表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

セイカイ 第2話


Level1

【目には見えないけど確かに存在していて、触れる事は出来ないけど絶えず流れていき、留める事は出来ないけど私達が縛られてしまうものは何?】


 暗号へと目を向けていた私は、思わず顔をしかめてしまった。


「ねぇ、これって暗号っていうよりなぞなぞ……」


「うるさいですよ。簡単ならあなたにとっては良い事でしょう? いちいち文句を言わないで下さい」


「ああ、うん。これって、答えは【  】でしょ?」


「正解だ。まあ、どっかで見たような問題だろうな」


 ギセルがそう言った瞬間、暗号の文字が輝き、ビー玉くらいの大きさの青い球体が形成された。


「何これ?」


「あなたがここから脱出する為の鍵ですよ」


 シオンが小さな白い袋を私へと差し出し、ギセルがニタリと笑う。


「帰るためにはこの鍵を四つ集める必要があるから、失くさずにしっかり持っとけよ」


「はあ……てか、これ鍵じゃなくない?」


「鍵ですよ。それよりも早く扉を開いたらどうです? 次の暗号を解く時間が無くなりますよ」


 シオンの視線の先を見ると、いつの間にか部屋の真ん中に白い扉がちょこんと置いてあった。


「は? これ、裏側どこにも繋がってないんだけど……」


「ああ、でも扉だろ? 扉ならちゃんとどこかに繋がってるはずだぜ?」


「ええ、扉ですね。目の前にあるんですから、たとえ繋がらなくても開いてさっさと入って下さい」


「……」


(うん、これは夢なんだから深く考えない方が良いんだよね……)


 扉に手をかけて、とりあえず押し開けてみる。


「ねえ、真っ暗で何も見えないんだけギャアアァァァァ!!!」


 後ろからシオンに押された私は、絶叫をあげながら暗闇の中へと落ちていった。その姿を見ていたシオンは、一度深いため息をつき、ボソリと呟いた。


「まったく……本当に面倒な方が来ましたねぇ」


  ★ ★ ★ ☆ ★ ★ ★


【 】内に入る暗号の答えは、次話の『後書き』へと記入していきます。

少しずつ暗号の難易度を上げていくつもりなので、読者の皆様も香と一緒に考えてみてください。


  ★ ★ ★ ☆ ★ ★ ★

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☆拍手☆←この作品を気に入って下さった方はどうかここから清き1票をくださると嬉しいです♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