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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
99/229

099 バニーちゃんと子猫達  

『キャッキャッ』

『とんでみてー!』

『おもしろいねー』と、子猫達はトランポリンドームでバニーちゃんと一緒に飛び跳ねる。


 バニーちゃんも重力が減って、自分の体が軽く感じるからか、嬉しそうに子猫達と一緒に弾んでいる。

『なにこれー! すごーい』と、バニーちゃんはもともとウサギなのだから、跳ねるのは嫌いではないのだろう。


 大きくてフサフサな新しい友達が出来て、子猫達は嬉しくてたまらない様だ。

 そしてバニーちゃんも、慣れて来たのか夢中になって跳んでいる。


 大丈夫そうね。みんなで仲良く遊んでいるので、かなえは仕事場にいるジミーさんの所へ歩いて行く。


「ジミーさん、そろそろお昼ですけどどうしますか?」

「そうかい、じゃあー行くよ」と、ジミーさん。


 かなえは、テーブルに二人分のランチを並べていると、ジミーさんがやって来る。

 

 かなえは食べながら、明後日メラニーさんとジョンさんを、このアニマルドームに招待したことを話す。


「そうかい、それは良いじゃないか。きっとあの二人は喜ぶだろう」と、ジミーさんも賛成してくれた。

 

 そういえばジョンさんとジミーさんは同世代だし、森のドームのお祭りでも話を弾ませていたな……。


「あの二人の家も、ここに建てるのかい?」

「え!?」

  

 そうか……それは考えて居なかった。

 でも土地は沢山あるし、もう一軒建てるのは問題無い。


「そうですね。考えてみます」と、かなえは答えておく。


 食べ終わると、かなえは砂浜に移動しメラニーさん達の家の事を考える。

 

 二人だから家の大きさは、リリララ姉妹やジミーさんと同じでもいいが、その他にジョンさんの家具を作るための仕事部屋と、メラニーさんのパイを焼くための広いキッチンが必要だな。

 

 野菜やフルーツの木を植えたら、お菓子作りに使えそうね。


 かなえはまだメラニーさん達が、ここに住むと決まっていないのに、もうすぐにでも家を建てたくなって来る。


「シロン、メラニーさん達の家を設置しても良い?」

「私には、反対する理由はありません。かなえが良いと思う事をしてください」

「うん、わかった。ありがとう」


 メラニーさん達にはジャンプミラー等を話す予定だし、何処に住むにしても、ここにもいつでも来れるようにして欲しい。

 

 きっとあの二人がここに来てくれたら、ジミーさんだけでなくリリララ姉妹も喜ぶだろう。


 変更はすぐに出来るので、家を建ててみることにした。



 場所はリリララ姉妹の家から50メートル位離して、白木の壁に緑の屋根、大きな窓が幾つも付いた平屋の家を設置する。


 その向かって右隣にメラニーさんの業務用のキッチンと大きなダイニングテーブル付きの離れの部屋。左隣にジョンさんの仕事部屋を造る。

 

 広い庭には低い柵で囲い、背の低いフルーツの木を沢山植える。

 そして一画に畑を作り野菜とハーブを一通り植える。

 

 庭の前にはリリララ姉妹やジミーさんの家まで通じている遊歩道と、砂浜から続く湖が見える。

 家のテラスのアウトドア用のソファーや椅子からの眺めは、まるでリゾートに来たようだ。


 メラニーさん達が喜んでくれると良いな。


 

 次に、メラニーさん達とリリララ姉妹の家の間に小屋を建てる。

 この島からメラニーさんの牧場とを瞬時に行き来できるようにする予定だ。


 

 ここから温泉にも行けるようにしておこう……。

 

 かなえはこの小屋に、あと4つジャンプミラーを設置し、それぞれに東門、西門、南門、北門と、メラニーさんの所へ行く鏡には牧場と記しておく。


 その5つの鏡には、メラニーさんとジョンさんに、リリララ姉妹、ジミーさんと、念の為かなえの名前も登録する。


 

 これでいいな。次は……。

 

 先に、温泉の方とはつないでおこう。

 かなえはまず、西門の温泉の広場に移動する。


 人目の無いところに小さな小屋を設置して、中にジャンプミラーを1つ付け、島と表示し小屋の外側には西門倉庫と記しておく。


 鏡に全員の名前を登録し、小屋は登録した人にだけにビジブルにしておく。

 

 それと同じ作業を、他の3か所の温泉にもしておく。

 今のところ、温泉から他の温泉に移動するときは、一旦島の小屋に戻る必要があるが、大した問題では無いだろう。


 今日はここまでだな……。

 

 

 かなえはバニーちゃんの様子が気になって来たので、子猫達のドームへ移動して行く。

 

