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その3 合法LK


セオ王子の側近ハリーが、どうしてこんな辺境で行き倒れていたかというと、


諸国に花嫁募集のチラシをブン撒いたものの、やっぱり気になりすぎて、

自らも馬を出し様子を見に回っていたのです。


そしてその最中、増水していた川に落馬(幸いなことに馬は無事に逃げ切った)、必死で泳いでこの岸に辿り着いたのでした。


「美しい…」

カラカラの胃袋に大粒の苺を口に放り込みつつ、ハリーはモモナ…の後ろの侍女カルディアを見てつぶやきました。


「その凛とした美しさ、今までの姫たちにはなかった…この土地の領主のご令嬢ではないですか?」


「それよりお前は何者だ!」


カルディアは、モモナをずぶ濡れの不審者カールから引き離しつつ答えました。


カールも自分の不審っぷりに気がついたのか、ささっと衣服を整えと口の周りの苺の汁を拭き、

王都の気取った方式で挨拶しました。


「これは大変ご無礼を。

私はホーズ王国のガリオン王のご子息、セオ王子第一側近ハリーと申します。


不慮の事故に遭い、ご令嬢を前にしてこのよう見苦しい姿、申し訳ございません。


もしかして王都よりの文書でご覧になっておられるかもしれませんが、

ただいまセオ王子の花嫁を募集しておりまして、

私もこの足で探している最中でございました。」


カルディアはなるほど、という顔はしたものの


「そうですか。お疲れ様です。

そういうことであれば領主様のお屋敷にご案内致します。」


とだけ冷たく言いました。


モモナはポッカーンとしていましたが、ハリーが王都からやって来たらしいと分かってワクワクしました。


「あの、ハリーさん、王都ってどんなところですか⁈」


ニコニコと濡れたハリーの服の袖を引っ張るモモナ。

好奇心で瞳がまんまるになっています。


「キミはこちらのご令嬢の侍女かい?」


「無礼ですよ!」

カルディアがモモナをハリーからまた引き剥がします。


「モモナ様こそが領主ドオモ様のご令嬢です!」


今度はびっくりしたハリーの瞳がまんまるになりました。


「ドオモ殿のご令嬢は18歳だと伺っていたが…こんな子供みたいな…」


しかしハリーは、モモナのはち切れんばかりの(というかはち切れてボタンを飛ばした)胸を見てちょっと納得しました。


(これが噂の合法LK=ロリ巨乳というやつか!…いや、なかなか…)


カルディアがキッとハリーを睨みつけると、ハリーは目線をモモナの胸から逸らしました。


「ハリーさん、早くお屋敷に行きましょう!

お父様もお母様も、お兄様方も、きっと王都のお話を聞きたがると思います!」


モモナはカルディアの心配をよそに、なんの躊躇もなくハリーの手を取って駆け出しました。


ボタンの取れたドレスから胸がプルプル揺れてチラ見えしていますが気がついていません。


ハリーはガン見して顔を赤くし、カルディアは慌てて自分のスカーフをモモナに巻き付けるのでした。

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