Side: Ran Boucher 発見と滑落とその先
更新なかったのは定期テストだったからなんです!!信じてください!!
ついでに感想とかリアクションとかください!!モチベがないんです!!
場面区切るときに棒使うんですけど表示と編集時の一行の文字数違うので中途半端になるんですよ…
それに文字サイズもカスタムできるのでどうにもならないっていうね…
解決法教えてください(懇願)
「ありがとうございます…っ!私、本当、にっ、怖くて…っ」
涙を流して感謝する少女。見た目は可愛らしく、誘拐されるのも納得のいく容姿をしている。だが―――
「………違う」
「え?」
「なんでもないよ。冒険者ギルドまで送り届けてあげるから、そこから自分の家へお帰り。」
「あ…その、私の家まで送ってくださりませんか?」
「は?」
「もう、二度と、こんな体験したくなくて…」
「そうか…どうしたものかな。」
表面上は迷うふりをしつつも、私は次の言葉を瞬時に紡ぐ。
「嫌だね。」
「え……っ、どうしてですか!?」
「私はまだ、君のような可愛らしい少女たちを救わなければならないんだ。」
「あ…」
「理由は、これじゃだめかい?」
そういって少女に笑いかける。
「は、はい…♡」
「そうか、よかった。」
理由……というより建前だ。正直に言えばマーティ以外と一時をともに過ごすなんまっぴらごめんだ。
マーティ…私の恋人はどこへ行ったのだろうか。愛しい私のマーテ
「あのっ、あのあのあのっ!その…救世主様、とお呼びしてもよろしいですか…♡」
「チッ」
「えっ!?救世主様!?」
私の……否、マーティに関する思考を遮りやがって…この女……死ね。
この建前と動作を使えば大抵は納得してくれるがこちらを上目遣いで見てくる。交際している相手はいるかと聞いてきた女もいる。苛ついたから殺した。
というか既に呼んでんだから許可いらないだろ。くだらないことで話しかけるな豚。殺す。
「あの、救世主さ」
「黙れ豚」
ザシュッ
「ま」
首を一直線に切る。既に発されていた言葉だけが誰もいない路地に響く。私の周りには死体と建物しか無くなった。静かでとてもいいと思う。
辺りは真っ暗…と言ってもスキル《暗視》を持っていれば明るいの範囲内だが。
冒険者ギルド、冒険者ギルド…あった。
「«転移»」
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「戻ったよべリュー。」
「あ!!おかえりラン姉さま!!今日はどうだった?」
はつらつとした笑顔の似合う少女、べリューは私の妹…ではなくギルドの受付嬢…………………受付嬢だ。受付嬢と言ってもギルドの一つの顔である飲食店で働いているだけである。普通は受付業務を主にやるものなのだがべリュー曰く「なんでかわからないけどね、『もうやらなくていいよ』って言われたの!!」とのこと。ギルドマスター:センジュ(べリューの義姉だ)に聞くと『べリューはどうも事務作業が苦手らしいからな。あまりにミスを連発するもんだから受付業務から外したんだよ。』と。本人は無自覚だから余計に困るんだ、とため息も漏らしていた。
「いつもとそんなに変わらないよ。」
「そっかぁ…マーティ姉さま、はやく見つかるといいね。」
べリューは私のこともマーティのことも「姉さま」とつけて呼ぶ。マーティが以前「私べリューみたいな妹が欲しかったです…。」と言ったのがことの発端である。それに対してべリューが「?マーティ姉さま?」と言ってしまったがためにマーティは「ごっふぇ………はぁ…ふぅ……べリュー、これからずっとそう呼ぶようにしてくださいね。」と言葉を残して気絶した。以前襲おうとしたときにはまた違うリアクションを見せてくれていたのでとても微笑ましかった。
「ああそうだ、レアンを呼んできてくれるかい?宿屋の延長がしたい。」
「わかった!!すぐ呼んでくるね!」
「こらべリュー、走ったら危な
「おや、ランさん戻ってきたのですね。今日も
『あだっ!?』
「…危ない、って言おうとしたんだけどね」
「べリュー?店では走らないようにって何回言ったらわかる?」
「あはは…ごめんねレアン兄さま…」
店の奥から出てきたレアンは走ってきたべリューと盛大にぶつかっていつもの微笑みの中に怒りを滲ませている。マーティが居なくなってからほぼ毎日この風景を見ている。
「レアン、それくらいにしてやってくれ。
それより、宿屋の延長を頼むよ。」
「はぁ…あなたはべリューに甘すぎですよ…。
宿屋の延長はいいですけど、いつまでもここにいていいんですか?」
それに、延長じゃなくて日ごとに部屋を取っていけば安くなるんですよ?
