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王女の夢見た世界への旅路  作者: ライ
第2章 王女兼冒険者の世界を巡る旅

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4 刀の制作依頼

 冒険者となり約半年。


 私的な資金も確保できたため、私だけの武器を注文したいと考えていた。

 今まで使っていた支給品の短剣は、小回りが効く代わりに魔物相手だとリーチが足りない。守りやすく攻めづらいといったところだ。

 また支給品と言うことで、市販のものに比べて耐久性に難がある。


 王都にはいくつか武器を扱う工房がある。

 軍をはじめとした国からの依頼を受けたり冒険者からの依頼を受けたりする工房、既製品の武器として作成し武器屋に卸す工房など様々だ。

 せっかくなので、私は依頼を受けてくれる工房へ向かっていた。


 今の私は騎士の動きを何回も見ることで、剣や槍は扱えるようになっていた。

 しかし剣での戦闘は剣の重さを利用した叩き切る戦い方が多い。私の場合も身体強化で同じことはできるが、長時間戦うことを考えると極力魔力の消費は抑えたい。

 そのため初めての試みになるが、形が好きなのもあって刀が欲しいと思っている。


 他の国では刀が主流なところもあるし、冒険者にも使っている人がいるため、依頼すれば作成してくれる。

 依頼について考えながら歩いていると目的の工房についた。


「すいません。武器作成の依頼に来ました!」


「工房長のドルマだ。武器を使うのも...お前ってことで良いのか?」


 うなずくと証明できる物と今使っている武器を出すようにとのことだった。私は冒険者プレートと短剣を見せる。


 職人というのは武器を見れば担い手のことがわかるという。ドルマも例外ではなく、また情報から相手のことを推測していた。


(この歳でCランク...最近冒険者になったのか?短剣もそれなりに使っているが芯に歪みはない。支給品は耐久に難があるから武器の扱いがうまいな。それに少しだけだが魔力が馴染んでいる。それなりの使い手ってことか...)


 ドラマはそこまで読み取ると口を開く。


「おう!ありがとうな、大丈夫だ。それで予算は?どんな武器を作りたいんだ?」


「軽くて丈夫な刀が欲しいです。成長してからも使いたいので…少し長めが良いですね。」


「なるほど軽くて丈夫な刀か...予算は小金貨1枚か...ミスリル製ならどうだ?軽くて丈夫で魔力との相性もいいぞ?」


 この国の貨幣は銅貨、銀貨、金貨がそれぞれ大小2種類ずつだ。10枚で次のランクの硬貨1枚となる。

 価値としては王都の店で食事したら1人小銀貨1枚。なお、平民の月の収入平均は大銀貨5枚だ。

 日本円に換算すると小銅貨20円、小銀貨2000円、小金貨200000円の感覚に近いと思う。


「それでお願いします。」


 完成まで約5日かかるとのことだったので、代金を前払いして依頼完了だ。


 また、店を見ていると既製品の短剣に良さそうなものがあったので一緒に買うことにした。短剣で相手の攻撃を受けることが多いため、2本使いの方が戦いやすい。

 これで立ち回りの幅も厚くなるだろう。

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