
啓介レベル12
固有スキル:吸血、夜目、夜力、溢れる血
魔法属性:血
スキル:血の形態変化&性質変化、催眠:自分の血を飲んだ相手が自分の目を見たとき催眠が発動する(飲んだ血の量と相手と自分のステータスの差により発動時間と催眠にかかる確率が変動する。)
エリレベル12
天職:ウィザード
固有スキル:古代文字解読、魔法属性:自然(古代魔法)
スキル:自然の形態変化&性質変化、浄化(相手にかかった呪いや毒魔法を解除できる、自分自身への呪いや毒魔法は全て無効化される。)
ザコ豚魔物達は自分達のボスであるサムギョプサルが殺され町から逃げていった。
周りにいた冒険者達はバンパイアである啓介への恐怖とサムギョプサルが退治されたことの喜びが重なり混乱して沈黙していた。
中には豚化した仲間達が元の姿に戻らないのを見て泣いてる冒険者達もいた。
浄化という新スキルを習得したエリはスキルを試すため豚化した人達に浄化魔法をかけた。
その瞬間ぷぎぷぎと泣いていた豚が元の人間の姿に戻ったのだ。エリは次々と豚化した冒険者達を元の姿に戻してあげた。
しかし誰も感謝の一言もなくエリと啓介から離れていった。
その時冒険者達の群れから「あんたたち、本当にクズだな、町を守ってくれたあげく自分達の仲間まで救ってあげた人達に感謝の一言もないのかよ」と大きい声が聞こえた。
その声の主はさっき啓介達の依頼の申し出を拒否した猫獣人族のセシルだった。
「彼女の言う通りだ。彼らは敵ではない。この町を救ってくれた英雄だ。」
町の村長である老人が町の住人達にそう話して啓介達のところに歩いてきた。
村長は啓介達にお礼の挨拶をして啓介がサムギョプサルの討伐の依頼をした人に会いたいとのことでまいうー町の領主であるプラガーラリアの屋敷まで連れていってくれた。
プラガーラリアは自分の町であるまいうー町がサムギョプサルの占拠され国からの報酬1千万に上乗せして3千万をプラスしたという。そして彼に魔石も売り全部で4千万バリスを受け取った。
村長とプラガーラリア領主は話があるそうで先に二人は屋敷から出た。
屋敷の扉の前に猫獣人族の少女セシルが二人を待っていた。
「あなたたちの実力もしらず受けてくれるという依頼を拒否してすみませんでした。」
「謝らないで気にしてないから、私たちのレベルやパティ人数をみてあなたの判断は妥当だわ」
「差し出がましいとは存じておりますが依頼を頼んでもよろしいでしょうか?」
「私はいいんだけど啓介はどうする?」
「別にいいけど一つ聞きたいことがある」
啓介はセシルに自分達がバンパイアとエルフなのに一緒にいて大丈夫なのかを聞いた。
彼女はそんなの関係ないと返答した。二人はそんな彼女の依頼を受け入れパティを結成した。
3人は新しい仲間を得たことと魔王軍幹部を討伐した祝杯を上げるために酒場に行った。
啓介とエリは稼いだ報酬で沢山のおつまみとビールの中ゾッキを注文した。
この世界では17歳から成人になるため啓介達は未成年に含まれなかった。
しかし16歳であるセシルは未成年なのでノンアルコールのビールの中ゾッキを注文した。
注文した酒とおつまみがきてお互い自己紹介をしてセシルが何でオケストラ町へ行きたがるのかを聞いた。
セシルは幼いころ離れ離れになった自分の兄貴を最初冒険者の町で探していたという。そしていつか冒険者の町でダンジョンを攻略していると会えると思っていたらしい。しかしオケストラ町でバイオリン演奏家として活躍しているという噂を耳にしてそこに旅立ったのであった。
ダンジョンが破壊されてから町の外には魔物達が出現しているため一人だと危険すぎてパティメンバを募集していたという。しかし中々町の外を出ようとする冒険者達がいなくって仕方なく掲示板にクエストとして依頼していたのだった。
