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8-10 憧れのエミリア⑩

 階段の下まで落ちたコスメに駆け寄る、エミリア、リリアナ、バイオレット。一方で、階段の途中に落ちている瓶を拾おうとするスターシア。だが、それを、すんでのところで奪い取り、蓋を閉めてしまう実務。


「何をするの!それは、私のものよ!」


 蓋を閉めた瓶をスターシアに渡す実務。

「ほんの少しだけ、残っていたから、たぶん2、3日で再生するでしょ。でも、もう、あなたには、開けられない。」


 そう言うと、2人の背後から、車が到着した。降りてくる女性2人。

「スターシア、もう、ここまでですよ。私たち2人は、アルタコーネス国から来ました。残念ですが、あなたを逮捕します。こんなことになって、とても残念です。」


 なんと、実務は、リリアナたちから、国のことを詳しく聞き、調べたのち、アルタコーネス国の警察に連絡をして、事情を話したことで、警察がはるばる日本までやってきたのである。


「スターシア、あなたは、プリンセスの娘でありながら、その立場を利用して、美のエキスを盗み出し、おまけに、他国において、未遂だが犯罪を犯した罪により、逮捕されます。おそらく、最高刑の静顔の刑に処することとなるでしょう。プリンセスは、今、悲しみの真っ只中におられますよ。もう、観念なさい。私たちも、あなたを逮捕しなければならないことは、とても忍びないこと、この上ないです。」


 泣き叫ぶスターシア、そして、警察で手配した車に乗り込み、静かに泣き続けていた。


 一方で、階段下まで落ちていったコスメは、頭を強く打ち、意識が戻らない。それを知ったアルタコーネス国からきた警察官は、コスメに特殊な注射をしたのち、どこかに連絡をしている。そして、連絡が終わると、


「日本の皆さん、今回は、我々アルタコーネス国の人間によって犯罪が行われて、今、階段下で意識のなくなった女性を助けるために、国の上層部に連絡をとりました。あと、2時間ほどで、国から緊急の医療チームが参ります。それまでは、たった今、急遽処置のための注射をしましたので、大丈夫かと思います。それでは、医療部チームが来るまで、どこか知り合いの病院はございませんか。」


すると、実務から、

「実は、この倒れた女性の夫の知り合いに町医者がいますので、そこに連絡をとれますが、何をされるのですか。」

「そこで、一部屋、しばらくの間、お借りできれば結構ですが、宜しいでしょうか。」

「わかりました。」


 早速、蓮津に連絡をして、蓮津から、知り合いの町医者の蜂部康彦はちぶやすひこに連絡した。

「蜂部先生、突然で申し訳ないのですが、うちの妻のコスメが、今、階段から転げ落ちて、意識不明なんです。それで、なんでも、その場な居合わせた他の国からきた人たちが、その国の医療チームの養成で病院の部屋を一部屋貸してほしいと言ってるんですが、先生の病院の一部屋を貸してもらえないでしょうか。」


「まあ、部屋を使うのは、かまわないけど、その国の医療チームって、なんのことかよくわからないな。とにかく、到着したら、話しを聞くから、オッケーだと言ってくれ。ただ、たった今、倒れた処置をしないと、そのままじゃ危険だろ。」

「ありがとうございます。なんか、特別な処置をしてくれたらしいので、それまでは大丈夫らしいです。あと2時間したら、そちらに行かれると思います。」


 そして、約2時間後、医療チームのヘリコプターがやってきた。近くのビルの屋上のヘリポートに舞い降りて、そのコンテナから、小型車が出てきて、倒れたコスメの元に向かう。その小型車には、大きなカプセルが積んであり、コスメの近くに停まると、そのカプセルは、自動的に開いていった。すると、小型車から2人の女性が降りてきて、コスメに、顔から頭全体を覆い尽くす大きなヘルメットとマスクをあわせたような形状のものをかぶせると、そのカプセルに入れた。カプセルは、水のような液体で満たされており、まるで母親の胎内にいる胎児のような格好でおさまった。すると、その小型車の運転手は、そのカプセルの操作盤を開くと、何かを打ち込んで操作をしている。すると、その運転手は、初めて口をきいた。


 「もう、これで大丈夫です。これは、メディカルポッドと言って、アルタコーネス国の最新医療技術を駆使した全自動の治療カプセルです。あとは、体内の悪いところを探し出して、治療を始めます。まずは、頭を打っているので、その部分の解析と分析を行なっています。おそらく、1週間ほどでカプセルから、解放されるでしょう。1週間から10日ほどで、終了のアラームがなりますから、そうしたら、出してあげて下さい。同時に、ヘルメットは外してもけっこうです。すると、初めて、国の方に終了の通知が来ますので、カプセルを取りにまいります。それでは、その期間、このカプセルをおいて頂けるところへご案内をお願いします。」


 カプセルを積んだヘリコプターが到着する前にやってきた蓮津は、車で先導して、蜂部医師のもとへと案内をした。

「おいおい、蓮津君、君はいつも驚かせてくれるなあ。かなり前には、記憶喪失の美人をつれてきたし、その次は、手のひらに星型のマークのある女性を連れてきたと思ったら、今度は、未来からきたような治療機かい。そのうち、君はタイムマシンでも持ってくるんじゃないのか。そうしたら、今度は僕も乗せてくれよな。」


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