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泣き叫ぶ理由
直そうと思っていた。
もうちぐはぐで、
どこから直したらいいのか、
分からなかったけど、
それでも零れ落ちたものを掬って、
上にかけてそうやって固まるのを待っていた。
けれど、上からかけたものは、
どろどろにとけたチョコレートのように、
醜く着飾るだけだった。
そのチョコレートは
臭くて、甘くて、
誰かの味がした。
誰かが必死に積み上げたような、
そんな味がした。
けれどそれは自分が壊したんだ。
この手で、この目で、この口で、
どうしようもなく壊してしまった。
だから償いをしなくちゃいけない。
償いきれることのない償いを、
死してまだ残る残像のような償いを、