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第二話 再会 

こんにちは!お楽しみください!

 「やっぱりエルなんだっ!久しぶり!元気してた?」


 ギルドで突如の再会をした二人。そのうちの一人であるミリエスは喜びを体全体で表現するように喜んでいた。


 だが対してエルは


 「本当に……ミリエスなのか?」


 信じられないという、驚愕の表情を浮かべている。それもそのはず、信じてたとはいえ可能性として死んでいるかもしれない相手がいきなり目の前に現れたのだから。


 「ん?なに幻を見てるような表情をしてるの。魔法でもないしちゃんと足もついてるから幽霊でもないよ」


 「けど、あの日ミリエスは」


 「あーあの日ね。そっか、エルは知らないんだもんね」


 「何か知ってるのか?」


 「少しは。それに私がここにきたことも」


 「おう!よくもやってくれたなこのクソアマァ!」


 二人の会話を中断する声はどうやら先ほど地面に顔から激突していた男だった。ミリエスにちょっかいを出した男でもあるんだろう。


 「それにしても、ここで会えるなんてねー。運命なのかも!これから暇かな、積もる話もあるしどこか別のところで話そうよ!」


 無視である。完全に無視である。人間虫が近くにいれば手を払うなり、追い払おうと意識を少しでも向けるはずなのに、怒声を浴びせる男には意識をまったく向けようとしないミリエス。虫以下の扱いということだろう。


 ちなみに、男のことを虫扱いしている時点でエルも同列の人間であることに気がついていない。


 そして、当然怒っているのにこのような反応をされてはさらに激怒するだけだ


 「おい!舐めるのもいい加減にしろよ!」


 ついに男がミリエスに乱暴に掴みかかろうとしたとき


 パシッ!


 今まで意識をしていなかった男に対して男の手を乱暴に弾く。


 「触らないでくれるかな。今私大事な話をしてるんだ」


 「はぁ?こんなことをされて黙っていられるわけ」


 「こっちこそ言わせてもらえば、ギルドに来たとたんに擦り寄ってきて、肩に手を置こうとして下心満載にした相手を返り討ちにしただけなんだけど?それのどこが悪いの?証人も沢山要るけど、そんなことも考えられないなんてあんた馬鹿なの?」


 「……!ハ、ハハ。そうか、女。お前死にたいんだな?」


 「死にたくはないかな、エルとも再会できたんでし。でもあんた程度に殺されることもないだろうけど」


 「言ったなこの!真言!」


 男が真言と告げ、手をミリエスに向けたところで今まで呆然と推移を見守っていた職員が叫ぶ。周りの冒険者たちも馬鹿を見るような目で男を見るが、急いで防御を固めていた。


 「ちょっと待ってくださいー!ここで魔法を放つなんて正気なんですかー!」


 しかしすでに頭に血が上った男に聞こえない。そのまま詠唱を続ける。


 「《真言炎神、求めよ眼前に広がる障害をすべて焦土と化せ 初炎の炎波ペリウス》」


 すると男の手からは人の頭ぐらいの火の塊が飛び出しミリエスのほうに向かっていく。


 けれど慌てた様子もなくミリエスはエルに一度だけ目配せしてから一行唱えた。


 「《真言水神、沈めよ脅威を奮いすべてを洗い流せ 初水の浅波メシス》」


 男の数倍の速さで呪文の詠唱を難なく唱えたミリエスは、飛んでくる火の塊にぶつけた。


 ジュワ


 二つの魔法がぶつかり合い、反発しあう二つの属性と同程度の威力だったのか二つの魔法は水蒸気と音を残して蒸発してしまった。


 「な、蒸発しただと!?」


 「はぁ、手加減するの面倒だね」


 「手加減だと!このやろう!なら次はもっとこう威力のぅぐ……!?」


 しかし、男は突如頭を殴られた衝撃とともに意識を失い地面に倒れてしまった。これには今まで見守っていた周りの集団は何が起こったのかわからない。


 倒れた男の周りには誰もないなかった。にもかかわらず、突如衝撃を受けたように意識を失い倒れたのだ。この国の魔法は基本的に魔法詠唱をしてから魔法を放つ。数は少ないが無詠唱もできる者もいるが、それでは高威力の魔法は使えない。だからいきなり倒れたことに冒険者たちは唖然としていた。


 ただ、一人を除いて。


 「やっぱりエルの腕も落ちてないね、というか結構強力になった?」


 ザワッ


 ミリエスの言葉を聴いて再び冒険者達がざわめきだす。エルの今までの評価はそこそこ強く、便利な何でも屋、あとめんどくさがり屋で調子者であった。


 だからとりあえず目にかけていたものは多くギルドも勧誘していたのだが。


 ミリエスを除いてここにいた誰にも気づかせずに男を無力化した事実に、全員が驚愕しているのだ。


 注目の的になってしまったエルはというと


 「はぁ、ミリエスのせいで面倒なことになりそうだよ。とりあえずここを出よう。話をするんでしょ」


 「そうだった!ならそうだねぇ、ライが住んでいるところに連れてってよ!」


 「えぇー」


 「いいでしょ?このまま食堂とかに行ってもいいけど、ここの人たちに見つかると面倒なんじゃない?」


 「面倒にした本人がよく言うよ」


 「あははー」


 楽しそうに笑うミリエス、しかしミリエスの言っていることは正しい。先ほどからエルのことを見る冒険者達の目が変化しているのだ。今は驚異的な魔法技術を見せたミリエス自身が抑止力となっているからか、誰も話しかけてこないが時間がたてばパーティーの勧誘がくるだろう。どこのパーティーも強力な仲間はほしいのだから。


 「わかった、ならとりあえず行こうか」


 「うん!


