表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王女の夢見た世界への旅路  作者: ライ
第2章 王女兼冒険者の世界を巡る旅

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/497

29 叡智の国

 叡智の国アークソフィアに到着して、早速中央にある書庫宮殿に向かう。


「当書庫の利用は初めてですかな?」


 中に入ると執事のような人が話しかけてきた。


「ええ。いくつか調べたいことがありまして。」


「では、私が案内しましょうぞ。こう見えて執事であると同時に司書でありますからな。知識は広げていくもの。書庫の門は何人にも開けられているのです。」


 そう言って、私のことを案内してくれる。


 この書庫宮殿は、元首が実際に住んでいる宮殿の中にあって全体の約7割は書庫として活用し、残りの上層部に本来の宮殿の役割を持つらしい。


 案内をしてくれるこの人は、なんとも掴みづらい人だと思う。表情から考えていることが読めない。けれど謎の力強さがあった。


「さて、何をお探しかな?」


 遠回しに聞く意味のないため、直球で聞いてみることにする。


「魂について…なにか分かったりしますか?」


「ふむ。随分と抽象的ですが…こちらに付いてきてください。」


 一緒について行くと案内された場所は一面の本棚だった。


「この辺りには魂について記した本もあります。お探しのものかは存じませんが、一度読んでみてはいかがでしょう?」


 私は感謝を告げて、本を手に取る。

 ここから毎日通って、ひたすら本を読む時間が続くのだった。



 さて、ここ2月ほど図書館に篭る生活をしていてわかったことがいくつかあった。

 まず魂とは生命力をはじめとするいくつかの要素を包む器のようなものらしい。生物には必ず存在するものとされていふ。ただ実在はするものの観測はできないようで詳細は不明だ。


 また、前世らしきものを覚えている人の手記もいくつか見つかった。

 おそらくだが、この世界の過去に生きた人もいれば、まったく別の世界に生きた人もいると思われる。といっても、別の世界というのが異世界というものなのか或いは宇宙のどこかにあるのかわからないけど。


 ここからは仮説だが、もし魂の中に記憶を保持するものがあって、前世の記憶もそこにあるのであれば、魂は巡っているということになる。であれば誰もが前世を持っていて、思い出すかどうかだけなのかもしれない。



 また、魔術に関する本もいくつかありいくつかの最上級や特級と呼ばれる魔術の記載も見つけた。魔力の用意さえできれば行使可能だが、普段の戦闘では使わないだろう。



 しばらくの間、ずっと調べ物をしていたわけだがこれ以上はあまり進展がなさそうだった。帰りも折り返しつつも別の場所に寄りながら旅をするか、さらに先に進んで転移で帰るかをそろそろ決めなければならない。




 この日は、書庫宮殿に行かず冒険者ギルドに行って周辺国の情報を仕入れていた。


「エスペルト王国から来たんですけどさらに連合を大陸の内陸方面に進むと何がありますか?」


「連合から西側についてかい?このまま西に行くと冒険者ギルドの本部の街、グロリアスがあって海にあたるね。あとは南西側だけど…おすすめはしないね。亜人たちの国家が複数ある山岳地帯になるからね。ドワーフのように比較的有効な種族もあるけど、敵対しているところに入ると捕虜や奴隷にされる可能性もあるよ。」


 亜人というのは人間側が勝手に読んでるだけだが、有名なところだとドワーフやエルフ、さまざまな獣人族などを総まとめしたものだ。主に北の2大大国と衝突していて敗残兵が奴隷にされたりしていることもあって、嫌われていることが多い。


(そうなると西に進んでグロリアスかな?この辺りは把握していない集落も点在しているらしいから途中泊めてもらえる可能性も高い。エスペルト王国と西方連合との間よりは魔物の危険度が少ないそうだから1人でも野宿できるかな。このまま行けるところまで行って、帰りは転移陣を使おう!)


「ありがとうございます。一度グロリアスに行ってみますね。」


 行く先が決まったところで再度旅の準備をする。



 3日後、私はアークスフィアを離れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