啓介達はこれからの先頭のためお互いの能力をしる必要があると判断して魔法手帳の自分の情報を見せ合った。
名前:セシル グランディネ、種族:猫獣人族 歳:16 天職:アークウィザード(接近戦と後衛支援両方できるミッドフィールダーの役目)身長155㎝
レベル13 魔法属性:電気
固有スキル:電気を魔力に変換、電撃耐性
スキル:形態変化&性質変化、電体:電気を自分の体に付けることができる例;足に電撃を付着させ速い動きができる。
3人はお互いの紹介が終わり親睦を深めるために楽しく雑談をしながら酒を飲み始めた。
「二人は付き合ってるんですか?」
「違うよ、啓介君が私に片思いしてるだけだよ。」
「はぁ、誰がお前みたいな自意識過剰女に惚れるんだよ」
「何ですって、」
「二人は仲がいいんですね」
「「どこが」」
「それより啓介何でセシルちゃんの依頼受ける気になったの、嫌がったじゃない?」
「別にいいじゃない、どうでも」
「セシルが可愛くって受ける気になったでしょ?」
「もしかしてヤキモチ焼いてるの、これだから自意識過剰な女は素直じゃないんだから」
「死にたいみたいね」
「ごめんなさい酔いが回ってふざけてしまいました。」
「キモイ」
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頭痛いな
昨日飲みすぎた啓介は朝から二日酔いだった。
回復力が高くっても体に入った毒が消えないようにアルコールが抜ける速度も凡人レベルなのだ。
啓介は浄化魔法を頼りに隣の部屋にいるエリのところに行った。しかし部屋の扉の前にはセシルちゃんと買い物行ってくると書いてある紙が貼ってあった。
啓介は二日酔いによる頭痛を解消するために薬を買いに商店街に出かけた。この世界での薬はプリスト達の魔法と具現化魔法を持ったウィザード達がお互いの魔法を合わせ薬を作っている。
薬屋に行って二日酔いの薬を飲んだ啓介は回復力が高いためすぐ頭痛が解消された。
昨日の報酬をエリと半分に分けて啓介の手には2000万バリスがある。日本円にしたら2千万円という価値があるのだ。今まで貧乏生活で食べれなかった高級な料理を食べたかった啓介は店を探した。
そこで少し高級な料理店に入り満腹になった啓介は少し緊張が解けていった。今までの貧乏生活と魔物達との戦いなどで心置きなく休めることが出来なかったからだ。久しぶり心の余裕を持った啓介はアルコールがまだ完全に抜けてなく満腹になりほろ酔いな気分になった。
ほろ酔いな気分になった啓介は吸血欲と性欲が重なりムラムラし始めた。バンパイアは性欲と吸血欲が同時に生じるのである。どっちかの欲を解消すれば片方の欲が少しは収まるのだが物足りない気分になるのだった。吸血衝動に絡まれた啓介は宿に帰ってオナニーでもして吸血衝動を収めようと考えた。レストランから出て宿まで歩いていく啓介、買い物をしている女子の太ももや首筋を見るたび血を吸いたくって我慢ならなかった。しかし男を見ても吸いたいとは思えなかった。それは男が男に欲情しないと同じバンパイアの生理現象なのだ。
宿までの道を歩きながら啓介はある店に目が行った。その店の看板にはアダルトショップと書いてあったのだ。それをみた啓介は異世界のアダルトショップはどんなものを売ってるのか興味が出来た。人間界にいたときは恥ずかしくってそういった店には入ったことがない啓介はすこし緊張した。
しかし啓介は1回死んで2回目には死ぬ思いをして啓介は自分と誓ったのだ。いつ死ぬか分からない人生人に迷惑を掛けない範囲で欲望のままに生きると。
啓介は少し緊張しながらアダルトショップに入った。
「いらっしゃいませ」
