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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
25/229

025 空の散歩 



「はーぁ……あれ? 今何時?」

「9時20分です」

 

 寝坊した! かなえはベットから起き上がると、まだ子猫達は眠っている。すぐ側でリトくんが保育器の猫をじーっと観察している。


「リトくん、どうしたの? お腹空いたでしょ?」

『カナ、カナ、パンちょーだい』

 リトくんはかなえに言われて、思い出したのかパンの催促を始めた。

 

 かなえは保育器を持って居間に行き、後を追って飛んで来たリトくんにパンをちぎってあげる。 

 念の為リトくんにもウオッシュをかけると……リトくんは何か変な感じがしたのか、キョロキョロしている。


 昨夜は3回ほどシロンに起こされて子猫達にミルクをあげたので、寝過ごしてしまったらしい。寝不足な時にリトくんにも起こされなかったら、自力で起きるのは難しい。 

 

 ちょうど、子猫達も目を覚まし始めたのでミルクをあげる。それを見ていたリトくんは、


『ねこ、なに? パン?』

「子猫はね、ミルクを飲むのよ」

 リトくんはミルクを飲む子猫をじっーと観察している。排泄の世話も観察しているので、


「まだ赤ちゃんだから、一人でうんち出来ないの」と説明すると、

『そうか』と、納得したようだ。


 かなえは支度が終わりると、寝入った子猫達を見つめるリトくんに、

「リトくん、今日はどうする? 牧場行く?」


『ぼく、ねこみてる』

「え? でも猫ちゃん達は、下のリリララちゃんにお世話を頼んだから、ここからいなくなるのよ。だからリトくんはお外に遊びに行った方がいいよ」


 しばらく考えているようだったが、理解したみたいで、

『うん、ぼくぼくじょーいく』

 かなえは安心すると子猫達を、リリララ姉妹に預けに行き、リトくんと一緒に牧場にジャンプする。


 いつもの丘には雄牛がのんびりと佇んでいる。

「おはようございます。雄牛さん。今日もリトくんの事お願いします」


『うしちがう、ジジだよ』

「へっ? ジジ?」

『この小さいのが、わしの事をジジと名付けてくれたようだよ』


『ちいさいのちがう、リトだよ」

『おう、そうだった。リトだな』

 

 この二人、じゃなくて一頭と、1羽、随分と仲良くなったみたいだ。


「リトくん、雄牛さんに名前を付けてあげたんだ。じゃあこれからは私もジジさん呼ばせてくださいね……私のこともカナって呼んでください」

 

 かなえはシロンに頼んで塩飴を出してもらうと、ジジさんの口の中に入れる。

『おう、この味だ。塩加減が良い』


 大分この飴を気に入ってくれたみたい。かなえは安心すると、牛舎にジャンプする。

 手際よくウオッシュをかけて行き、一通り終わると自分の部屋に戻って来る。

 

 なんだか今日は調子がイマイチだな……ちょっとだけ休憩しよう。

 かなえは居間のソファーに横になった。


 ―― トゥルン、トゥルン、トゥルン、トゥルン ――


「……」

「かなえ、かなえ、起きてください。ギルド室長からマーブルトークです」

「はぁ? 大変! シロン繋いで」


「もしもし、かなえさんかい?」

「は、はい、おはようございます」

「もう、おはようの時間でもないが……ところでピーちゃんなんだが、どうも外に行きたいのを我慢しているように見えてね。明日あたり家に迎えに来てくれないかね?」


「はい、わかりました。明日の朝お迎えに行きます」

 マーブルトークを切ると、


「シロン今何時?」

「今は11時30分です」

「あーっ!」

 

 お昼前なのに「おはようございます」なんて言っちゃったー。まるで今起きたばっかりみたいに思われたよー……事実だけど。


 かなえは地下に猫の様子を見に行く。

 調子はどう?」


「はい、猫ちゃん達はミルクを沢山飲んで眠っています」と、リリちゃん。

「そう、良かった。お昼なんだけど、二人はどれくらい食べられそう?」


「昨日貰ったのが少しあるので一人分ぐらいあればララと二人で食べられます」

「そう、わかった」

 

 かなえは部屋に戻りポーチからボリュームのあるミックスサンドとコーンスープ、おやつ用にブルーベリーデニッシュと、チョコチップマフィンにレモンアイスティーを用意すると、リリララ姉妹に届けた。


「ありがとうございます」

 ララちゃんが嬉しそうに受け取る。

「それじゃー午後もお願いね」

 

 かなえは部屋に戻って来た。


 1時間以上寝たのでさっきより体が軽い。

 

 やっぱりただの睡眠不足だったな。これからミルクをあげる間はこれが続くと思うと……でも、引き受けた以上がんばろう。

 

 もうお昼だが、寝ていたのであまりお腹が空いていない。


 そうだ、オアシスインのカーラさんとルルちゃんに会いに行こう! 


