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03

「ぎゃはははは!今度は4人か!間抜けヅラしやがって!ぎゃっはははは!」


あれ?さっき俺が1人で挑戦した時とはセリフが違ってないか?


「もう1回倒して2度と立ち直れなくしてやる!ぎゃはははは!」


それゲーム制作側としちゃだめなんじゃ……。


そんなことを考えているとたちまち戦闘開始。


こちらの弓使いアカネが最初に動いた。


手前のゴブリンに向かって連続で矢を放つ。


それに少し遅れる形で残り3人は反応した。


魔法使い雪月花が通常攻撃であるファイアーボールを相手に放つ。


機動力と速射力にかけてはやはり回復魔法が使えない分、弓使いの方が上手といったところか。


俺とカインズも数発ずつ攻撃を入れるとあっけなく1体目は沈んだ。


次の瞬間、画面の死角になっていた部分からもう2体目のゴブリンが攻撃してくる。


とっさに対応できなかったため俺はゲージの2割ほどのダメージを受ける。


攻撃を受けた直後だった、緑の光が操作キャラであるシリュウの身体を包み込む。


雪月花さんによる回復魔法ヒールだった。


攻撃を受けたのと回復の差の時間が驚くほど短かった。


シリュウがその場に倒れた後、俺はコマンドを操作し受け身を取らせまたすぐに戦闘に戻ろうとする。


見るとカインズのわきに2体ゴブリンが群がっていた。


同時に2体ではさすがに分が悪いだろう。


カインズは盾での防御で攻撃を防ぎ続ける。


「ぎゃはははは!死ね!」


リーダーゴブリンのセリフのカットインが入る。


さっき戦ったときは俺は盾での防御を見事に貫通されてしまったあのとびかかり攻撃。


それを予想通りリーダーゴブリンが仕掛けてくる。


はるか後方にいたリーダーゴブリンがものすごい速さで空中を舞いカインズに降りかかる。


攻撃を受けてしまうかのように思った。


後ろの雪月花さんも回復をするためだろうか、少し攻撃の手が緩まった。


貫通されて……いない!?


というよりカインズが盾で防御するのが見えなかった。


いやしたのだろう、攻撃を受ける直前に。


このゲームの防御は防御し続けることができない。


ましては盾やそれに準ずる何かを装備しない限り、防御というモーションを取ることができない。


防御をすると上に防御のゲージが出現し、そのゲージを超える分の攻撃は貫通され、超過分のダメージを受けてしまうという仕組みだ。


防御モーションを取り続けると時間の経過とともにゲージが減ってしまう。


なので要所要所だけ防御するのがいい戦士の立ち回り方だろう。


攻撃を受ける直前に防御したので、結果防御ゲージが0まで削られず無傷で済んだのだった。


しかし、2体のノーマルなゴブリンに加え、リーダーゴブリンの合計3体がカインズを依然として取り囲む。


突如画面下に表示がでる。


シュリンクアロー!


後方から風を切るように白い矢が飛んできてリーダーゴブリンに突き刺さる。


ぐるぐる目になり、リーダーゴブリンの頭上に黄色の星マークがちらつく。


異常 混乱である。


アカネの絶妙な判断だった。


俺はようやくカインズの元にたどり着くとあらかじめHPが減っているゴブリンめがけて必殺技つばめ切りを発動する。


2体目を倒し終えると少し離れた場所で3体目をカインズが倒していた。


後ろから最後のゴブリンが突っ込んでくる。


それと同時にリーダーゴブリンが正気を取り戻す。


ニードルショット!


縦列に並んでいたリーダーゴブリンと後方のゴブリンが矢で貫通され、吹き飛ぶ。


あと少し……いけると思った。


発動クールタイムを終えたのを確認するとリーダーゴブリンに向かって必殺技つばめ切りを放つ。


同時にカインズも発動していたので結果ダブルつばめ切りになってしまった。


リーダーゴブリンがその場に沈み込む。


その後残ったゴブリンも難なく倒したことは言うまでもない。


こうして俺のチュートリアルリベンジはいい結果で幕を閉じた。


大きなダメージこそなかったがパーティーメンバーの動きがかなり洗練されているようだった。


それぞれレベルが上がったみたいでステータス振り分けなどで少し時間を取った後ローザへと帰還した。


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