店に入るとセクシーなサキュバスおねいさんが迎えてくれた。店主であるサキュバスは魔王と似た翼をしているが魔王よりは小っちゃい翼をしていた。サキュバスの翼は悪魔の翼とは似ているが大きさは小っちゃいようだ。そして尻尾もにているが先っぽがハートの模様をして可愛かった。髪の色はサキュバスの特徴と絶妙に似合うピンク色だった。
啓介はサキュバス店主のセクシーな姿を見て抑えきれないほど吸血衝動と性欲が溢れてきた。
ヤバいと思った啓介はサキュバスから目をそらしてどんなものを売っているのかを見た。
最初啓介の目に入ったのはスライムだった。ローションスライム、蝋燭スライム、服を溶かすスライムなどがあった。そのスライム達はペットのように保管されていた。
彼女もいない童貞啓介は自分には意味がないものだと思った。
「エリが俺の彼女だったらなスライムでこんなプレイやあんなプレイも」
今自分の状況にピッタリなものを探してる啓介の目に入ったのは<見たい夢で現実射精>という名のアイテムだった。
「あのすいません、これは何ですか?」
「このアイテムは心の奥底に秘められた自分の性的願望を夢でみて夢の中で感じたオルガズムを寝ている現実の体も感じて射精できるものです。今うちの店で一番おすすめの商品です。
「一つください」
「はい、ありがとうございます。説明書も付けておきますね」
「はい、ありがとうございます。」
「またのお越しを」
見たい夢で現実射精というアイテムを買った啓介は使うのが楽しみで急いで家に帰って来た。
そしてドアを閉めてベットの上で説明書を読み始めた。
見たい夢で現実射精の使い方
この薬を飲んで眠る前に誰とどんなプレイをしたいのかを想像して眠ると心の奥底にいる性癖と重なり
見たかったエロい夢を見ることができます。そして夢で感じたオルガズムが現実の肉体も感じて夢で射精したときと同時に現実の肉体も射精します。
薬を飲んで啓介は裸になりベットに横になりタオルを自分の股間の上に敷いた。タオルを股間の上に敷いたのは射精したとき精液がまき散らさないようにするためだった。
そのときノックの音がした。
「大和啓介さん、あなたへの手紙が届きました。」
そのおばさんの声は宿の主人の声だった。啓介は仕方ないなと思いパンツだけ履いて扉を開け手紙を受け取った。受け取った手紙を読むどころじゃなかった啓介は手紙を机の上に置いといてパンツを脱ぎタオルを股間の上に敷いてベットに横になり眠った。
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「エリ、今日服いっぱい買ったね。」
「今まで金がなくってかわいい服とか贅沢できなかったからね。」
「夕食はどうするつもりですか?」
「宿に帰って啓介連れてどこか食べに行こう」
エリとセシルは宿に上がり啓介の部屋をノックした。しかし何の返事もなかった。
それで宿の主に啓介がどこに出かけたのかを聞いた。宿の主人から啓介が出かけてないとのことで二人は啓介の部屋の扉を開けた。啓介はさっき宿の主人から手紙を受け取ったときにドアを閉めるのを忘れていたため扉はすんなり開けられた。二人はベットに寝転がってる啓介を見た。
「寝てたのね」
「もしかして今までずっと寝てたのかな」
「これなんだろ」
セシルとエリは啓介の枕の横にあるアイテムの説明書が気になり読んだ。
その時啓介が寝言を言い始めた。
「セシルちゃん、そこ濡れてるよ、お兄ちゃんに入れてください、にゃんと言ってみな
エリのお尻は白くって綺麗だね、さっきまでの強気はどこに行ったのかしら」
「「キモイ」」
エリとセシルはアイテムの説明書を読み啓介の寝言を聞き、今啓介が夢の中で自分達にエロいことをしていると確信した。二人は蔑んだ目で啓介を見ながらエリは水の魔法をセシルは電撃魔法をぶちかました。
