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王女の夢見た世界への旅路  作者: ライ
第2章 王女兼冒険者の世界を巡る旅

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21 様々な準備と布石

 さて、建物の改修も終わったため喫茶店の開店に向けた準備を始める。まずは、機材の調達と人材の確保、食材の調達ルートの確保だ。


 機材は商人から買うため、運搬まで一括でやってもらうとして、人材は商業ギルドを経由して募集する。私はオーナー兼たまに手伝う売り子をする予定のため、料理人と接客要員が数人欲しい。


 私は早速、商業ギルドに行き、条件のあう人材を探すことにした。


「すいません。人の紹介をしてほしいです。」


「どういった人をお探しですか?」


「料理人と接客ができる人ですね。3人くらいずつ雇えればと。」


「少しお待ちいただけますか?今、紹介できる人の一覧を作成します。」


 少し待つと詳細が記載された用紙を持ってきてくれた。

 この用紙は履歴書ほど詳しくはないけれど、条件に合致する人の経歴や得意なことが記載されている。この中から気になる人を選ぶと後日の都合がいいときに直接会う約束をとりつけてくれるらしい。


 何人かめぼしい人を伝えて商業ギルドを後にする。次に向かうのは農業ギルドだ。


 農業ギルドは文字通り農産物の管理をしている。農民と商店が直接契約する場合を除いて、必ずギルドを通すため、市場のような役割と価格の管理も行っているのだ。


 こちらに関しては、私のお店が今度からギルドに対して買い入れを行う申請をするだけなので、時間がかかることなく終了した。



 各ギルドとの関係を得ておくのは、お店を開くためにも必要だが、王女としても大事だ。


 領地の経営の基本となるのは、領民からの税金だ。そして税金は領民の人数や農業や商業といった特産物の影響を受けやすい。例えば、特産品の供給量が例年に比べて著しく下がった場合は領地で災害などが発生している可能性が高い。また、需要や民たちの消費からも似たことがわかる。市場の動向が各領地の経営を表す指標の一つになるわけだ。


 その後、商業ギルドが斡旋してくれた人との面談が終わり、雇う人も決まった。




 何日か経過して必要な機材の搬入も終わり、3日後にはお店を開く。

 明日からは雇った人たちも準備で来るため、今のうちに作業することにした。


 3階の居住区は、私の拠点になるためいくつかの結界を張っておく。そして部屋の端の方に転移用魔術具を置いておく。


(ここは旅に出た時に転移して戻るための場所でもあるけど…もしかしたらラティアーナの命が狙われた場合に使うかもしれない。暗殺ならいいけど、表立って狙われると隠れるしかないしね。)


 そして遂に開店の日を迎えた。


 結論から言うと立地の良さもあって、大反響だった。

 私もたまに接客係として働こうと思っている。






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