気なんか使わないでくださいよ、気持ち悪い。」
「君は変わらないね。」
「あなたもですよ。」
レアンはべリューの兄であり、ギルドのもう一つの顔である宿屋の主だ。
これも、ほぼ毎日の会話。そしてドアが空いて―――
「貴方がたは毎日毎日…同じ会話をして飽きないのですか?」
「正直飽きてますよ。うんざりしきってます。」
「でもこの会話をしないとなんだか落ち着かなくてね。」
「はぁ…意味不明ですね。」
平坦で、抑揚のない声。金色の瞳にシルバーのモノクルをかけた中性的な人物。
「私にとってはメアのほうが意味不明だよ?
『合理的』だなんて理由で結婚を迫るなんて正直言ってありえない。」
「合理的な行動をして何が悪いのですか?」
「全く君は…。そんなんだから意中の人に振られるんだよ?」
「…あ゙?」
「そんな怖い顔するなよ。事実なんだから。」
「……«暴風»」
「«魔法中断»」
「ぅおいそこのお前らぁ!!ギルドの中で喧嘩すんじゃねぇって何回言ったらわかんだ!?」
「被害は出したことないだろう?良いじゃないか。」
「Aランク同士の喧嘩なんざ見てるほうがヒヤヒヤすんだよ!!」
カウンターから怒鳴る、綺麗な黒髪を持つ女性。ギルドマスター:センジュである。
「まったくあんたらは…。他の冒険者にも配慮してくれよ。」
「はは、別に嫌じゃないだろ?」軽くスキル《圧SLV.5》を発動しておく。
「嫌じゃないですよね皆さん?」メアも同じ考えのようだ。
「「「「はっ、はいぃ」」」」
「ね?」
「ほら。」
「ね?じゃねえんだよお前らなあ!
Aランク以外誰がAランクの圧に逆らえるかよ!」
「HAHAHAなんのことかな」
「ああん!?お前らいい加減に…
「ま〜ま〜センちゃん、そのくらいにしてあげてよ〜。」
あ゙!?」
割り込んできた栗毛の女性。センジュの彼女…というか妻…夫?結婚相手のリアだ。
「リア!こいつら毎日喧嘩してんだぜ!?
リアはこいつらに甘すぎる!!
あと胸を揉むな!」
「あっはは〜wセンちゃん激おこ〜w
だめだよ?それとも〜、またお仕置き食らいたいの〜?センちゃんったら〜w」
「っは!?んんんなワケあるかよ!!
もういい!!お前らももうやめろよな!」
「はぁ…センジュ、明日の依頼確認をしていいかい?」
「あ、ああ。
明日の依頼は一つ…と言ってもダンジョンの中に女性が攫われたので捜索してほしい、という依頼だから丸一日…長けりゃ一週間以上かかるかもな。
ま、お前に限ってそんなこたぁないだろうが。」
「そうか。わかった。
レアン、部屋の鍵をもらっていいかい?」
「はぁ…307号室3階。」
「ありがとう。
べリュー、朝食は」
「6時」
「!」
「でしょ?」
「そのとおりだよべリュー。じゃあ、また明日。」
「ばいばーい!!」
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「っと、ここか…」
冒険者ギルドから飛行魔法でおよそ2時間ほど。山の頂上にそのダンジョンの入口は大きく口を開けていた。
「念の為転移ポイントをセットして…よし。」
「今迎えに行くよ。マーティ…」
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「ギャリュゥァァァァァァァァ!!」
「初っ端から竜か…!!」
どうやら火竜…しかも中上位ほどの実力を持っている…でも!!
