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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
50/229

050 温泉ジャグジー

 

 かなえは砂浜に着くと、ランチにする。あまり時間が無いので、テラスカフェのハンバーガーのセットを選ぶ。このハンバーガーのパンはモチモチでフワッとしている。


 プロの実ハンバーグとアボカドの組み合わせが絶妙で、かなえのお気に入りだ。それにサラダと揚げたてのスイートポテトフライがサクッとしていて、いくらでも食べられそう。炭酸の効いたオレンジスカッシュで喉を潤す。


 食べ終わると子猫達を迎えに行く。

 なんと、庭で子猫達はルークスと一緒に仲良く遊んでいた。


「ルークスが、みんなと遊んであげてるの?」

『うん、ぼくおにいちゃんだから、仲良くするよー』


 ルークスがうつ伏せになり、その上をよじ登る子猫達。

『ルー、ルー』と、ルークスの事を呼んでいる。

 ルークスはちゃんと力を加減して、子猫達の相手をしている。


 マリーは少し離れて遊んでいる様子を眺めている。

「マリー、子猫達は元気に遊んでいるのね」

『ええ、ルークスがたまに、子猫達の面倒を見てくれるから助かっているわ』


 かなえはルークスの泳いだり、走り回っている姿ばかり印象にあるので、子猫達の遊び相手になってくれているのは、意外だった。

 

 ルークスはちゃんと子猫達の名前も覚えたようで、『痛いよ、タイガ』『登ってみな、レオン』『マーブルがんばれ』と、話しかけている。


 暫らくすると、子猫達がウトウトし始め、ルークスに寄り掛かって眠り始める。

 かなえはケージを取り出すと、子猫達を順番に中へ入れて行く。


「ルークス、子猫と遊んでくれてありがとう。またよろしくね。じゃー行くわ、マリー」


 そして、かなえは自分の部屋へジャンプで移動する。

 動物ギルドへ降りて行くと、もうリリララ姉妹が椅子に坐って待っていた。


「お待たせ―。ちょっと遅れたわね。子猫達を宜しく」

 もう、子猫達の柵は広げて、トイレも移動してあり、リリララ姉妹が用意してくれたようだ。


「準備しておいてくれたのね。ありがとう」

 かなえはウオッシュだけ掛けると、子猫達の入ったケージを渡し、あとをお願いする。



 かなえは部屋からアニマルドームの砂浜へ移動すると、気になったので、温泉にジャンプして来る。


 うゎー、今日もみんな入り浸りだ!


 温泉には、ジジさんと、キングスは1番目のお風呂で強めの打たせ湯をして、マリーはトンネルシャワーに入っている。


 マリー、早いなー。さっきまで小屋に居たのに。


「マリー、またトンネルシャワーに入ってるの?」

『ええ、そうよ。これは気持ちがいいわー』

 マリーはもう慣れたもので、全方向からのシャワーを楽しんでいる。


「ジジさん、キングス、打たせ湯はどうですか?」

『ああ、良いぞ。丁度この首の付け根にあてるのがいいんだ』とキングス。

『わしは背中全体にあてるのがいいぞ』とジジさん。

 ジジさんもキングスも打たせ湯が相当好きなようだ。


 かなえは2番目と3番目のお湯の方へ様子を見に行く。

 うーん、熱い温泉と、水風呂は刺激が強いから、長く楽しむには、1番目のお湯やトンネルシャワーなのね。


「シロン、他にどんな温泉があるの?」

「はい。お勧めは、美肌効果のあるミルクの湯と、心と体を癒すジャグジーです」

「えー! 何それ。私だって入りたいよー」


 でも動物達に美肌効果て……。フフフッ。なんか面白そうだな。かなえは新たな温泉を設置することにした。


 場所はどうしよう……。今の温泉から少し離れた3合目の広場から入れる場所に造ろう。ジジさんには大変だろうから、ジャンプで連れて行ってあげればいいな。


 

 かなえは3合目の広場に移動する。

 地図から立体の山の内部を選択し、背の高さぐらいまで広げると、浴槽を二つ選び設置する。


 大きさは、1番目のと同じでいいわね。


 50メートルぐらいの長さで、道に沿うようにカーブを付けて行く。深さは1番深いところで2メートルにしておく。

 休憩場所も浴槽に沿うように造り、水飲み場も設置する。体が綺麗になるので入ってすぐの所にトンネルシャワーを設置しておく。


 素材も透過させ周りのごつごつした雰囲気を壊さない様にする。


 最後にお湯ね……。

 手前の湯船に美肌効果のミルクの湯、その隣は癒し効果のあるジャグジーを選択する。


 へー、きれいねー。

 一瞬で湯船が乳白色の湯で一杯になる。そのお湯に触れてみるとサラサラしていて肌に優しい感じだ。お湯に触れた指がしっとりしている。


「シロン、このお湯を、家のお風呂に出すことは出来るの?」

「はい、可能です」

 

