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一発ではすっきりしないタイプなんです

轟音と電撃は目の前のキマイラを直撃した。

一度大きく仰け反ったキマイラは、ゆっくりと地面に倒れた。


ズシン、という地響きがする。

槍を持っている人たちは一斉にキマイラに飛び掛る。


・・・助かった、の、かな・・・?

あの電撃、なんだったんだろう?


疑問だらけだ。


再び鼻がむずむずっとしてきた。

俺、くしゃみは連発するほうなんだよね。

1回ですっきりすることなんて、めったにない。


「・・・へぃっきしっ!」

ビリビリビリッ!


さっきよりも弱い電撃がキマイラを襲う。

キマイラは大きく体を痙攣させたけど、起き上がる気配はない。


「おい、お前・・・」


近くに居た数人がこちらを注目している。


「・・・ぃっきしっ!」

ビリビリッ!


今度は声をかけて来た男の人に当たる。

っていうか、槍に当たったみたいで、槍を落して、手を痛そうに振っている。


え?もしかして・・・この電撃、俺のくしゃみと連動してる?

焦って視線を泳がせる。


「・・・ぃっきしっ!」

ビリビリッ!


今度は誰も居ない床に当たったみたいだ。


「・・・っは・・・はぁ。」


ああ、ようやく鼻すっきり。


「お前は一体・・・」

槍に電撃を食らった人がしかめっ面で俺に声をかけてくる。


よく考えたら俺、不振人物だよね?

これはどうしたらいいんだろう?


あの小人、奴隷にはならないようにするって言ってたけど、ホントに?

っていうか、俺なんであんな小人の言うこと信じちゃってるの?


冷や汗が出てきたような気がした。


槍の人が近づいてくる。


どうしよう、と思った瞬間。全身の力が抜ける感覚がした。

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