 フフッ……仲良くなったなー。

 目に入って来たのは、ドームとドームの間の一番下のキャットタワーの台で眠るバニーちゃんと、その上に重なって眠る子猫達だ。


 かなえは眠っているみんなと、ドーム周辺にウオッシュを掛ける。

「シロン、バニーちゃん、疲れてない?」


「はい、子猫達と良く運動したようですが、睡眠で大分回復して来ています。目を覚まして食事と、水分を補充すれば問題無いでしょう」


「耳の状態はどう?」

「今は回復し、普通に聞こえているようです」

 そうか……それなら良かった。


 かなえは暫らく観察していると、

『あーもー、あなた達重いよー』と、声を上げるバニちゃん。目を覚ましたようだ。


 バニーちゃんは身体を揺らして、子猫達をどかそうとするので、かなえが上の台に移動して寝かせる。


「バニーちゃん、おはよう。良く寝てたね」

『もーカナカナ、この子達何とかしてよー』と、かなえを見て声を上げるバニーちゃん。


 あーあ、もう動物達にはカナカナ確定みたいね……。


「フフッ、でも楽しそうに見えたわよ。可愛いでしょ?」

『うーん、でもちょっとしつこいのよー』


「きっと、フワフワしたお姉さんが出来て嬉しいのね」

『もー』と、いいながらそんなに嫌がっていないバニーちゃん。

 

 甘やかされた、わがままなウサギちゃんだと思ってたけど、これだけ子猫達に懐かれたんだから、きっと面倒見は良いんだろうな。


 かなえはちょっとバニーちゃんを見直す。


「バニーちゃん、おなかが空いたでしょ。何か食べれば?」

『そうよー! 何か食べようと思ってたけど途中で力尽きちゃたのー』と、バニーちゃんはゆっくり歩いて行き、近くの牧草を食べ始める。

 

 次から次へと牧草を食べるバニーちゃんの後姿は、丸くて大きいフワフワなボールの様だ。

 

 フフッ、これでは子猫達も追い掛けたくなってしまうだろう。



『あーカナカナ』と、最初に目を覚ましたのはレオンだ。

「おはよーレオン。良く寝てたねー」


『うん、あーバニちゃん!』と、レオンはキャットタワーの台から駆け下りると、バニーちゃんのフワフワな体に突進して行く。


『ちょっと―やめてよー! あたし食べてるのよー」と、バニーちゃん。


「レオン、あなたもお腹空いたでしょ? 小屋に餌があるから食べて来なよ」

『うーん……わかったー』と、小屋に向かって走って行くレオン。

 

 レオンが居なくなってホッとしたのか、バニーちゃんはまた牧草を食べ始める。


 すると、マーブルとタイガも目を覚まし、


『あーカナカナ』

『あー、バニちゃん』と、またレオンと同じようにバニーちゃんに駆け寄って行く。


「あなた達、バニーちゃんお腹空いたって。あなた達も餌を食べて来なよ。レオンも行ったよ」と、言うと、


『うん、ぼくお腹すいたー!』

『ぼく、お水のむー』と、2匹とも小屋に向かって競争するように走って行く。


 そうだ、マリーにもバニーちゃんの事を話しておこう。

 かなえはジャンプでシャワードームへ向かう。

 


 休憩所にはジジさんとババさん、それにリキさんがもう眠っていた。

 キングス達も、そろそろ疲れて来た感じだ。

 

 マリーが一匹で、ドームの中に居たのでかなえは声を掛ける。


「ねぇ、マリー。今日からしばらくウサギを預かる事になったのよ。子猫達が気に入ったみたいで一緒に遊んでるから、宜しくねー」


 マリーがかなえの声を聞いて、ドームの中から出て来た。


『そう。ババがウサギが来たって言ってたけど……』

「そうよ。まだ子供なんだけど運動不足だから、子猫達に相手をしてもらって丁度いいみたい」


 かなえは子猫達がバニーちゃんに飛びかかって行く姿を思い出して笑みがこぼれる。


『そう、まぁー問題無いんじゃ無い?』

 マリーはそんなに興味が無さそうだな……まぁー報告出来たので良いだろう。


 

 次にやっておくことは……。 

 かなえは西門の温泉に行き、リリララ姉妹にジャンプミラーを設置したことを報告に行く事にした。

 

 この時間ならまだ温泉にいるだろう。

 シロンに確認するとリリララ姉妹は休憩場にいるようなので、ジャンプで移動する。

 

