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王女の夢見た世界への旅路  作者: ライ
第2章 王女兼冒険者の世界を巡る旅

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15 教会からの脱出劇

 この3日間は、特に何事もなく平和な日だった。

 そして今夜は、作戦決行の日だ。深夜の寝静まったころ皆を連れて教会から脱出する。


 この日も普段と変わりなくご飯を食べ掃除をし、勉強をしたり子供たちと遊んだりして過ごした。


 そして深夜---


「準備はいいかい?」


 ドムの呼びかけに皆して応じる。

 できるだけ音を立てないようにして孤児院の建物から出て教会の外を目指していた。


 建物から離れて開けた場所に出た瞬間...



 地面が光り結界に捕らわれた。


「「きゃっ!?」」


 悲鳴が聞こえ光が収まると周囲を黒衣を纏った人達に囲まれていて、前から孤児院長が近づいてくる。


「おやおや。皆さんしてどこに行こうとしたんでしょうかねぇ?」


「「どうし」てですか?それはね、元から今日逃げようとするのは、知ってましたからねぇ。ここは教会ですよ?加護を受けた特別な魔術具がたくさんあるんですよ。むしろどうして、バレてないと思ったんですかね?」


 どうもこの結界は魔力の結合を妨害して、魔術や放出する魔力を弱めるらしい。アリア達が魔力を行使しようとしているが、うまくいかない。


「3人ともこのまま聞いて。今から結界を壊して隙を作るから、なんとか脱出できる?」


 話している内容がバレないようにしゃがみこんで、顔の向きを変えないまま相談する。


「アリアさんとノアくんで皆を護りながら脱出してよ。僕はティアさんとここに残るから。」


「「でも...」」


「アリアさんは皆を守るために必要だし、ノアくんも移動しながらの方が向いてるでしょ。」


 何か言いたそうな顔をしているが、納得はしたらしい。


「カウント3でいくよ。3、2、1、今!」


 私は、ポーチに入れてあった宝石を取り出した。約5日かけて魔力をこめたこの石は、最上級魔術まで発動できる。石に魔力を流して内側から破壊すると、魔力の奔流が起こった。

 今回やりたいことは、結界の破壊のため術式は構築せず、魔力を操作して結界の起点へ流す。魔力の結合が弱いため、物理的な衝撃は少ないが結界は魔力の干渉を受けるため、受けたところから崩壊していく。


 その隙に空気中に漂っている魔力を使って、上空に閃光を発生させた。


 相手が驚いているうちにノアが動き出し、魔力を雷に変換してあたり一帯に放つ。

 雷を受けた黒服と孤児院長は気を失い、無事だった黒服も動きが止まっている。


 その隙にアリアは子供達を結界で包んで走り出す。


 一歩遅れて黒服達が子供達を追うが、ドムと私で足止めを行った。ドムが魔力弾で吹き飛ばし、私も短剣を使って1人ずつ意識を刈り取っていく。


 しばらくして私とドム以外に立っている人はいなくなった。


「これで終わりかな?」


「だといいけど...早く合流しましょうか。」


 周りに誰もいないことを確認して、私とドムは走り出した。


 ...その後待ち合わせの場所に皆が現れることはなかった。


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