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異世界と茶道
日の本の山間で見られる‘’熊‘’に良く似ている妖怪。
しかしあの猛獣すらもこの化け物を前にしたら蜂蜜を置いて逃げ出すに違いない。
その要望は赤く血走った目と両端が大きく裂けた口。吐く息からは戦場に漂う濃厚な死そのも。
体長は10尺は超えていよう。何よりその背から生える2本の腕。
(腕が4本もある熊など見たことも聞いたこともない。だが面白い)
竹は己の半身と呼べる‘’無名の刀‘’を抜く。
「宗易殿。私が時間を作ります。どうかお逃げください」
竹にとって大切なのは主人の命のみ、負ける気はないが億が一にでもそんなことがあれば死んでも死に切れない。
しかし、その竹の想いもこの能天気の前には意味をなさない。
「私は大丈夫ですから、怪我だけはしないようにしてください」
「お逃げにならないと、、、?」
「ここで死ぬのであれば、それが私の運命なのでしょう。」
「、、、、、わかりました」
飽きれもとっくに尽きた。それに竹はこうとも考えていた。
(主人は私にその命を預けてくれたのだろう)