「«水弾»!」
「ギャリュグアァァァァァァァ!!」
火竜なら水をぶつければ効果は抜群だ。
「おっとそうだ、念の為…«水檻»」
「ギャリュゥァァァァ…」
火竜の声が聞こえなくなる。普通ならば音までは遮れないが特殊に改造を施してあるので防音作用もある。
「ふぅ…これで
「ジュウィリュゥァゥゥゥゥゥゥゥ!!」
…は!?また竜、だと!?」
今度は水竜か…こちらも中上位……!?
「っ«樹壁»!«蔦撃»!«花砕»!!」
「―――«魔法中断»」
「っ!?」
「«氷杭»」
「な―――ま、ほう!?«魔法中断»!」
なぜ!?なぜ竜が魔法を使っている!?魔物は魔法を使えないはず―――否、違う。
これは魔物ではなく竜だ。しかも中上位など半端なものじゃなく…上下位…私の見立てが間違っていたか…なら!!
「«蔦牙»!」
物理で押し通すだけ!!
「ふっ!!」
「ジュウィルュゥゥゥゥ!!」
「隙!!«花雨»!!」
「ジュゥ…«魔法中断»」
「«魔法中断»!!」
「ジュウィリュゥルラァァァァリュゥゥゥゥゥゥゥ!?」
「からの…!«森檻»!!」
「ジュウィリュゥゥ…」
「勝った…にしても魔力がかなり持ってかれたな…」
回復アイテムで魔力を回復し
「モグリュルゥルォォォォォォォン」
「おい…嘘だろう?」
「フシュゥゥゥゥゥリュルゥゥゥゥゥゥゥ…」
「っは…二体とか、まじかこのダンジョン…!!」
「…何ぞ?」
「…は?」
「何をしにここに来たかと問うている。答えよ。」
「わ、たしは、攫われた少女の救出に…」
「ふむ…そういえば数ヶ月前…否一年程前だったか?ニンゲンが連れてこられていたな。
嘘ではないであろうな。通るが良い。」
「…なぁ、誰…なんだ?」
「吾か?吾は風竜。最上位風竜【フウガ】。」
「………は?」
なんで、ここに最上位竜なんかが…
「そんなことはどうでもいいであろう。はやく先へ進むがよい。」
「っ、あ、あぁ。ありがとう…」
―――敵わない。最上位竜はSランク相当の冒険者にしか相手取れない。
―――どうして、ここに?
―――どうして、『そんなこと』がわかった?
「«道を開けろ»」
「…何をした?」
「魔物も竜も寄り付かなくなる風玉をつけておいた。
ただし、効果はダンジョン内だけだ。
それから…ニンゲンには効かぬからそこは自衛するがよい。」
「…ありがとう。」
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「…本当に寄り付かなかったな」
牢のある場所へたどりついた。ここまで来るのに、上位火竜【ヒグイ】に話しかけられたり何故か近づいてきた下位竜が爆散したりなどあったが怪我はなにもない。が…
「『ニンゲンには効かない』か…。」
龍と人は不可侵条約を結んでいる。龍の下位互換である竜にもその不可侵条約は及んでいるのだろう。人類が龍族(龍と竜をまとめた呼び方)について詳しく知らないのと同様に、龍族も人類のことを詳しく知らないのだろう。
「!」
影が、動いた。人がいる証だ。
「誰か―――」
牢を覗き込んで、気がついた。
死体に手を伸ばす、マーティが居た。
「――やっと見つけたよマーティ…!」
―――マーティ…
「あぁ久しぶりだ…!ずっと会いたかったよ…!」
―――マーティ…!
「ずっと君を探していたんだ!ようやく、ようやく見つけた!!」
―――私の…!