 なんだーもっと早く行ってよー……。今夜の楽しみに取っておこう。 


 その隣はジャグジーを選択したつもりだが、きれいな透き通ったお湯が入っているだけで、何の動きも無い。


「シロン、あの温泉、ジャグジーになっていないけど?」

「今は泡立っていませんが、誰かが入るとその周りだけに泡が立つようになっています」

 えーっ!? どんな仕組みなんだろう。不思議……。

 かなえはジャグジーの湯の中にも手を入れてみると、みるみる泡が出て来て、手がマッサージされる。


 へー、これは気持ちいいな、皆も喜びそう。

「シロン、この泡の強さは調節できるの?」

「はい、今は弱ですが、他に中、強、最強があります」


 うーんどうしよう。みんな結構強いのが好きみたいよね。かなえは「強」に変更してもう一度手を湯の中へ入れてみると、


「ボコ、ボコ、ボコ」と泡が噴き出て来る。

 ヒャー! これは強いよ。みんな大丈夫かな……。

 まずは試してもらった方がいいな。


 かなえ移動して、未だに温泉や、トンネルシャワーに入っている皆に「3合目に新しい温泉を造ったので試して欲しい」と頼みにいくと、


『へー、もちろん行くわよ!』とマリーも乗り気で、

『おお、そうか、面白そうだな』と、キングスが言い、

『それは、試してみなければな』と、ジジさんも興味を示す。


 かなえは皆を連れてジャンプして、3合目の温泉へ移動する。

 パッと見はお湯の色が白いぐらいで1合目の温泉とたいして変わらない。


「ハーイ、まずはこの白いお湯を試して見て下さい。お湯の温度は1番目のお湯と同じです」


 皆、底が見えないので恐る恐る足を進めて行く。

「お湯の深さも1番目のとたいして変わらないので、安心して入ってください」


 キングスは背が高いので奥の方まで行き顔が出る所で止まると、

『このお湯はぬるぬるして不思議だな』


 ジジさんも首まで浸かると、

『そうだな、だがいい匂いがするな』と言い、

 

『そうね、なんだか体にいい感じはするわ』とマリーも言い、みんな結構気に入ったようだ。


 かなえは次に隣のジャグジーに皆を案内する。

「このお湯は、一見普通に見えますがジャグジーと言って、勢いよく泡が出て来ます。強さは変えられますので、入って見てどんな感じか教えてください」


 まずキングスが先に入って行くと足にボコボコと泡が立ち始める。

『なんだこれは! キングスは驚いたようだが、1歩づつ足を進めて行く』

 キングスの周りに泡が勢いよく立ち始め、

『凄いぞー! これは気持ちがいい!』

 キングスは気に入ったのか、奥へ入って行く。


 その様子を見ていたジジさんとマリーも、中に入ると、

『おおー! こんなのは初めてだー!』とジジさんも興奮している。

『キャー! 何この泡! ワァー』とマリーには勢いがあり過ぎのようだが、負けじと、中へ入って行く。


「泡の勢いが強すぎたらもう少し弱くしますけど、どうですか?」


『わしは、この泡でいいぞ』とキングス、ジジさんも、

『そうだな、この泡は良いなぁー』と、嬉しそう。

『あたしには、強いけど疲れたら休憩するから平気よ』と、マリーもこのままでいいらしい。


 3頭の周りから勢いよく泡が立ち、癒し効果に皆、気持ち良さそうにしている。

「シロン、皆の体の具合はどう?」

「今のところ問題ありません、お湯の癒し効果で心身共に、より健康になり免疫力も上がっています」


 そうなんだ。良かった。かなえが思った以上に動物達に効果があるようだ。

「シロン、ルークスはどうしてる?」

「川を島に向かって泳いでいます」

 そうか、それならルークスにもこの温泉を見せて説明しておこう。


 かなえはジャンプでルークスの所へ移動する。

「ルークス! 体調は大丈夫?」

『あー、カナ、カナ、ぼく元気だよ』

 ルークスが止まらずに泳いでいくので、かなえはスクーターを出してルークスを追いかける。


「ルークス、新しい温泉を造ったから見に来てくれる? 説明しておきたいの」

『うーん。いいよ』

 ルークスは泳ぎを止めると、歩いてかなえの所へやって来る。

 びしょびしょのルークスにウオッシュを掛け、スクーターをしまうと、3合目の温泉にルークスと一緒にジャンプして行く。


『ここ?』

 ルークスは1合目に来たように見えたのか、不思議そうにしている。

「ルークス、1合目の温泉と似てるけど、ここは3合目の温泉なの。温泉のお湯も白いでしょ?」


 でもルークスは、奥にいるキングス達を見つけたようで、そちらの方が気になっている。


 ルークス、この白いお湯は身体をきれいにするの。あと、そこにあるのはトンネルシャワーね。1合目のと同じで、上からもシャワーが来るから、ルークスはまだ入らないでね。わかった?

