表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
40/229

040 子猫達と過ごす休日(後)


 かなえは、オアシスインに着くと、中に入って行く。ルルちゃんは……。居ないみたい。そのままオアシスカフェに入ると、相変わらず繁盛している。特にお昼を過ぎたこの時間は忙しいのだろう。かなえは空いている席をカウンターに見つけて坐り、カーラさんが来るのを待つ。


「やー、かなえ、久しぶり。今日のランチセットでいいのかい?」

「こんにちは、カーラさん。はいランチセットをお願いします」

 かなえはランチセットの内容は聞かなかったが、ここは何を食べてもハズレが無いので問題無い。


 暫らくして、カーラさんがランチとピンクベリージュースをかなえの前に置いた。

「美味しそー! いただきます」

 今日のランチは、トマトとプロの実ボールのドリア、アスパラのチーズ焼き、それにグリーンサラダときのこのスープだ。どれも美味しくてあっという間に食べ終わる。すると、


「これはオマケだよ」と、カーラさんが大きなピーチパイを持って来てくれる。かなえは、お腹がいっぱいだったが、アプリコットジャムのかかった、ピーチパイが美味しくて全て平らげる。


「わー食べ過ぎたー」

 細い体にお腹だけがポッコリ出ている。

 ゆったりしたチュニックを着ていて助かった……。

 まだ忙しそうなカーラさんにお礼を言い支払いを済ますと、お店を出る。


 丁度中からルルちゃんが出て来たので、

「ルルちゃん!」と、かなえが呼ぶと、

「あっ、かなえさんお久しぶりです」と可愛く挨拶してくれる。

 今日のルルちゃんの服装は、黄色い小花の刺繍が入ったオレンジのワンピースにフリフリの白いエプロンを付けている。


「ルルちゃん、今日も可愛いね」

「ありがとうございます」


 かなえは思い出したので、ダメもとでパーティーの招待状を渡す。

「ルルちゃん、忙しいから無理かもしれないけど今度パーティーをするの。もし来れたらルルちゃんだけでも来てね。シモンズさんも誘うから一緒に来てくれても良いし」


「わたし、パーティーに行ってみたかったんです」

 ルルちゃんは目をキラキラさせている。

「そう。他にルルちゃん位の女の子も誘うから、良かったら来てね」

「はい!」

 

 かなえはオアシスインを出ると、シモンズさんの所に行く事にした。

 今日は日曜日だから家にいるかも……。

 ジャンプで家の前まで行くと、馬の蹄鉄の形のドアノッカーを鳴らす。


「カン、カン」

 暫らく待っていると、足音が近づいて来て、扉を開けたのは前に一度会った事のある金髪のカッコいい男の子。

 確か名前は……アレックスだったな。


「こんにちは、えーとアレックスよね? シモンズさんいるかしら?」

「シモンズさんは、今日は仕事なんだ」

 そうか……居ないんだ。


「それならこれを渡してくれる? パーティーの招待状なの。あなたも良かったら一緒に来てね。それからもしオアシスインのルルちゃんも、行けそうなら連れて来てって伝えてくれる?」

「うん、わかった。言っとくよ」

 かなえはアニマルドームで採れたフルーツ盛り合わせも一袋、渡しておく。

 

 次は―、そうだ。乗馬教室に行ってみよう。リリララ姉妹はまだいるかしら……?

 かなえはジャンプで前に来ると扉を鳴らす。


「カン、カン」

 出て来たのは知らない20代前半の女性。

「すみません、アンディーさんはいますか?」

「アンディーは今、生徒さんに乗馬レッスンをしていますよ」

「えっ? もしかして女の子2人にですか?」

「ええそうよ。まだ始まったばかりよ」


 かなえはリリララ姉妹のレッスンをちょっと覗いてみる事にした。

 あっ、やってるやってる。邪魔をしたくないので遠くからこっそり見守る。

 今、丁度二人とも馬の上に乗って歩き出したところだ。アンディーが馬を引きながら、指示をを出している。

 上手だな……二人とも。かなえみたいに馬にしがみついたりせずに、姿勢よく馬に跨っている。


 暫らく眺めていたが、かなえが見ていると知ると集中力が切れて危ないので、ジャンプで白馬のクイーンの所へ移動する。

「ハイ、クイーン。元気?」

『あら、私は元気よ』

 クイーンは毛並みも良く、健康そうだ。かなえはキングスが、元気になり他の動物達と仲良く暮らしている事を話す。


『そう、良かった。キングスはどうしているか心配していたのよ』

「そのうち連れて来るわ」

 そうね。キングスに他の馬達に会いたいか聞いてみよう。


 かなえはジャンプで再び乗馬教室の建物の前まで来ると、女の人にパーティーの招待状をアンディーに渡してもらえるように頼む。

「もしよければあなたも一緒に参加してくださいね」と声をかけておく。

 

