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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
58/229

058 キングスとクイーン 

 次はー、ルークスとモモちゃんの様子を見に行こう。

「シロン、ルークスとモモちゃんはどうしてる?」

「水路を一緒に泳いでいます」

 そうなんだー。かなえはスクーターを出して水路までジャンプする。


「ルークス、モモちゃん、仲良くしてるのー?」

『あーカナカナ! うん、ぼく仲良くしてるよー』

『モモちゃんも、仲良くしてるよー』

 フフッ……モモちゃんは水面ぎりぎりを浮きながら足を動かしている。自分では泳いでいるつもりだけど、浮いちゃっているみたい。


「モモちゃんは、私と一緒に帰る? それとも島の小屋で寝るの?」

『モモちゃん、ルークと一緒にいるー!』

「そう、わかった。ルークス、モモちゃんの事お願いね」

『うん、いいよー!』とルークス。

 モモちゃんと一緒に泳げるのが嬉しそう。

 

 モモちゃんを部屋に連れて行って、またルークスの所へ飛んで行こうとされても大変だからなぁー。ここに居れば大丈夫だろう……。


 かなえは次に3合目の温泉へジャンプして行く。

「あら?」

 もうマリーは居なかった。

 かなえはマリー達の小屋へ移動すると、子猫達を見守って居るマリーを見つけた。

「マリー、今、温泉に迎えに行ったのよ」

『そう。起きたらもうキングス達が居なかったから、走って来たの』

 

 かなえはマリーに、動物ギルドの部屋で子猫達が走り回っていた事を話す。

『そう。あそこでは走るのは狭いかもねー。寝るだけならいいけど』

「うん、動物ギルドに連れて行けるのはあと少しかも」

『いいわよー、子猫達も手が掛からなくなって来たし』

「そうね。リリララ姉妹にも聞いて見るね」

 

 だんだん空が夕日でオレンジ色になって来た。

 かなえは帰ろうとしたら、キングスが丁度起きて小屋から出て来る。


「キングス、おはよう」

『ははっ、わしは今までこんなに寝たりしていなかったんだが、あの温泉に入ると眠くなってな』

「うん、それで健康ならいいじゃない」

『ああそうだな』

 

「そう言えば……」

 かなえはキングスに、クイーンに会って来たこと。『ここに来てみたい』と言っていた事を話すと、

『おお、そうか。それは良いな。今から連れて来てくれ!』とキングスは鼻息も荒く積極的だ。


「えっ!? 今から……うーん」

 確かに、今ならアンディーはもう家に帰る頃だろうから、クイーンは連れ出し易いけど……。

「うん、わかった。クイーンに聞いて『行きたい』って言ったら、連れて来るね」

『おお。そうか、頼む!』


「でもキングス。クイーンはキングスの事どう思っているかわからないから、しつこくしたらダメだよ」

『へ? そうか? クイーンはわしに気があると思っていたが……』

「私には良くわからないど、とにかくクイーンが嫌がることはしないでね!」

『ああ……わかった』


 かなえはジャンプで放牧地のクイーンの所に移動する。

 クイーンは……いたいた。白いから夕方でも目立つな。かなえは水を飲んでいるクイーンに近づいて行く。


「クイーン、また来ちゃった」

『あら、どうしたの?』と、かなえを見て驚くクイーン。

「あのー、今からキングスの所へ行くのはどうかな?」

『えっ、今から? ……いいけどー。あたし、あんまり夜は走りたくないわー』


「大丈夫よ。移動は一瞬だから走らなくてもいいのよ」

『えっ?』

 クイーンはかなえが言っている意味が分からなくて、不思議そうにしている。

「説明は難しいから、このまま移動しまーす」


 かなえはクイーンを連れて、まず島の砂浜へジャンプする。

 夕日でオレンジ色に染まっている湖が目前に広がる。


『えー!? ここはどこなのー!』

 クイーンは周りをキョロキョロと見渡しながら、驚いている。


「ここは、アニマルドームの島なの。クイーンのいたドームシティーから馬の足で5時間は離れているのよ」

『そんなに離れているの? でも急にここに着いたのは……』

「私はジャンプと言う、瞬間で移動できる機能が使えるの。驚いたと思うけど、すぐに慣れるよ」


『ここにキングスも居るの?』

「ええ、キングスや他の動物達もいるわよ。キングスの所へ行く?」

『ええ、そうね。連れて行って』

 クイーンは知らない場所にいきなり来て緊張しているから、キングスに会わせた方が落ち着くだろう。


「シロン、キングスはどこ?」

「橋を渡った牧草地で食事中です」

 そうか、キングスは温泉で寝ていて、食べていなかったから、おなかが空いたのね。

「クイーン、それじゃーキングスの所へ移動しまーす」

 かなえは不安そうな顔をした、クイーンを連れてキングスの所へジャンプして行く。


『おおー、クイーンじゃないか。元気だったか?』

『ええ、キングス。それより急にここへ着いたのよ! あたし驚いちゃった』

『そうだな。わしも初めの頃は驚いていたよ。ハッハッハッ……』

 キングスはやけに機嫌がいい。


「キングス、わたしは暫らく島の砂浜に居るから。クイーン、あとで迎えに来るから、キングスから話を聞いて見てね」

『ああ、わかった』とキングス。

『そうね、そうするわ』とクイーン。

 クイーンは、キングスの顔を見てちょっと安心したみたい。

 

 かなえは砂浜へジャンプで移動して来ると、ここで夕食を食べることにする。

 あー、お腹が空いたー。かなえはジャングルフードのサマーセットに飲み物はパッションスカッシュ。デザートはマンゴパフェにした。

 