 


 かなえはジャンプでオアシスインにやって来る。


 まだ動物ギルドに住み始めてから5日間しか経っていないのに、懐かしい感じがする。


 中に入るとルルちゃんは……いなかった。残念! 


 そのままオアシスカフェに入って行く。もうお昼なので混み始めていて、カーラさんが忙しそうにテーブルの間を行き来している。

 

 かなえに気が付いたカーラさんは、いつもの「カウンターへどうぞ」の目線を送って来る。かなえはニッコリ笑って、カウンターに座ると、カーラさんはすぐピンクベリージュースを運んで来てくれる。


 かなえは「何か軽いものを」と注文し、しばらくすると、カーラさんはお皿に入ったきのこリゾットとスモールサラダを運んで来てくれた。

 

 リゾットは量もかなえに丁度いいし、バジルが効いたクリームベースでトロトロのチーズが上にかかっていてとても美味しい。


 食べ終わってもカーラさんは忙しそうなので、お金を払うとかなえは店を出る。


 そういえばいつも朝食と夕食は食べてたけど、ここにランチを食べに来たの初めてだったかも。

 

 ……また食べに来よう。


 

 部屋に戻って来てしばらくすると、かなえは動物ギルドに降りて行きサッと、部屋の中にウオッシュをかける。壁に掛けてある小鳥の鐘が、


 ―― カラン、コロン ―― と13時の時を告げる。

 

 リリララ姉妹が子猫の入った保育器を持って部屋に入って来て、

「「お昼おいしかったです。ごちそうさまでした」」と、声を合わせて言う。

 二人ともなんだか礼儀正しいなぁー。


「食事なんだけど、2人は好き嫌いはあるの?」

 かなえは2人に聞いてみる。


「私は特に無いです。でも辛いのとにがい味は苦手です。ララは野菜が……特にニンジンが苦手です」

「そうなんだ。ララちゃんは何が好きなの?」

「わたしは、甘いものが大好きです」

 

 ふふっ。あまりにも予想通りな答え。市場で大きなデザートを頬張っていたっけ。


「野菜は身体にとってもいいんだよ。だから少しづつ食べられるようになろうね」

「はい……」と小さい返事をするララちゃん。

 きっとリリお姉ちゃんにいつも言われているんだろう。


 子猫達はミルクを飲ませたばかりのようで良く眠っている。

 

 シロンによると、この猫はベンガルという種類の猫だそうで、薄茶色に濃いグレーの斑点があり、猫としては大きめでしっかりとした体形。運動能力も高く跳躍力もあるそう。野性的だが、人間とも仲良く暮らせるそうだ。


 この子達をどうするか、早めに考えないと……。出来れば3匹一緒に暮らさせてあげたい。

 

 さぁ、午後からは何をしよう。リリララ姉妹は基本、子猫達の世話よね。でも2人に動物ギルドに居てもらえたら、かなえも安心だ……。


 ―― カン、カン ――


「あれ、誰かな?」

 リリララ姉妹が速足で近寄り、扉を開けると……ジョーさんが箱を抱えて立っていた。髪もとかしていつもよりほんの少し小奇麗にしている。


「ジョーさん、こんにちは。もしかして、箱が出来上がったんですか?」

「ああ、さっき出来たんで、持ってきたよ」

「お忙しいのにすみません」

 

 ジョーさんは切り株のカウンターに近づくと、箱を出して何やら作業をし始めた。

 かなえはリリララ姉妹に、ここにある家具を作ったのはジョーさんだと説明すると……2人のジョーさんを見る目が尊敬の眼差しに変わった。


「この2人もジョーさんの家具をとても気に入っているんですよ」

 と、かなえが言うと、ジョーさんは作業をしながら「そうか」と、いつものぶっきらぼうな調子で答える。


 しばらくして「出来たぞ」とジョーさんが言い、かなえとリリララ姉妹はカウンターに近づいて行く。するとジョーさんはカウンターの中から箱を出したり引いたりして見せてくれた。