 ついでにジョーさんの所にも行っておこう。

 かなえはジャンプでジョーさんのお店の前まで来ると、中に入って行く。奥で作業をする音がしている。

「こんにちは。ジョーさんいますか?」


「ハーイ」

 と、太い声がして、木屑だらけのジョーさんが顔を出す。

「わー、ジョーさんお仕事中でしたね。体の調子はどうですか?」

「ああ、まあまあだ。一度始めると中々止められなくてな」

「あんまり無理しないでくださいね」


「今日は、これを渡しに来ました。パーティーの招待状です。来てくださいね」

「パーティー……」

 ジョーさんパーティーとか苦手そうだな。


「おいしい料理とお酒も用意してますから、どなたか誘って来てくれたら嬉しいです」

 ジョーさんちょっと疲れてそうだな。

「シロンお願い」

 

 ポーチに入っていたのは半透明の白い飴が幾つか。注意書きには「疲労回復飴 1日1個」それに紙切れが出て来て「最低1日1回はちゃんとした食事をとる事」書かれている。


 わー、初めてだよ。薬とかじゃなく注意書きだけなんて。かなえは飴を渡すと、一旦扉の外に出て、イタ飯屋のプロの実入りトマトパスタのランチセットを出して、また中に戻り、ジョーさんに渡す。


「これ差し入れです。毎日ちゃんと食事をしてください。さもないとまた体を壊しますよ!」

「ああ、そう言えば今日はまだろくに食べていなかった……助かるよ」

 もー、ちゃんと自己管理出来ないんだなー。でも家具を作らせたら凄いんだよね。

 ジョーさんにはまだまだ作ってもらいたい家具があるんだから元気でいてもらわないと。


 かなえはジョーさんの店を出ると、島の砂浜にジャンプする。

 すぐ側の子猫達の小屋まで歩いて来ると、子猫用の柵で囲った庭で歩き回っている子猫達と、それを見守っているマリーが居た。


「マリー、ご苦労様。調子はどう?」

『あら、かなえ、順調よ。みんな良くミルクを飲んで、始めて見る庭を楽しんでいるわ』


 子猫達は見る物すべてに興味津々で匂いを嗅いだり、噛んでみたり、芝生の感触を楽しんだりと忙しい。タイガは足腰が他の猫達より強いのか、かなえが作った小さな丘に登って行こうとしている。

