表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
椿に毒  作者: 可燃
序章
1/6

傀儡の目覚め

初連載ですね。不定期オブザ不定期の予定です。

―――私は目を覚ました。

今日やるべきことは見つからない。ちょうど昨日、すべての根源を絶やしたからだ。

その元根源(以降ソレとしようか)を見る。ソレは仰向けに転がっており、恍惚とした表情をしている。はっきり言って気持ち悪い。ソレに目立った外傷はないが、首を絞められたあとが残っている。なぜ酸欠の中でこのような恍惚とした表情が浮かべられるのか、不思議でならない。ソレは少し太っていて、更に背は低く、中肉中背とは言い難い。だが脂肪ならばあるだろう。正直食指が動かないが今はソレしか食べるものがない。

手を伸ばす。

肉を掴む。

腐っていたのか簡単に千切れる。腐っていようが肉には変わりない。

口元へ運び――

――ガチャッ

ドアが開く。

ドアを開いたものを見る。

そこに立っていたのは、

「――やっと見つけたよマーティ…!」

男者のようにボーイッシュな服を身にまとった少女だった。

「あぁ久しぶりだ…!ずっと会いたかったよ…!」

しかし彼女はかなり背が高く、髪も短く切られているためとても良く似合っている。と思う。

「ずっと君を探していたんだ!ようやく、ようやく見つけた!!」

彼女は私に抱きつき、涙を流しながら、しかしはっきりとそう言ってのけた。

「こんなにもぼろぼろになって…!本当に申し訳ない…!だけどもう大丈夫だからな!!」

彼女は感極まっている様子だった。しかし、私には聞かなければいけないことがあった。

「――あの」

「なんだいマーティ?お腹が空いたのか?ならば――」

「いえ、そうではなく。」

「…マーティ?」

ここでようやく私の様子に気がついたのか、不安を(あらわ)にする。

「あなたは、どなた様でしょう?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