「こんなにもぼろぼろになって…!本当に申し訳ない…!だけどもう大丈夫だからな!!」
―――愛しい私のマーティ!
「――あの」
―――マーティの、声…!!
「なんだいマーティ?お腹が空いたのか?ならば――」
回復アイテムをあげよう。そう言おうとして―――
「いえ、そうではなく。」
「…マーティ?」
マーティの瞳が揺れている。不安なのか?それとも―――
「あなたは、どなた様でしょう?」
「………え゙?」
私を、覚えていない?
「まず、その…マーティ?って方も存じ上げておりませんし…」
マーティじゃない?
私を、覚えていない?
マーティは…いな、い?
「………………だれ、だ?」
「え?」
「マーティじゃないなら…ちがう、おまえ、は、おまえは、マーティじゃ、ない…だれ、だ?」
「…」
「違う!!お前じゃない!!お前じゃ、ない、お前、じゃ……」
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「どうか、落ち着いて……」
マーティ、が居る………え?
「………ぇ、マー、ティ?」
「…そうです!私はマーティです!わかりますか?ここが壊れてしまうので、どうか落ち着いてほしいです!」
マーティ…やはり、マーティ……!!
「マーティ…すまない。」
「いえ、大丈夫です。それより、ここを抜けましょう。このままでは壊れてしまいます!」
「私に任せてくれマーティ。«転移»」
「えっ、ちょっと待っ―――」
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「ついたぞマーティ!」
「…落ち着きましたか?」
「…?ああ、落ち着いたよマーティ。どうしたんだい改まって?」
「いえ…もう一度言いますが私はマーティという方とは別人です。」
「…そうか。」
マーティでは、ない…。
先程は打ちのめされた事実だが…やはり、マーティは……
「じゃあ、ここに来たのは無駄だったわけか…はは…」
「そ、そんな事ないですよ!現に、あのままでは私もいずれ餓死していたでしょうし!」
「…そうか。私は、君を救えたんだな。」
人を、救った。
その事実で、ほんの少しだけ心が軽くなる。
…以前は、こんなことを思っただろうか?
改めて少女を見る。
マーティに、よく似ている。
「はい。ありがとうございます、えっと…あの、お名前は?」
マーティと初めてであったときも、こんな聞き方をされた。
「そういえばそうだね。
私の名前はラン。一介の冒険者さ。冒険者ランクはA-。」
―――本当に、この少女とマーティは他人の空似だろうか?
「運が良かったですね。私があなたを止められて。」
「どういうことだい?」
「あのまま暴れていればあなたは牢獄の床を破壊して、ここの最深部まで突っ込んでいたでしょうから。
そして最深部のモンスターの怒りを買っていたでしょう。」
「最深部がどうしたんだい?」
「最深部は…いえ、ここは最古龍【スレイ】の住処です。」
「は…龍…?」
「ええ、龍です。
おわかりですよね、最古龍【スレイ】。
世界を創ったというあの最古龍です。」
「そんなこと全く言われていないんだが…」
「そうでしょう。最古龍は人間を極端に嫌いますから。
かつて不可侵条約を結んだ際にここにこもると明記されていたはずなのですが…おそらく時代の流れで忘れ去られてしまったのでしょうね。」
龍と人の不可侵条約。互いに関わり合わない。互いに争い合わない。そして、互いに愛し合わない。
そんな、決別のような約束。
【スレイ】の愛した女性との、決別の約束。
「……待て、どうして君は知っているんだ?」
「私は…」
…魔力に敏感なのです。何度か竜の討伐依頼を受けていまして、その際の魔力を感じました。」
「そんなことで………いや、隠したいならいいんだ。」
マーティは前に、自分のことを竜人族だと言っていた。
【スレイ】に対して詳しいのはそのせいだ、とも言っていた。