 やっぱり、もう保育器から出して良かったかも。

 ……マリーが居てくれて助かった。


「マリーはちゃんと食べたり、走ったりする時間は持てているの?」

『ええ、さっきこの子達が寝ている間に行って来たわ。でも不思議と穴を掘りたい欲求は治まっているの』

「そうなの……」

 それは良かった。最近、マリーの穴を掘る量が多すぎてかなえは心配だったのだ。子猫達の存在がマリーに良い影響を与えているのかもしれない。


 すると、並びにある小屋からルークスとキングスが出て来た。

「あっ、ルークス起きたの? 今日は元気かな?」

『うん、ぼく元気だよ。あーっ!』

 ルークスは子猫達を始めて見たのか、驚いたようだ。


『なに? このこ。小さいねー』とルークスがキングスを見ると、

『ああ、そうだな。まだ小さいな』とキングスが答える。

『カワイイ!』と、ルークスは柵を乗り越えて子猫達の所へ行くと、うつ伏せになって体を低くして子猫達を観察し始める。

 ルークスを見つけた子猫達は集まって来たのでかなえが、


『この子はルークスよ。みんなの大きなお兄さんね』と言うと、

『ルー?』とルークスを見ながら、匂いを嗅ぎ始める。

 3匹とも、ルークスに興味深々だ。そんな様子をキングスもマリーも、我が子を見るように温かい目で見守っている。

 ルークスにも子猫達の名前を教えてあげると、


『タイガ、レオン、マーブル?』と、復唱して嬉しそうにしている。

 ルークスと子猫達は、大きさも成長の速度も違うけど、どちらも生まれて18日前後だ。

 仲良くなれそうで良かった。


 ふとかなえは、ルークスのおでこが少し赤くなっているのを見つけた。

 気になったので子猫達とじゃれているルークスに向かって、

「ルークス、おでこどうしたの? ちょっと赤いね」

 と聞くと、


『うん、ぼくおでこカユイの』とルークスが答える。

 かなえがシロンに頼んで出してもらったのは軟膏で、注意書きには「角が生える前のおでこの痒み用軟膏 1日1回 ユニコーン用」と表示されている。

 

 かなえはルークスに近づくと、ウオッシュをかけてから赤くなったおでこに軟膏を塗る。

「ルークスのおでこからもうすぐ角が生えてくるのよ。だからしばらく痒いと思うけど、薬を塗れば大丈夫よ」

 薬を塗ると赤みも取れて、痒みも無くなったようだ。


『もう治ったよー』とルークスは転がって子猫と遊びはじめる。それを見ていたキングスが、

『こらっ! ルークス、子猫達を潰さないよう気を付けなさい』と、お父さんのようにしっかり注意する。すると

『ハーイ』と、ルークスが嬉しそうに返事をしている。

 ルークスはキングスに怒られるのも嬉しいらしい。


 遊んでいる子猫達とルークスを眺めていたマリーは、

『うちの子達に、もう友達が出来たようね』と静かに見守りながらつぶやく。


 かなえは気になっていた、ルークスの運動出来る場所を作る事にした。キングスにその事を伝え、出来たら呼びに来ると言うと、砂浜にジャンプして椅子に坐る。


「シロン、ルークスの運動するのにお勧めな物はある?」

「はい、幾つかありますが、泳ぐのでしたら湖から水路へ流れる小川を幾つかルークスが泳げる深さにして、ルークスが泳げるようにしたら良いでしょう。また、走るのでしたら山を造りルークスが登れるような道を造って、毎日頂上まで行かせるのは効果的です」


 へー、なるほど。小川を通って、ドームの1番外側の水路1周は、島1周の何倍も距離が稼げる。

 山もいいけど、もう小川や道を造ってしまっているからな……。

「山を造るとしたら川とか、道はどうなるの?」

「迂回することも、トンネルを造ることも可能です」

 そうかー。それなら他の皆が行かない場所も沢山あるから、造れそうね。



「わかった、それじゃーまず、小川を2か所深くするわ」

 かなえは地図を出すと、フォルダから「川、水深3メートル幅5メートル」を選び、島から南門を通る道の隣に流れている小川と入れ替える。水路はもともと深く幅もあるので変更は必要なさそうだ。


