チュートリアル始めました
-これからの会話は音声認識になります-
-公序良俗に反しない快いプレイングをお願いします-
眩しさに目が慣れ周りを見渡すと一面が水だった、そして耳には
ザザーザッパーン
と波音が入ってきた。どうやら始まりの街は海辺の港街だったようだ。どことなく潮風の匂いもしてきたような気がする。街道がそのまま海岸線から町まで繋がってるように見えた。ちょうど現在地は海と街の中間地点ってか既に砂浜や海岸線では先行組がレベル上げに励んでるのか遠目から見て蟹っぽい形状のモノやフナムシの大きいのやら魚型のモンスターと戦っていた。
「これは海産物関連のアイテムドロップとかも期待出来そうだなぁ、そして蟹は硬そうでフナムシはワサワサしてるな」
と、独り言を呟きながらキョロキョロと周りを見渡す。お上りさん丸出し状態でいると
「そこの貴方すみませんがちょっと手伝いを願えませんか?」
と、急に声をかけられて慌てて声がする方向に顔を向けると街道沿いの岩に腰掛け足首辺りを痛そうにさすってる少年がいた。
「どうされたんですか?」
相手の見た目で判断するには材料が足りないのと元々他人には丁寧に接する征二は丁寧な言葉をかけながら少年のような見た目の彼の元に近寄った。
「いやーそこの海で海産物を採りに行ってみたら思いの外珍しい物が採れたので売却後の事を嬉しそうに考えながらそこに置いてある籠の中身を見ながら歩いてたらサンドラットの巣穴に足取られて足首をひねりまして、困ってたとこなんですよ」
一息にわかりやすい説明をするNPCの言葉を聞きながら観察するとそれ程高級そうではないがシッカリとした作りのシャツとズボン、ビーチサンダルみたいな履物そしてなんらかの植物で編まれた籠見た目程若い訳でなくしっかりとした社会人のようだ。
「あっ私セージと言います、あなたは?」
伺うような視線を向けてる事に気付き自分から名乗った。
「これはこれはこれから依頼をしようとした相手にまだ名乗っていませんでしたね。私はそこのビッグソルトの住人でキーオって言います」
お互いの挨拶が終わり続けて
「それで依頼とは?」
「私とパーティを組んでこの籠を持って一緒に街まで行って貰いたいのですよ。どうやらセージさんもあのビッグソルトの街には用事があるはずだと思われますので街の案内も出来ますし」
ピコピコ
軽やかな音楽と共にメニューが開く
-チュートリアル:パーティを組もうが発生しました-
NPCとPCとの違いはあれパーティの組み方は同じです、また同一パーティであればアイテムも共有出来ます(今回の場合は無理ですが)。
-チュートリアル:クエストを受注しようが発生しました
クエストは街中だけでなくいろんなところで受注する可能性があります。クエストを受けてクリアしていく事で貴方を取り巻く環境が変わっていくかもしれません。
(チュートリアルならしゃーないな受けといて損は無いでしょ)
「わかりました、この依頼お受け致しましょう!」
と言いながら右手をキーオさんの方に差し出すと、
「それではクエストクリアまでの間よろしくお願いします」
その手をキーオさんが握って籠を手渡してきた。
-キーオ護衛クエストを受注しますか?
はい ←
いいえ
その後にメニューウインドウを開きキーオさんとパーティを組んでいよいよビッグソルトの街に向うのであった。
チュートリアルは大事ですよね〜。