 サマーセットはバナナの皮に包まれていて、カレーピラフにナッツやフルーツ、野菜が入っていて、グリーンサラダも付いている。スープは春雨とマッシュルームのクリームスープだ。

「あー幸せ!」

 夕日からだんだん紫色になって行く空を見ながら、心とお腹が満たされていく。


「あー、眠いー」

 お腹がいっぱいになってもう、眠くて仕方が無い。

「シロン、私ちょっと寝るから、クイーンが困っていそうだったら起こしてね」

「はい、分かりました」



「かなえ、起きてください」

「え? ……もう朝?」

 かなえは何時もの調子で目を覚ますと、

「まだ暗いじゃない……あら、そうか砂浜で寝てたんだった」


 かなえは食事をした後に、そのまま寝てしまったんだ。辺りは夕日が沈んで夜になっている。

 かなえが設置した外灯が砂浜や橋、それに向こう岸を照らしている。


「シロン、今何時?」

「20時30分です」

「えー、もうそんな時間!」

 シロンに起こされなかったら、朝まで確実に寝ていただろう。


「シロン、クイーンはどうしてる?」

「今、3合目の温泉に居ます」

 えー!? キングス、クイーンを温泉に連れて行ったんだ。

 かなえは急いで温泉へジャンプして行くと、

 想像したのとちょっと違う状態で……。


 クイーンがルークスとモモちゃんに囲まれて、泡風呂に入っていた。

「クイーン、温泉はどう?」

『あら、カナカナね。この子達に聞いたわー』

 あら、クイーンも私の事をカナカナって呼ぶのね……。


『ぼくねー、クインすきー、ママみたい!』とルークス。

『うん、ママみたいー』とモモちゃん。

 え!? モモちゃんもママみたいに思うんだ。

 体が白いからかな……?


 クイーンを子供たちに取られたからか、キングスは休憩場でふてくされているように見える。

「クイーン、このアニマルドームを案内してもらったの?」


『ええ、あれからおいしい牧草を食べて、この山へ来たのよ。途中でこの子達に会って一緒に来たのよ。あたし、ここが気に入ったわ。とても気持ちが良いんだもの』

「初めての時は、体に負担がかかるから、そんなに長い時間は入らない様に気を付けてね」

『ええ、気を付けるわ』


 ルークスと、モモちゃんはクイーンの周りを『ママ!』『ママ!』と言いながらグルグル回っている。

 そう言われて、クイーンは嬉しそうにしている。

『フフッ、まさかあたしが、ママって呼ばれる時が来るとは思わなかったわー』と、クイーン。


「クイーン、ここの事なんだけど、まだ準備している所で、他の動物達にはまだ内緒にしておきたいんだけど……」

『ええ、わかったわ。だってこんなところがあるって知ったら、みんな仕事なんかしないで、ここに来たくなっちゃうわよ』

 クイーンはドームシティーの馬車を引く馬達の事を言っているんだろう。


 いつかドームシティーで働く馬達の為にも、何か考えよう。


「クイーンはここに住みたい? 他の馬達と離れることになるけど」

『そうね、まだ短い時間しかいないけど、温泉はあるし、こんなに可愛い子達がいるんだもの、あたしはここに住みたいわ』


「そう、わかった。それならアンディーとも話してみるね」

『ええ、宜しく』

 クイーンは嬉しそうだ。キングスとはどうなるかわからないけど、子供達には慕われている。


「クイーンそろそろ、ドームシティーに戻らないと」

『え? そうね。わかったわ』

 クイーンは名残惜しそうに、湯船から出て来る。


『あなた達と会えて楽しかったわ。ありがとう。キングスもまたね』

『えー、かえるの?』と、ルークス。

『また来てね』と、モモちゃん。

『ああ』とキングス。


 かなえはクイーンにウオッシュを掛けて乾かすと、ジャンプで放牧地に戻って来る。


『あーあ、あの場所を知ってしまうと、ここが退屈に思えちゃうわね。カナカナ、私を早く迎えに来てね』

「ええ、アンディーに聞いて見るね」

『何だか、気分が良いわー、体もいい匂いがするし』

「ゆっくり休んでね」

『ええ、そうするわ』


 かなえは、ジャンプで自分の部屋に戻って来る。

 あー、長い一日だった。

 シロン、私に美肌と疲労回復に、癒し効果のある泡風呂をお願い。

「はい、分かりました」

 今日は頑張ったし、みんなを見て居たらかなえもゆっくりお湯に浸かりたくなった。

「あー、気持ちいい……」


「かなえ、起きてください」

「は? あー、また湯船で寝てたー」

 かなえはお風呂から出て、ウオッシュを掛けて乾かすと、パジャマを着てベットに入る。


 やっとベットに入れたー。

 おやすみなさーい。


 かなえは一気に深い眠りに落ちて行った。





 

――――――――――――――――――――

 <かなえのIDカード>

 

  変更のあった場合表示


 ――――――――――――――――

 ポイント 

 

 プラス   1000 ジジの健康塩飴

 マイナス  4万5千 食事の調達、6ヶ所。  

        

 残り    205万1100  

 

 パワー   496


――――――――――――


 ネームプレート 50枚  5000    

 パーティーの準備 合計 24万5000


――――――――――――――――

 

  立て替え   8万(地下の家具、リリララ姉妹を雇えばギルド科からの補助金で賄われるので保留)



 

 


 



 


 



 



 

 



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