 次に、島から北門を通る道の横の小川も、同じように深い川に替える。

 かなえはスクーターに乗って確かめに行くと、泳ぎやすそうな川が湖から水路に向かって流れている。 

 次はルークスが登り降りしやすいように川には砂浜を数か所、水路にはスロープを付けておく。


 かなえはスクーターで見回りながら改善する場所が無いか探していく。

「こんな感じかな……」

 深い川に砂浜も出来たので他の動物達も楽しめるだろう。


「シロンどうかな?」

「はい、良いと思います。細かいところは動物達に聞いてその都度変えられます」

 そうね、なら川はこれでよしっと。


 かなえは、子猫の小屋に戻って来ると、もうルークスたちは居ないようだ。中では子猫達が眠っていてマリーも添い寝をしている。

「シロン、ルークスは何処かな?」


「今、キングスと橋を渡って行くところです」

「そう、わかった」

 かなえはスクーターを出すと、キングス達の側にジャンプする。

 かなえは走っている2頭と並走しながら、


「ルークス、今新しい川を作ったから泳いでみる?」と、聞くと、

『えっ、あたらしい川? うん、ぼく泳ぎたい』とルークスは興味を持つ。

「じゃあー後に付いて来て」と、かなえはスクーターを走らせて、2頭を出来上がったばかりの川に案内する。

『わー川がおおきい!』

 ルークスは川の大きさが変わったのに気が付いたようだ。


『ぼくおよぐー』

 ルークスは夢中で砂浜から川に入って行く。

『ルークス! 気を付けなさい』

 キングスはルークスに声をかけながら、走って後を追う。

 かなえもスクーターで付いて行く。


 だんだんキングスの息が切れて来たので、

『キングス、後は私に任せて。休憩してちょうだい!』

『そ、そうだな……助かるよ。ハァ、ハァ』

 これ以上キングスに無理はさせられない。


 ルークス元気だなー。最初の頃より随分スピードを上げている。

 そのまま勢いよく泳いで行くルークスは水路が見えて来たようで、


『わーもっと大きい川があるよー』と嬉しそうに言う。

 まだまだ泳ぐつもりの様だ。

「ルークスもうすぐ水路だからゆっくり泳いでね」

『うん』

 

 水路の横はもうドームの境界の壁になっている。

 ルークスはドームの一番外側の水路を水流に沿った右回りに泳ぎ始める。流れが湖よりも早いので、ルークスは楽しい様だ。

『わー早いよー、早い―!』

「ルークス、疲れたら休憩しなきゃだめよ」

『まだヘイキ―』


 すると、リトくんとピーちゃんが飛んで来て、スクーターを走らせているかなえの肩にとまる。

『カナ、カナ、なにルークス?』

「ルークスはいっぱい泳ぎたいのよ。だからここでも泳いでいるの」

『ふーん』とリトくんとピーちゃんは納得したのか暫らくルークスの泳ぎを見物していたが、また飛び去って行く。


 結局ルークスは水路も1周し、川を上り湖のいつもの砂浜まで泳いだ。

『あー面白かったー。ぼく、すいろはやいからすき』

 やはり、水路が気に入ったようだ。


「ルークス、もうミルクの時間よ。お腹空いたでしょ?」

『うん、ぼくおなかペコペコ』

 ルークスは小走りで小屋へ帰って行った。


 かなえはキングスのいる草原にジャンプし、どの位ルークスが泳いだか話し、今終わってミルクを飲んでいることを話す。

『そうか、すまないな。ルークスはやはり馬ではないな。あんなにパワーがある馬は居ないよ』

「そうね。ユニコーンは特別元気な生き物なのね。だからキングスは無理しちゃだめよ」

『そうだな』

 かなえはキングスに「心身の疲れの緩和飴」を出すと舐めてもらう。


『おー、この飴は旨いなー。甘さと塩辛さがある』

 良かった、ちょっと元気になったみたい。

「ルークスはキングスが大好きみたいよ。無理しない範囲で面倒見てあげてね」

『ああ、そうだな。ルークスは可愛いよ』

 キングスはお父さんと言うより孫を見る目のようになっている。


 話が終わるとかなえは、子猫達の様子を見に来る。

 まだ眠っているようだが、マリーは目を開けたので、離乳食の事を説明しておく。入れ物3つに離乳食を入れ蓋をかぶせていると、1匹が目を覚ましたようだ。


 かなえはさっきと同じように、離乳食の前に子猫を連れて来て食べさせる。他の2匹も起きて来たので離乳食を与える。


『それなら私でも食べさせてあげられそうね』と様子を見ていたマリーが言う。

「そうね、問題ないと思うわ。しばらくは1日2回離乳食を上げるから、その都度お皿に入れておくわね。プロの実を自分で食べられるようになるまでは、マリーも大変だけど宜しくね」

『かまわないわ。でも直ぐに自分で採って食べられるようになりそう』

 マリーが子育てしやすいように考えておかないとな。


「マリーは子猫達と夜もここでいいの? それとも夜だけみんな一緒に家に戻る?」

『そうね。ここの方が広いし子猫達にもいいでしょ? 私はここで育てたいわ』

「うん、わかった。私はまた明日の朝来るから宜しく」

『ええ、わかったわ』


 子猫達はきれいに離乳食を食べ終わると、口の周りを舐め始めマリーが手伝ってやる。

 かなえは小屋を出るとルークスがぐっすりと眠っているのを確認してから、砂浜にジャンプして来る。


 もう夕方になり、橋を渡って砂浜に戻って来るジジさん。

「ジジさん、今日は1日どうでしたか?」

『ああ、何だか最近疲れが溜まっていたようで、ゆっくり昼寝をしていたよ。おかげで調子がいい』

「それは良かったです。今日から子猫達3匹もこの島で生活することになったので、明日にでも見てみてくださいね。マリーがすぐそこの小屋で育ててくれることになりました」


『へーそうかい。皆子育てか。忙しそうだな』

「はい、すぐに成長して元気に走り回るようになりますので、よろしくお願いします」

『ああ、わかったよ」


「シロン、ジジさんの体の具合はどう?」

「はい、今までになく健康です。目ももう何も問題ありません」

 へー、凄い!