『うん、ぼくわかったよ。パパ何してるの?』

「じゃー見に行ってみよう」

 

 ルークスはキングス達の居る泡のお風呂をみると、

『わー! ブク、ブクになってるー!』

 ルークスもお湯の中へ入って行こうとするので、

「ルークス、泡が強いから、ゆっくり入って慣らさないとだめよ」

『ハーイ』

 返事は良いが、ドンドンお湯の中に入って行くルークス。


『ギャー! ブクブクがイターイ! おもしろーい』

 ルークスは初めは痛く感じたようだが、面白さの方が勝ったようで、キングスの所まで泳いでいく。


『パパー、ブク、ブク面白いねー』

『おお、ルークス、足が着かないだろう。大丈夫か?』

『ぼくねー、泳いでるからへいきだよー』


 こんな勢いのある泡の中で、泳げるのは普段から鍛えているルークスだからだろう。中身はまだ小さい子どもなのに、身体は普通の馬よりずっと体力がある。


「シロン、ルークスはこのままお湯に入っていても大丈夫?」

「はい、ルークスの体力は問題ありませんし、このお湯の癒し効果で、心にも良い影響を与えているようです」


 そうなんだ。このジャグジーはルークスにも効果があったのね。

 良かった……。


 かなえはルークス以外の皆に向かって、


「そろそろ、1回出て休憩してください。ずっと入りっぱなしだと体調を崩しますよー」


「シロン、動物達が具合が悪くなるのを防ぐ方法はある?」

「それなら、30分経つと、止まるようにように設定したらどうでしょう?」

「えっ、それって、ジャグジー以外の打たせ湯とかトンネルシャワーにもできる?」


「はい、可能です。時間も好きなように設定可能です」

「うーん、それなら全部30分で一旦止まるようにしてくれる?」

「はい、分かりました」

 

 するとルークス以外の、キングス、ジジさん、マリーの周りの泡が消える。

「皆さん、長すぎると止まるようにしたので、その時は休憩してくださいね」


『えー、まだ平気だったのにー』とマリー。

『そうだな、だが何事も適度というものがあるからのう』とジジさんは納得してお湯から上がって来る。

『そうだな。ルークス、休憩するぞー』と父親らしい態度のキングス。


『ハーイ』ルークスはキングスの後を嬉しそうに着いて来てお湯から上がる。

 マリーも泡が出ないとつまらないのか、渋々お湯から上がって来る。


「毎日温泉に入るのはいいですが、ちゃんと運動もして食事も取って下さいね」

『うーんそうだな……』『ハーイ』『気を付けるよ』『わかってるわよ』

 皆返事だけはするが体が温まり怠いのか、休憩場所で横になると、眠り始める。


 あーあ、またみんな寝ちゃったー。まー慣れるまで仕方が無いか。


 

 もうすぐ夕方になるので、

 かなえは皆、それぞれの小屋に移動させ、ジジさんも牧場まで送る。

 

 

 部屋にジャンプして食事を用意すると動物ギルドに入って行く。

「おまたせー。みんないい子にしてたかな?」

「はい、タイガが元気に柵を登ろうとしていました」とリリちゃん。

「でもタイガ、すべって落っこちたんだよー」とララちゃん。

「そうなんだ、その内柵も登れるようになるかもね」


 かなえは食事を渡すと、眠っている子猫達をケージに入れて行く。

「それじゃー、ありがとう。また明日ね」


 かなえはジャンプでマリーの眠っている小屋へ移動する。

 マリー熟睡してるなー。

 子猫達をケージから出して、ベットへ寝かせる。

 全体にウオッシュを掛け、ミルクと離乳食を準備しておく。


 さーこれでいいわね。

 かなえは部屋に戻って来る。


 やっと終わったー。

「シロン、リトくん達はどうしてる?」

「リアちゃんの家で、餌をもらって食べています」

 そう、なら大丈夫ね。


 夕食を食べ終わると、お待ちかね。

「シロン、ミルク風呂のジャグジー出来る?」

「はい、それに癒しの効果も付けましょう」

 ヤッター! ミルク風呂の美肌効果とジャグジーの癒し効果の両方なんて、楽しみ。


 湯船に入ると、白いお湯がブクブクと泡を立て始める。泡の強さは弱にしたが、適度な刺激がありかなえには丁度いい。

「あー気持ちいい―!」

 気のせいかもう肌がスベスベになっているようだ。

 そして、身も心も癒され幸せな気分になる。

 これなら、動物達もなかなか湯船から出たくなくなるのも良くわかる……。

 

 お風呂から出ても、良い気分が持続している。

 ベットに入り今日起こった事を思い出す。


 

 リアちゃん、ピーちゃんの飛んでいる所が見れて嬉しそうだったな。


「シロン、今日もありがとう」


 

 かなえは幸せな気分で眠りに着いた。




――――――――――――――――――――


<かなえのIDカード>

 変更のあった場合表示


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 ポイント 

 

 プラス   1000 ジジの健康塩飴

        2万 温泉の設置2か所

       1000 お婆さん神経痛緩和飴

 マイナス    

        

 残り    206万9100  

 

 パワー   499


――――――――――――


  パーティーの準備 合計 24万  

    

――――――――――――――――

 立て替え   8万(地下の家具、リリララ姉妹を雇えばギルド科からの補助金で賄われるので保留)









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