 あー……いたいた。

 奥のテーブルに座って他の子達と話している。

 毎日通っているから友達も出来たのね。


「あーかなえさん!」と、ララちゃんが先に気づき近寄って来る。

「ララちゃん、お仕事ご苦労様ね」


「うん、ララねーいっぱいキレイにしたよー」と、ララちゃん。

「かなえさん、何かありましたか?」と、かなえのところに来るリリちゃん。


「うん、ちょっと報告があって……」と、2人にジャンプミラーを4か所の温泉に設置したことを伝える。


「どこに設置したか教えるね」と、温泉を出て小屋のある所まで3人で歩いて行く。

「ここだよー」と、木の陰にある小屋まで案内すると、扉を開けてジャンプミラーを見せる。


「ここは西門で、ジャンプミラーには行き先の『島』って表示してあるの」

 その後にジャンプミラーで島まで移動し、島の小屋の中にある5つの鏡の違いを説明する。


「わぁースゴイですね! ここから全部の温泉と、牧場にも行けるんですね?」


「うん、そうよ……だからうまく活用してね。でも暫らくはララちゃんはお姉ちゃんと一緒にね。それと牧場は今日明日中には通れるようにするつもりよ」


 リリララ姉妹はジャンプミラーを使用して、普段より早く戻って来たので、バニーちゃんのところへ連れて行く。


「ワァー大きいボールみたーい」と、子猫達に追われているバニーちゃんを見たララちゃん。


『ちょっと―カナカナ、助けて―』と、かなえを見つけて近寄って来るバニーちゃん。


「かなえは『よいしょ』と、柔らかいバニーちゃんを持ち上げるとリリララ姉妹に紹介する」


「この子がウサギのバニーちゃんです。よろしくね」

「……わぁー、大きくて柔らかいー」と、ララちゃんがバニーちゃんのお腹を撫でる。


「ほんとに大きいですねー」と、リリちゃんも目を丸くして驚いている。


『バニーちゃーん』『バニーちゃんちょーだい』と、子猫達が近寄って来る。

「あなた達、あんまりしつこくしたらダメよ」と、かなえは注意する。

 


「それじゃー、よろしくね」

 もう動物達を送る時間なので、バニーちゃんをリリララ姉妹に任せてかなえはシャワードームへ移動して行く。


 もう、キングス達もマリーも広場で眠っている。

 ルークス達はどこかへ行ったようだ。


 かなえはジジさん達から順番に連れて行き、小屋でリキさんの足に薬を塗り込む。

 日に日に回復しているのがわかり、リンジーの喜ぶ顔を想像して嬉しくなる。


 

 もう夕食の時間なのでジミーさんの庭へ移動して行き、庭のテーブルにウオッシュを掛けると、ジミーさんと、リリララ姉妹に声をかけ、料理を並べる。

 

「いただきまーす」

 みんなも揃い、準備が出来たので夕食を食べ始める。


 今日のメニューは、プロの実ボールのトマトパスタ、スチーム野菜のガーリックマッシュルームソースにグリーンサラダ。


 デザートにはチーズスフレ。飲み物はアイスピーチティー、ジミーさんにはアイスカプチーノにした。


 ララちゃんのお絵描き教室での話や、リリちゃんのお料理教室の話で盛り上がり、みんな揃っての楽しい夕食の時間だ。


 ララちゃんも、お絵描き教室に休まないで続けられそうで良かった。

 

 かなえはジミーさんに、ジャンプミラーをドームシティーの4か所の温泉に設置した事、メラニーさん達の牧場にも設置する事を報告する。


「そうかい、それは便利になるなぁー。私も温泉に出掛けてみようかな」と、ジミーさん。


 ジャンプミラーを使えば温泉にもすぐだし、隣の売店で大抵の物は購入出来るのでジミーさんも助かるだろう。


 それに、リリララ姉妹の家の隣に、メラニーさん達の家を設置した事を伝える。


「嬉しいです! 私、お料理教えてもらいたいです!」と、リリちゃん。

「ララねー、パイ食べたい」と、ララちゃんも嬉しそうだ。

 ジミーさんもニコニコしている。


「それで、明後日メラニーさんとジョンさんをこの島へ招待する事にしたの。あなた達もお昼はここで一緒に食べられそう?」と、かなえが聞くと、


「はい、わかりました。教室が終わったらすぐに戻って来ます」と、リリちゃん。


 

 食事が終わりみんなも家へ戻って行き、かなえはバニーちゃんのところへ向かう。

 バニーちゃんは子猫達と庭でゴロゴロしていた。


「バニーちゃん、私はもう家へ帰るけど、あなたはどうする? 小屋もあるからここで過ごす?」


『そう? 私はいいけどー』と、バニーちゃん。別に子猫達と一緒に居るのは問題無さそうだ。



「じゃあー、また明日ね」と、かなえは自分の部屋へ戻って来る。


 

 ゆっくりお風呂に入り寝る支度をすると……もう眠くてたまらない。

 ベットに入りすぐに灯りを消す。


 

「みんなおやすみー」と、なんとなく声を掛けて、かなえは眠りに就いた。




――――――――――――――――

 ポイント 

 

 プラス  

 マイナス      

 残り   209万9400 

 パワー  498


―――――――――――――――― 

 予定  牧場のスミス夫妻を招待 

     動物達を連れてお出掛け

―――――――――――――――― 

 給料30日目  牧場の従業員見習い  15万

        動物ギルド長 20万ー6万(リリララ姉妹の残業代)=14万

        アニマルドーム管理人 30万 


 



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