「引き出しを付けてくれたんですね!」

 ジョーさんから鍵を2つ渡される。


「その引き出しにロックを付けておいたから、この鍵で開けてくれ」

「凄ーい、ピッタリ引き出しが収まる」とかなえが驚くと、

「俺が作ったんだから当たり前だろう」とジョーさん。

 カギもちゃんと鍵を掛かることを確認する。


「ジョーさん、ありがとうございます。これで貴重品も入れられます!」とお礼を言う。

「じゃーな」ともうジョーさんが帰ろうとするので「ちょっと待ってください!」と呼び止め……、


「まだお支払いしていません。ちゃんとお金を取ってもらわないと次から悪くて頼めないじゃないですか!」とかなえが言うと、


「じゃー2000ドームでいい」とジョーさんが言うので、IDカードを預かり3000ドームを入金して、手の軟膏も渡しておく。


「ありがとうございました。またその内に何か頼みに行くかもしれませんがよろしくお願いします」とかなえが言うと、ジョーさんは「ああ、わかった」と嬉しそうに帰って行く。


 

 貴重品を入れる引き出しが出来たので、動物ギルドとしても、また一歩進んだ感じだ。あとは人が来てくれればい言う事無いな……。


 猫たちが起き出したのか、リリララ姉妹が世話をし始める。


 ここは2人に任せよう。


 かなえは部屋に戻り、何処か動物ギルドを宣伝出来る所が無いか考える。


 今まで行ったところでは……そうだ。乗馬教室に行ってカードを渡して来よう。かなえは思い立ったので、早速乗馬教室の横にジャンプする。


 ―― カン、カン ――


 扉を鳴らすと、中から出て来たのは、以前と同じ茶髪にグレイの瞳の青年だ。


「こんにちは」

「ああ、あなたは乗馬体験をされた方ですね?」

「はい、そうです」

「今日も、乗馬にいらしたんですか?」

「いえ、今日は私が動物ギルドを始めたのでお知らせに来ました」

 かなえはそういいながら、カードと作っておいたクッキーを渡す。


「へー、あなたが動物ギルドを……?」

「はい、馬やそれ以外の動物の事で困ったら、いつでも連絡を下さい」

「……それじゃー、最近食欲の無い馬がいるんだけど、診てくれますか?」

「はい、いいですよ。馬のところに案内してください」

「はい、こちらです」


 かなえは青年の後に付いて行き、案内されたのは放牧地の一角にある馬小屋だった。

「あれ、いないなぁー」

 青年は馬小屋にいると思っていた馬がいないので、放牧地の方を見渡す。


「あっ、あの馬です。クイーンです」木陰で休んでいる白い馬を指して言った。

「あのー、わかりました。様子を見て来ますので、ここからは私人1で大丈夫です」とかなえが言うと、

「そうですか、すみませんが、お願いします」といい、青年は戻って行った。


 かなえは、白馬の側に近寄って行くと、

「こんにちは、クイーン。わたしはかなえよ」

 馬は、ギョッとした顔をしてかなえに近寄って来る。


『あなた! 私たちの言葉がわかるのね。キングスに聞いたんだけど信じられなくて』

「ホントよ。食欲が落ちてるって聞いたんだけど、どうしたの? どこか具合が悪いの?」


『わからないの。最近お腹が空かなくて……』

 かなえはシロンに頼み、クイーンを見てもらうと、


「塩分欠乏症ですね」

「え? 塩分欠乏症?」

「はい、おそらく餌に塩分が足りていないのでしょう。この馬の様に細身な馬から症状が出ますが、おそらく他の馬にも同じ症状がいずれ出始めるでしょう」


「大変!」

「シロンお願い」

 シロンに頼んでポーチを確認すると、大きな半透明な飴が入っていた。注意書きには「塩分欠乏症の小型の馬用の飴。1日1個」と表示されている。


 かなえはクイーンに近づき飴を与えると、

『おいしい、この味よ! 何かしょっぱいものが食べたかったの。ありがと』と、喜んでくれる。

 

 