 「エッセさん、ということなのでとりあえず事態の収拾は任せるよ。あと弁当は届けたんで!」


 そういって、エルは走るようにしてギルドから出て行きその後をミリエスもつづく。


 「え、ちょっと二人とも!待ってくださいー!」


 ギルド内にはエッセの二人を呼ぶ声だけが響くのであった。


 ある程度ギルドから離れてもう大丈夫だと判断し、走るのをやめ歩いていたとき改めて声をかけられる。


 「おや、もうお使いは終わったのかい。今日は早いねエル君……ところでそちらのお嬢さんは誰だい?」


 道具屋のおばさんだ。そこでさっきここでとある約束をしたことを思い出す。


 [もし探している女の子を探しだせたら紹介すると]


 「どうしたんだい?もしかして彼女なのかい?」


 「え、えへへ。そんあぁ~彼女なんて~。でもそう見えますか?えへへ」

 

 エルが苦労しているのにおばさんの声に、ミリエスは表情が緩みきりだ。一言だらしない。


 「あー、おばさん実はさ」


 それから一応約束もあるのだからと考えてエルは先ほどのやり取りを話していった。すると、話を聞き終えたおばさんは奇妙なものを見るように驚きながら


 「へぇー、それはまあ、偶然というのもあったもんだ。しかももう少し時期が違ったら会えなかったかも知れないというのに」


 「え?会えなかったってどういう意味ですか?」


 ここでミリエスは初耳の言葉におばさんに質問する。


 「エル君はね、もうすぐこの町を出て行こうとしていたんだよ。目的は昔死んだかもしれない女の子を探すためだって。ね、エル君」

 

 「あー、うん。そうだね」


 面と向かって探すはずだった本人を前に目的をばらされて照れくさいエル。対してミリエスといえば


 「へぇ~、ふぅ~ん、エルが私を探すぐらいに想ってくれてたんだぁ~」


 喜びの限界突破か。笑みをやめられないほどに表情が緩みきり、からかうようにエルを問い詰める。


 「ま、まあ。死んだかもしれない『友人』が気になるのは当然だよ」


 そして、エルは地雷を踏む。


 スゥーと今まで緩みきった表情だったミリエスはその状態のまま頬をピクピクとさせたまま固まった。


 「エル、友人として?」


 「ん?だって、もっとも過ごした相手はやっぱり大切だよ。だから友人の行方がわからなかったら気になるし、助ける」


 今度のミリエスの表情は緩むと固まるの中間のような、困惑したような表情となってしまう。正直友人といわれたことにムカッとしたが、大切といわれて緩和しつつもなんか釈然としないという感じだ。


 二人のやり取りを聞いていた道具屋のおばさんは二人を見てミリエスの淡い気持ちと、エルのこの鈍感さがいつも通りなのだと察する。


 意外にエルはこの町では正直モテル。まあ、自分のように頼みや問題を解決してくれ、尽力してくれるエルに依頼者が歳若い子も多い。だから、好感を持つ少女も多い。けど悲しいかなほとんどエルは気づいていない。だからこういうやり取りは見慣れていた。


 「ほらほら、二人ともこんなところで言い争っていないで。まずは帰りなさいな。何か二人に用事がある人たちがギルドのほうから追っかけてきてるよ?」


 二人が言われたほうを見ると、先ほどギルドにいた冒険者達が数人走ってきているのが見えた。


 「うわ、本当だ」


 「早く逃げよっか」


 急いで走り出そうとする二人。


 最後におばさんは


 「意外な早さだったけど、約束有難うね!必要かわからないけど報酬は準備しておくからね安心しときなさいな!」



 そういって二人を送り出すのであった。


 走っている途中ミリエスが


 「約束ってなんなの?」


 「ああ、それは……まあ、秘密かな」


 「ぶぅー、秘密ってなにそれ」


 「秘密は秘密だよ。というかミリエス、鳴き声豚になってるよ」


 「なっ!?」


 衝撃を受けるミリエス。


 「わ、わ、私は豚のように太ってもないわよ!というか気になり始めてることを」


 「え、いや!そこまでは誰も言ってない!」


 「問答無用!天誅を下すからね!」


 「なんで!それは冤罪だ《真言》いやいやいや!街中でいきなり魔法を使おうとするなよ!洒落にならないぞ!」


 色々と言い合いながら道を通り過ぎていく二人。


 騒ぎながら走る二人の姿は沢山の人の目につき、ほとんどの人物は少女の方は知らないがエルのことを知っていた。


 そしてほとんどの住民が


 [あんなに楽しそうに笑うエルを見たのは久しぶりか、初めてかもしれない]


 そのように考えたとかなかったとか。

こんにちは、いかがでしたでしょうか?この第二話はちょっとした戦闘シーンが書かれていましたね。

結構いい感じだったかなと。あと、エルの攻撃方法って何なんでしょうね!と書いておきます!

次回も二時間後に投稿です。あと2話ぐらいになると思います。

よろしくお願いします。ではまた後で!

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