ならば、彼女は…
「ところで、君の名前は?良ければステータスを見せてほしいんだが。」
「ステータス、ですか……結構ですよ。«身分»」
〘ステータス〙
名前:メイズ・ノーゼ 性別:女 年齢:17 LV.78 冒険者ランク:未登録
「これくらいでいいですか?」
「あぁ。………ん?待ってくれ、ノーゼ?ノーゼ家なのか?」
「えぇ。そうですが」
「3名家じゃないか…」
「世間一般ではそう言われますね。」
「全く…そうならそうと……あ、いやなんでもない。」
「?」
「おっと、私もステータスを見せればよかったね。見るかい?」
「ええ、拝見させていただきます。」
「わかったよ。«身分»」
〘ステータス〙
名前:ラン・ブーシェ 性別:女 年齢:18 LV.81 冒険者ランク:A- 種族:人間
「…そういうランさんも3名家じゃあありませんか。」
ランさんもねぇ。
ステータスを偽るのは重罪だ。隠蔽は大丈夫だが。
ノーゼ家に、御息女は居ないはずだ。
「ランさん?」
「…あぁ、そうだよ。最も、私は出来損ないと言われて好きにしろと言われているから権力も金もないけれどね☆」
「いや、そんな星がつくような感じで言うことじゃあないと思いますが。」
「はっはっは」
「はっはっはじゃないんですよ」
「まぁ、名家でも名家じゃなくても、楽しければいいじゃないか。」
「なんですかそれ」
「…お嬢様が」
「あなたもでしょう」
『…はぁ』
…被った。解せぬ。
「メイズは行く宛はあるのかい?」
「…そうですね…実家に帰ってもいいのですがなんだか嫌な予感がしますし、あなたについていきたいと思います。」
「そうか、では…え?ついてくるのかい?私に?」
「ええ。ご迷惑でなければ。」
「別に構わないが…君は…………………」
君は、竜人族じゃないのかい、そういいかけて止めた。
「…なんですか」
竜人族の多くは種族にコンプレックスを持っていると聞いた。
そして、人間の多くは竜人族を嫌っているという。
「……………なんでもないよ。」
「じゃあまず冒険者ギルドへ行こうか!私とともに来るなら分前もあったほうがいいだろう?」
「えぇ、わかりました。仰せのままに。」
「なんだいそのバカ丁寧な口調は?もっと軽く行こう!」
「そうですか。ではそのように。」
これでも十分丁寧なんだが…マーティも似たような感じだったし許すか。
冒険者ギルド、冒険者ギルド…ん?なくね?
え?ちょ、冒険者ギルド、冒険者ギルド……
「…あ」
「どうしたんですか?」
「冒険者ギルドに転移ポイントつけとくの忘れた」
「…はぁ。歩いて戻りましょう。」
「あぁいや、飛行魔法があるから巻き込んでいいなら連れていけるよ?」
「…便利ですね。私も取っておけばよかったです…。」
「じゃあ巻き込んでいくよ?ちょっと失礼するね。」
メイズをお姫様抱っこする。
「ひぇあ!?」
「!?大丈夫かな?高いところは苦手なのかい?」
「ひっ、いっ、いえ!!
そうではなく、その、お姫様抱っこされたのにびっくりしただけで!!」
「じゃあ行くよ。«風走»」
ふわり、と宙に浮く。
「わぁ…!」
「メイズ、飛行魔法は初めてなのかい?」
「はい…!ふふっ…楽しいですね、これ!」
すっかり興奮しきった様子ではしゃぐメイズ。
―――マーティが見える。
っと、そうだ。竜人族は転移酔いしやすい体質の人が多いと言っていたはず。
「そういえばメイズ、転移酔いしてないか?」
「……しました」
「…すまない」
「お気になさらず…うぅ」
―――マーティも、転移酔いをしやすいと言っていた。
よく似た容姿。よく似た発言。よく似た体質。よく似たスキル。
そして…同じ、種族。
メイズは、マーティじゃないのか?
それとも、マーティがメイズだったのか?
私には、わからない。
相性とかPケモンみたい?知るかそんなもん。
次回から本格的に進んでいきます。
今回出した人物たち名前忘れそうで怖いな()