 かなえは他の馬達の様子も気になったので、クイーンのところを離れ、乗馬で乗らせてもらったキングスのところへ行く事にした。


「シロン、キングスはどこにいるの?」

「この先の池のところに居ます」

 かなえは放牧地の中を歩いて池の所まで行くと、大柄なこげ茶色の馬を見つけた。


「キングスー!」

 かなえが声を張り上げて呼ぶと、

 

 その馬は、パッカ、パッカ、パッカと、かなりのスピードで近づいてきて、かなえの側で止まった。


『やぁ、むすめさん。あんたかい。また乗せてやろうか?』

「やっぱり、キングスだ! こんにちは。調子はどうですか?」

『調子はまぁまぁだな。今日はどうしたんだい?』 


 かなえはキングスに、動物ギルドを始める事、ここに宣伝に来た事。クイーンの事を話した。すると、


『そうか。最近餌の味が落ちたように思っていたが、塩が足りていなかったんだな』

「そうなの。だから、他の馬達にも症状が出る可能性があるわ。その前に……」


 かなえはシロンに頼み、キングス用の飴を出してもらう。注意書きには「塩分欠乏症予防の塩飴大型の馬用 1日1個」と表示されている。


 かなえはキングスの口の中に飴を入れると……、

『うーん、旨いじゃないか。塩味が溜まらん』と、とても気に入ったようだ。


 その後、この放牧地にいる他の馬達10頭をキングスに呼んで来てもらい、シロンに出してもらった飴を与えた。


 幸いどの馬もクイーン程の症状は出ていなかったが、塩飴をおいしく感じたようだった。かなえはキングスに「また来ます」と挨拶して、青年のいる乗馬教室の建物まで戻って来る。 


 

 かなえは中から出て来た青年に、クイーンの食欲が落ちた原因を説明し、他の馬達にも塩分が足りていないことを話す。


「そうですかー。最近餌を替えてみたんですが、塩分が足りていませんでしたか。わかりました。元の餌に戻します」


 かなえはシロンに出してもらったクイーン用の飴を3個と、他の馬達用の飴を1個づつ渡して、馬にあげるように伝える」


「ありがとうございます。原因が分かってホッとしました。あのー料金は……?」

「今回は宣伝で来たのでいりません」と、辞退すると代わりに乗馬体験5回分のチケットをもらった。

 かなえは、お礼を言って乗馬教室から出て来た。


「シロン、今何時?」

「16時です」

 結構時間が経ってしまった。かなえは牧場にジャンプして行く。



 リトくんはもう、雄牛さんの背中にとまってウトウトしている。


「雄牛さん、じゃなくてジジさんでしたね。今日もリトくんの面倒を見てくれてありがとう」

『ハハッ、リトはよく喋って明るいからいつも楽しんでるよ』

「そうですか。よかった。それじゃーまた連れて来ます」

 かなえはリトくんを手に包むと、そのままジャンプで戻って来る。


 リトくんを椅子の背にとまらせると、次は子猫達だ。かなえは動物ギルドに降りて行くと、眠そうに椅子に坐っているリリララ姉妹がいた……。


「猫の世話ありがとう。何かあれから問題はない?」

「いいえ、猫ちゃん達は、ミルクも沢山飲んで排せつも済ませました」と、リリちゃん。ララちゃんは眠い目をこすっている。

「そう、ご苦労様。後で夕食を届けるわね」


 かなえは子猫の保育器を受け取ると、2階の自分の部屋に戻って来る。


 2人の好きそうな食事は……と、買っておいたテイクアウトから夕食は、ハンバーグに、オニオングラタンスープと、ミックス野菜のソテー。それに野菜たっぷりのチーズピザ。サラダとヨーグルトにパンケーキ。オレンジ2個。これだけあれば明日の朝食まで持つだろう。


 かなえは山盛りになったご馳走を地下のリリララ姉妹の部屋まで運んでいく。


「はいどうぞ―いっぱい食べてねー!」

 リリララ姉妹は、まだ出来立てのピザやハンバーグを見て嬉しそうにしている。

 

 かなえは部屋に戻り、自分の夕食も選ぶ。夜は惣菜屋で買った酢豚風の甘酸っぱい料理と、トーフステーキ、ご飯にミックスサラダにした。それに飲み物はアイスハーブティーで。