水に濡れてから電撃をくらい啓介は驚いて布団を蹴りベットから裸で降りてきた。そして夢の中でまだ射精まで至らなかったので勃起している状態だった。その光景は二人の美少女の前に現れた勃起した裸の痴漢の姿にしか見えないだろう。彼女達両方処女だったため勃起した啓介のあれをみて驚き無意識的にセシルは電撃魔法をフルパワーでエリは水魔法をフルパワーでぶっ放した。エリの水魔法の水力により啓介の体は部屋の窓を破り町のど真ん中に落ちて全裸で倒れた。
宿の近くにいた人達は町を救ったバンパイアが全裸で倒れている姿を見ていた。もちろん近くでパトロールをしていた警察官も走って来た。警察官は公然わいせつ罪として意識がない啓介を連行しようとするがエリとセシルが詳しく事情を話して何とか連行されるのは免れた。町の人達はバンパイアはやっぱり変態だなと思ったらしい
エリは魔法手帳から黒いマントを引き出し意識のない啓介に被せてあげた。そしてエリはセシルと一緒に啓介を宿まで連れてきて自分のベットに寝かせ布団を敷いてあげた。啓介のベットはエリの水魔法により濡れたままだったからだ。
「どうしよう」
「私が起こすよ。」
エリは寝ている啓介の頬っぺたを張り飛ばし起こした。やっと目が覚めた啓介は自分に何が起きたのか理解できずさっきエリ達に攻撃されたことも全部夢だと思っていた。それで自分は裸の状態だと思いベットから出てこないで平然なふりをしようとした。エリ達に攻撃されて体のあっちこっちが痛いのは薬の副作用だと認知する啓介だった。
「二人共、今帰って来たの」
「あんた、今まで何してたの?」
さっき起こったことを夢だとでも思っていた啓介にエリが問う
「二日酔いがひどくってさずっと寝てたよ」
「そう、じゃこれは何?」
エリは啓介の部屋から持ってきた<見たい夢で現実射精>の説明書を啓介に見せた。
なって言い訳すればいいか分かんなかった啓介は知らないふりをした。
「知らないよ、そんなの」
「このアイテムを使って夢で私達にいやらしいことしたでしょ」
「本当に自意識過剰だな、俺はねぇ、お前らみたいなガキの体には興味ないんだよ。」
「あ、そう、じゃさっきまでの寝言は何だったのかしら」
「寝言って?」
「セシルちゃんにはそこ濡れてるよ、お兄ちゃんに入れてください、にゃんと言ってみななどと、
私にはエリのお尻は白くって綺麗だね、さっきまでの強気はどこに行ったのかしらなどと言ってたわよあんた、死ぬ準備はできたのかしら」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、吸血衝動を抑えるために仕方がなかったです。」
「マジでキモイ」
生きるために啓介はエリとセシルに背いっぱい誤った。そして吸血衝動を抑えるため仕方なくそのアイテムを使ったのだと詳しく説明した。エリは啓介のいやバンパイアの吸血衝動がどんなものなのか調べるため魔法手帳から全種族辞書という本を取り出した。そしてバンパイア種族の吸血衝動に関して書いてあるページを読み始めた。
バンパイアの吸血衝動
幼いバンパイアは吸血衝動に絡まらない。幼い他種族の子供が性欲衝動に絡まないのと同じだ。
成人のバンパイアにとって吸血は性欲と重なる。違うところはバンパイアの吸血は性欲よりもっと頻繁に衝動に絡まる。一日一回は吸わないと我慢ならないくらいだ。しかしそれを少しでも抑える方法がある、それはオナニーをして性欲だけでも抑えることだ。啓介はバンパイアになってから心の余裕がある日は吸血衝動に絡まれオナニーをして何とか抑えてきた。
バンパイアは同性の血を吸いたがらない(例外:ホモ)
