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バイバイデイズ   作者: 野良犬
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エピローグ1

 巡る巡る春夏秋冬、そのどれにも意味があり、それぞれが意味を持って生きていく。だが、毎年3万人を超えるという自殺者がこの国にはいる。嫌なことがあって逃げたかったのか、人生に飽きて死んだのかは知らない、ただ分かる答えは【そこで人が死んだのだ・・・】

原因は、個々が思いつく限りあるだろう。例えば、虐め・ストーカー・パワハラ・ストレスなどだろう。

加害者にも被害者にもなるこの時代、願わくば中性的な立場、どっちにもつかずの状態、これが理想だろうなと俺は思う。


 朝のだるさは異常である。この一ヶ月間とちょいの間はずっと、テレビ・パソコン・ゲーム・時より部活と言った、まぁ準リア充という生活を送っていた。残暑残る9月に入ったわけだが、蝉の大合唱が未だにキンキンと耳に鳴り響いて、俺の頭の中で一定のいろんなペースの超音波を脳内で反射させており、俺の頭は今でも破裂してしまいそうだ。

「おっすー、どうだった夏休みは」

「おかしいな、蝉の声の中に人間の声がするんだが」

「おい、俺は蝉じゃないぞ」

と、当たり前のようなツッコミをしてくるやつが、│神崎かんざき あきらである。

「第一蝉の声っていうのは、一種の求愛行動で、メスに向けて発せられてる音なんだよ」

「お前、俺のことメスだと思っていたのか・・・」

「ちっがーう!!!誰がおめーみたいなやつをメスだと思うんだよ!」

「すまん、てっきりホモかと思ったんだ。許してくれ」

「お前あとでハッ倒すからな」

 そんな、ホモの発言をスルーしながら教室に入ると、クーラーが効いてるおかげで、一瞬夏の暑さを忘れることができた。

「やっほー、夏の暑さに今でも負けそうな顔してるぞー」

「クーラーをがんがんに浴びてるやつの登校中の顔が見てみたかったよ」

「ふっふーん、まぁいいじゃないか」

こいつの名前は、│今野こんの 紗綾さや、いつも一番乗りで教室にいるやつだ。夏場でも長袖を時より着ててたまに暑苦しいのがネックだがな。

「おっすー、今野。新学期早々元気そうでなによりですなぁ~」

ちなみに、ホモ(彰)も一緒のクラスなのだ・・・掘られないか心配だ。

「あ、そうそうおかちゃん、宿題終わった?」

おかちゃんとは、俺のあだ名である。本名は岡崎なんとかだと思うだろう?実際は、顔がサッカー選手に似てるからという理由で、こいつからは「おかちゃん」と呼ばれている。ちなみに本名は、│山口やまぐち 悠斗ゆうとである。

「あぁ終わったぞ」

「まじかー、流石だねぇー」

「一応、俺は夏休み始まる前に終わらせたけどね」

「アッキー、夏休み前に宿題終わらせるんだぁーーとか言ってたけど、本当にやるとは」

「こいつは根が真面目だからな」


そんな話をかれこれしていると、別の話題に移った

「そういえばさ、今日転校生がくるって噂だよ」

 紗綾がふと思い出したように話し始めた

「なんか、近所の学校からこっちに来るらしいんだよね~」

 高校の転校はあんまり珍しいってほどではないが、近所間での高校の転校は珍しいのは確かだ。

「まぁ、この学校自体はなんかしらの問題がある子でも受け入れる学校だからね。頼みの綱っていう線もあるんじゃないかな?」

 確かに、この学校は精神的に弱い子とかを結構受け持っている学校でもある。そういう情報を聞いて来たいという生徒も他校にいるとの話を聞いたこともあるくらいだからな。

「あー、まぁそうかもね~」


 ─────1時間後─────

校長の長く、眠い話を聞き終わった俺たちは教室に向かっていた

「うちのクラスに転校生こないかなぁー」

「なんだ、来てほしいのか?」

「まぁ、どっちでもいいんだけどね」

「なんだよ曖昧だな」

結構、彰は照れ屋なんだろうって一緒にいて時々思うことがある

「まぁ来たら楽しそうだなって思っただけだから」

「そっか」

そんなこんなで、教室に着いて、席に座ると颯爽と先生が現れてこう言った。

「今日は、新しいクラスメイトを紹介する」

ずかーという、扉の開く音とともに登場。

綺麗な髪をなびかせて来た彼女は

「わっちゃあ│井上いにうえ 瑠奈るなという、以後よろしくな」

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