 おいしー。また買って来よう……特に酢豚風の料理が、御飯に合いおいしかった。


 寝る前に子猫達の世話をして、かなえはベットに入る。


「……眠れない!」

 日中昼寝をしたので、全く眠くない。


 猫の世話があるから今のうちに寝ておかないといけないのに……。

 日本にいたときはこんな時、テレビを見たりインターネットがあったから何かしら出来たけど……。


「シロン、眠れない時はどうすればいい?」

「速攻で眠れるクスリがあります。又は気分転換にスクーターで空の散歩でもいいのではないでしょうか?」


「何それー! 空の散歩! 行きたいよ!」

「かなえはスクーターで空を飛べる事をご存じでしたね?」

「そうだけど……」


 いつもジャンプでの移動で、空を飛べることはすっかり忘れていた。かなえはベットから出ると、スクーターを出してジャンプで屋上に行き……。パジャマのままだったので、旅行者用の緑のコートを羽織って、空に舞い上がった。


「かなえ、念の為、他から見られないように、インビジュアルにしてください」

 そうだった。なんだか嬉しくて忘れてた!

 かなえはすぐにインビジュアルで姿を消し、ドンドン高度を上げて行く。


「うあっーキレイ!」

 まだ夜の21時前なので町の灯りが綺麗に見える。そのまま上がって行くと、急に暑くジメッとした空気に変わる。


「うゎー、急に暑くなって来た!」

「ドームの外に出たので、左側のシールドボタンを押してください」

 かなえは言われたように、左側のボタンを押すと、急に爽やかな空気に変わる。


「シールドはドームの中にいるのと同じ空気清浄の機能があります。それに衝撃から守る機能もありますので、どこかにぶつかっても被害は最小限に抑えられます」

 

 へー、便利だな。これならドームの外へも気軽に出かけられるな。


 そのまま高度を上げて行くと、ドームシティーを中心にして、50近いドームが広がっているのが見えて来る。どのドームも所々灯りが見えるが、やはり一番明るいのは中心のドームシティーだ。ミルクドームは住民が少ないので薄っすらと灯りが付いている位だ。

 

 空を見上げると、星が落ちて来そうなくらい沢山瞬いている。でもどの星の並びもかなえの知っている物はない。


「本当に地球じゃないんだなー……」

 かなえは、日本の夜空を思い出し、懐かしいような悲しいような気持ちになる。

 

 でも……空は静かで誰も居なくて。

 星を見ながらスクーターで飛べるのはなんて気持ちが良いんだろう! ぶつかる心配も無いので、速度を上げて行くと……、


「かなえ、そろそろ戻らないと子猫達が起きますよ」

 あっ、そうだった。あまりにも楽しくて、子猫達の事を忘れていた。


「シロン、ありがとう」

 かなえはその場でジャンプして自分の部屋に戻って来る。


 保育器の中の子猫達を見ると、1匹が動き始めたところだった。起きた猫からミルクをあげ排泄もさせると、眠くなって来る。


 

 かなえはすぐにベットに入り、空の散歩を思い出しながら、眠りに着いた。



――――――――――――――――――――


<かなえのIDカード>

 表示

 名前  カナエ リュウゼン

 年齢  16才

 職業   動物ギルド長

 特技  動物の世話、歌声  

 ポイント 10000

 お財布 10000

 パワー 5 

 ――――――――

 非表示

 名前  竜禅かなえ

 年齢  16才(32才)

 職業  アニマルレスキュー、女神様の子分

 特技  人間、動物とのコミュニケーション、癒しの声

 持ち物 ブレスレット、ポーチ

 


ポイント 

 


 プラス   1000   ジジの目に効く塩飴 

       1000   ジョーさんの手の軟膏

      2万6000  キングスやクイーン、馬達の塩飴 計26個

 マイナス  1000   リゾットランチ オアシスカフェ

       3000   ジョーさんの引き出し


 残り    99万7300

 パワー   497


 ――――――――――――――――

 動物ギルド用  

     

 手提げ袋関係   

        3万  手提げ袋(100枚 仕立屋)

        5千  デザイン画(看板屋)

        未払い 印刷職人 

               

 カード追加分 1万  印刷職人 

 

 合計 マイナス 4万5千

      



――――――――――――――――

 立て替え   80000(地下の家具、リリララ姉妹を雇えばギルド科からの補助金で賄われるので保留)

 

 5回分の乗馬体験チケット


 

 

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