「ジジさん、目の具合はいかがですか?」


『おお、そう言えば最近目の調子がいいなぁー。前のように目がかすまなくなったし、遠くの方まで良く見えるよ』

「そうですか、体調も良さそうですし、元気で良かったです」

 話していると、リトくんとピーちゃんが飛んで来てかなえの肩にとまる。


「じゃー揃ったので移動します」

『マリは?』とリトくんが聞くので、

「マリーは今日からここで暮らすのよ。猫ちゃん達を育ててくれるんですって」

『ふーん』

 リトくんわかったかな……?


 まずジャンプでジジさんを牧場に送り、部屋に戻って来る。

「それじゃーピーちゃん気を付けてねー」

 リトくんはもう当然のようにピーちゃんを追って外を飛んで行く。


「シロン、リリララ姉妹はどうしてる?」

「はい、今は市場のテーブルで、食事をしているようです」

 そうか、じゃー明日の朝食だけ届けよう。

 子猫達の事は明日の朝にでも説明に行けばいいな。

 かなえは朝食用の食事を用意すると地下までジャンプして、扉のノブに引っ掛けておく。


 部屋に戻って来ると、シーンとしている。リトくんもマリーも子猫達も居ない。

 もう今夜からは夜中に起こされることも無いんだ……。

 体は楽になるだろうけど、寂しいな。

 すると「パサ、パサッ」と音がしてリトくんが外から帰って来る。


「リトくん! 今日はピーちゃんの家に泊まらないの?」

『うん、ぼくいえここ』

 えっ、リトくんの家はここなんだ!

「うん、そうだね。リトくんの家はここだね」

 かなえのさっき感じていた寂しい気持ちは一気に無くなる。


「はい、リトくんパンどうぞ」

 かなえは、頼まれるよりも先にパンを出して与えてしまう。まぁー今日くらいは良いよね。

 かなえは夕食を食べ、リトくんが眠ったのを確認すると、ゆっくりお風呂に浸かり寝る準備をする。


 かなえはベットに入ると、

「シロン、今まで起こしてくれてありがとう。でも明日起きれる自信がないから6時30分に起こしてくれる?」

「はい、わかりました」


 今日も良い1日だった。

 休日な筈がいつものように忙しかったけど、楽しかった……。


 かなえは灯りを消すと目を閉じた。




――――――――――――――――――――


<かなえのIDカード>

 表示

 名前  カナエ リュウゼン

 年齢  16才

 職業  動物ギルド長、ミルク牧場従業員

 特技  動物の世話、歌声  

 持ち物 乗馬体験チケット3回分

 ポイント 10000

 お財布  10000

 パワー 5 

 ――――――――

 非表示

 名前  竜禅かなえ

 年齢  16才(32才)

  職業  アニマルレスキュー、女神様の子分、アニマルドーム管理人

 特技  人間、動物とのコミュニケーション、癒しの声

 持ち物 ブレスレット、ポーチ


 ――――――――――――――――

 ポイント 

 

 プラス   1000 ジジの塩飴

       1000 キングスの疲労回復塩飴

       1000 ルークスのおでこの痒み止め

       1000 ジョーさん疲労回復飴

       1000 キングス心身の疲れ緩和飴

 マイナス  1000 オアシスカフェランチ

        

 残り    2百5万0500  

 パワー   498


――――――――――――

パーティーの準備

  

    5千 パーティーの招待状印刷

  1万8千  ラウンドカフェの料理盛り合わせ大皿3

  3万6千  総菜屋、イタ飯屋、大皿6

    6千  スープ屋冷静スープ大1

    2万  お菓子な店 盛り合わせ1皿

    8万  リッカ―ショップ お酒 40本

  1万5千  リッカ―ショップ ジュース20本、ソーダ20本

       バーテン、給仕 未払い

――――――――――――――――

 立て替え   8万(地下の家具、リリララ姉妹を雇えばギルド科からの補助金で賄われるので保留)



 

 







 



 

 


 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