バンパイアは異性の血を吸いたがる、特に思いを抱いている異性の血を吸いたがる。
理由:他種族が好きな異性とセックスするとき一番快楽を感じるようにバンパイアは好きな理性の血を吸うときが一番落ち着くし美味しいのだ。
一番吸い心地が良い部位:首筋
注意
吸血衝動と性欲両方我慢したらバンパイアはまともな理性を保てなくなるほど辛い
本を読んでバンパイアにとって吸血衝動の理解したエリとセシルは啓介の行動に少し納得した。
「言ってあげれば吸わせてあげたのに」
「えぇマジで」
「一日一回吸わせてあげる、但し条件があるわ」
「条件?」
「一日一回私の命令に服従することいいね!」
「それはちょっと、、」
「嫌ならいいわ」
「嫌じゃないです。服従します、服従しますから」
啓介は血を吸える条件として一日一回エリの命令に服従することにした。それほどエリの血が飲みたかったのだ。人間が好きな異性とセックスするときが一番快楽を感じるようにバンパイアという種族は好きな異性の血を誰の血よりも美味しく感じ吸いたがるのが本能なのだ。エリは啓介を異性として好きで自分の血を許したわけじゃなくバンパイアが吸血衝動に絡まれたとき吸わないで我慢するのが大変だとういうことを知り啓介が可哀想だったからだ。
エリは啓介の反対方向を見ながらベットに座り首筋が見えるよう服を少し下ろした。
「恥ずかしいから早く吸って」
啓介は布団に隠れている自分の股間だけ見せない為ゆっくりと座った。その時啓介は自分が裸じゃなくマントを被っていたことに、
「何で俺マントなんか被っているんだ。」
「どうでもいいでしょ、速くして」
エリはさっき自分達が攻撃して啓介が町のど真ん中に全裸で気を失っていたことを隠すためせっかちなふりをして誤魔化した。
啓介は目の前にあるエリの首筋を見て興奮してマントのことなどどうでもよくなった。
啓介は座った状態で楽な姿勢でエリの首筋を噛もうとするとエリを少し抱かなきゃいけないと思って緊張した。女を抱いたことなど一度も無かったからだ。それでもエリを抱いて吸血をするとそれ以上の幸せはないと思った啓介は両腕でエリを抱いた。それで少しエリのおっぱいに手が掠ってしまった。
「あ、どこ触ってんだよ」
「キモ」
いきなり啓介に胸を触られたエリは思わず肘で啓介を殴った。隣にいたセシルはそんな啓介を蔑むように見ていた。
「ああぁ痛ぇ、いきなり何するんだよ?」
「それはこっちのセリフよ、何でいきなり胸を触るのよ」
啓介は座った姿勢だと抱いて首筋を噛むしかないとエリに説明して何とか誤解を解いた。
そして啓介に抱かれるのが嫌だったエリは立って吸わせることにした。
「優しくしてよ」
「いただきます」
「キモイ」
啓介はエリの首筋を噛み血を吸い始めた。エリは噛まれる時少し痛かったが吸われるときは痛くはないみたいだ。しかし啓介の舌で自分の首筋を舐めまわされエロいことを想像して少し興奮したようだった。
隣で見ていたセシルも少しエロいと思ったのか顔が赤くなっていた。
「ごちそうさまでした。」
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おまけ
エリ:啓介はバンパイアなのに何で昼間に眠くならないのか?
啓介:夜寝ると昼間には眠くならないんだ。人間が夜起きていて昼に寝てる人がいるのと同じさ
エリ:つまり今日のようなエロいことでもしない限り昼寝はしなくっていいんだ。
セシル:キモ
啓介:仕方ないだろ。そうでもしないと欲望を抑えられなくって性犯罪者になってたわ
セシル:キモ
啓介:セシル、もう一回キモいと言ったらお前の血も吸っちゃうぞう
セシル:マジでキモいんですけど、私の血吸ったら通報しますよ。