侵攻、ありきたりな力を君に 後編
「賭ける…この指輪に!」
左手人差し指に指輪をはめる…頼むから何か…!
「グウゥゥアァッッ!!」
痛い!全身が痺れる…頭が割れそうだ...敵はどこだ!?距離…1m!
どうすれば…どうすればマンガみたいに能力を使える?
考えろ…考えろ…
<イメージ>
<モチーフ>
「!!!」
聞こえた!いや、感じた!「イメージ」と「モチーフ」!
敵はもう手を振りかぶってる…なら…
「シールドだっ!」
ガキィィン!
金属と金属がぶつかる音…成功した!パリィだっ!
直後。シールドが霧散した。
「やっべ!」
とっさに距離をとる。
「何故シールドが霧散した?時間制限…いや違う!」
イメージだっ!イメージが足りなかった!
俺はさっき、「シールド」としかイメージしなかった...
だから像がぶれて霧散した…!具体的なイメージが必要なんだ!
敵が二撃目に移るのも時間の問題だ...こっちも何か武器を…
俺が使いなれた武器…イメージ出来る武器…コイツに有効そうな武器…!
「フィクションにはフィクションだろ…!」
31高エネルギーソード…俺が毎日のように見ているアニメ、「ゲルデ·マシーンズ」に登場するメカの武器だ。
刀の柄だけを生成…スイッチを入れる!
ビシュゥゥ!
やった!超高温のエネルギーの刃が発生した!時間経過でも消えてない!
相手は…抜き手か!
攻撃…今!奴の抜き手の下をくぐる…狙いは顔面!その赤い目玉だ!
「でぇぇぇやあぁぁっっ!!!」
火花が散る。奴は…
動きを、止めた。
「勝った…いやまだだ!」
敵は奴だけじゃない。それに…
今倒した奴の胸部から光。まさか…自爆か!?
腰を抜かしている琴葉を離れさせる?無理だ。爆発範囲が分からん!なら…
「今度は消させない!アーマー展開だっ!」
ウイングのついたサーフボードみたいな形のアーマーを展開、アニメじゃ大気圏突入で1回使ったっきり忘れられた不遇メカ!覚えててよかった!
「琴葉!こいつの陰に!」
爆発。
爆風で吹き飛ばされそうだ…踏ん張れ俺!
「生きてる…よな…?」
よし、俺も琴葉も無事だ。
ひとまずこのクレーターから出て状況確認だ…
外は酷い状態だった。至るところに生徒の死体、自衛隊隊員もちらほら倒れている。
しかし、ロボットたちは時が止まったかのように静止している。俺が一体殺ったことに関係があるのか…?
「琴葉…クレーターの中に居ろ…」
次の瞬間、ロボットが一斉に動き出した。
ただし、俺と反対方向へ、だ。
「逃げた…?」
何はともあれ、勝ったようだ。
ところが。
「動くな!」
自衛隊に包囲され、銃を突き付けられている。
「その少女から離れなさい!」
俺を敵だと思っているようだ。まあ無理もない。おもいっきりメカニカルなもん使ったからな。
こうして俺は拘束され、自衛隊本部へと連行された。




