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エピローグ 支援の光、未来へ

 季節は巡り、辺境の村には再び緑が満ちていた。

 畑には麦が揺れ、子どもたちが元気に走り回る。

 その中心に立つのは、一人の青年――カイル。


「はい、深呼吸して。光を胸に集める……そうそう」

 カイルの前に並ぶ子どもたちの掌に、小さな火花が灯る。

 支援魔法の初歩だ。かつて役立たずと呼ばれた力は、今や未来を紡ぐ学びの種になっていた。


「カイル先生! できた!」

「俺も俺も!」

 子どもたちの歓声に、カイルは頬を緩める。


 遠くではセリナが村の若者たちに剣を教え、エリシアが新しい小さな礼拝堂を建てている。

 空には黒竜バルディアの影。

 村は確かに、ひとつの“国”に匹敵する強さを手に入れていた。


 だが、カイルが望むのは相変わらずひとつ。


「今日も、みんなで生きていく。それだけでいい」


 支援の光は今日も村を包み、未来へと繋がっていく。

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