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CHIP―チップ―  作者: 篠崎 海斗
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梅の香り

目が覚めるとそこは、保健室だった。


「なぜ俺はここにいるんだ?」それまでのことを思い返して見た。すると校門で幼馴染に矢を射られたという情けない出来事を思い出した。


「大丈夫?すごく出血していたけど?」保健の先生の真田麗子(さなだれいこ)先生が、色気の効いた優しい声で話しかけてきた。この先生は、なんといっても胸がでかい。そして髪が長いのに手入れが行き届いているのか、枝毛などが全く無い。いつ見ても綺麗な先生だな。俺はつい感傷に浸ってしまった。


「何とか大丈夫です。でもどうして俺は助かったんですか?」


「校門で人が倒れてるって言われて行って見たらあなたの頭に矢が刺さっていて、そして保健室が近かったから、連れてきて治療したのよ」


……近いからって治療したら直るのか…


「それより、今日はもう遅いから帰ったほうがいいわよ」そう言われて外を見てみると、あたり一面真っ暗だった。


「えっ!!今日何もしてねぇじゃん、俺!!」登校途中に殺られた俺は、一日中寝ていたらしい。


「女の子も待っているようですしね」先生が、からかうように教えてくれた。女の子って誰のことだろうか?まだ痛みが残る体を、半ば無理やり起こして、ゆっくりドアの方に近づいて行き、そのまま部屋を出た。


殺人現場(俺が殺られた場所)にいってみると、そこには…………悪魔がいた。


「だ、大丈夫?」白峰可憐(しらみねかれん)がいた。


「おかげさまで、頭に矢が突き刺さった、織田 信長型ロボットができるところだったよ。感謝している」皮肉まじりでそう返した。


「じゃ、じゃあ帰ろうか。あと十分ぐらいで、駅に電車が来るころだし……」天雅崎学園は、最寄の駅からとても近く、5分あれば着くようなところにある。


「たしかにそんな時間だな。帰るか」門をくぐるとき、いつも匂う梅のにおいが、その晩はまったくしなかった。これから起こる恐怖を、梅は予言していたかのように。


駅に着き、電車に乗り、あと2駅で家から一番近い駅というところまで来た。

それまで、可憐とは一言も会話を交わしていない。朝のようなことがあったから、当たり前だとは思うが……やっぱり可憐も引きずっているのかな?


「今朝のことは、あまり気にしてないぞ」慰めるように言ってやった。俺はなんていいやつなんだろうか。


「………」そうとう参ったみたいだ。これからはしてほしくないものだな。



すると突然、電車がものすごい勢いで揺れた。そして一秒もたたないうちに、俺の意識は遠くなっていった。


あぁ、受験はなぜ、俺らの時間を奪って行くのだろうか。


あらすじを書いている途中に気づいたんですけど、あらすじ内にネタバレ事項が多い………あらすじって恐ろしい……

一応、あらすじを書いた後にプロット作って、ストーリーの大枠を考えたから、あらすじを元に執筆した小説ってところですかね。だからネタバレ被害を回避できそうです。


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