表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/130

8-9 憧れのエミリア⑨

 その2人の申し出によって、車を降りて、エミリアの顔を確認するところを、そのスターシアを、2人は背後から押さえ込むことができた。しかし、あっという間に、それを振り解き、リリアナは倒れ込み、バイオレットは、スターシアに捕まってしまう。すると、バイオレットの首を背後から押さえ込み、彼女の顔に向けて銃を構えるスターシア。


「形勢逆転ね。こうなったら、この子の顔を生涯、無表情にしてあげるわ。覚悟しなさい。」


すると、リリアナは、はっと気がついた。

「ちょ、ちょっと待って、スターシア。そこの、腰についている瓶は、美のエキスが入った瓶よね。そうでしょう。」

「ええ、そうよ、いかにも、これは、美のエキスが入った瓶よ。あなた、なぜ、それを知ってるの。」

「前回、アルタコーネス国へ行った時、プリンセスよりも早く、その瓶を取りに行ってたから、よく見ていたわ。今、そこに持っているということは、ひょっとして、あなた、復活の間から盗んだけど、それを開けられないでいるんでしょう。」

「開けるのは、これからよ。エミリアの顔をやってから、私は、これを飲んで、もっともっと綺麗になって、日本のモデル業界をめちゃくちゃにしてやろうと思ってるのよ。もうすぐ開くから、楽しみにしていなさいよ。」


「うそおっしゃい。あなた、日本に来て、もう半年以上経つのに、飲まないで、そうやって持ってるということは、ぜんぜん開けられないでいるんでしょ。わかってるのよ。」


「そんなことないわ。エミリアを倒してからって、言ってるでしょう。」

「そう、実は、私なら、それを開けることができるわよ。」


驚く、スターシア、

「ウソでしょ。そんなウソに、騙されないわよ。どうして、そんなことができるのよ、これは、手先が器用とか、得意だとか、そんなレベルでは絶対開けられないのよ。」

「私はね。前回、先にそれを奪ったけど、プリンセスに取り返された時、プリンセスは、うかつにも、私の目の前で操作して、それを開けて、飲んだのよ。私、その時の操作を見ていたから、おぼえているのよ、その複雑な5段階の操作方法をね。」

「えっ、5段階の操作って、よく知ってるわね。」

「だから、言ってるじゃない。私なら、今、ここで開けることができるのよ。だから、もしも、バイオレットをはなしてくれたら、それを開けてあげるわ。どう、スターシア、取引しない。」


それを聞いて、納得するスターシア。

「わかったわ。ただ、今、この瓶を渡して、あなたが開けたら、美のエキスを私が飲むまでは、この子は渡さない。いいわね。」  

「わかったわ。まず、その瓶を渡してちょうだい。」


 腰につけている瓶をはずして、ゆっくりと、リリアナに渡すスターシア。渡した途端に、バイオレットを押さえ込んだまま、リリアナから遠ざかるスターシア。すると、それを受け取ったリリアナは、瓶の上下をしっかりと持ち、複雑な操作を始めた。1、2、3、4、そして、5つ目の操作が終わると共に、【 カシャッ 】という音と共に、その蓋は開いた。


「ほら、どう、スターシア、本当に、私、開けられたでしょう。」

「信じられないわ。よくやったわ。じゃあ、返してちょうだい。」

「おっと、その子と、交換よ、同時に引き渡しするわよ。同時によ。間違えないで。」

「わかったわよ。瓶と交換よ。」


 バイオレットがはなれようととして、同時に、リリアナの手から、スターシアの手に、瓶が渡ろうとしている。次の瞬間、バイオレットは、ぐいっと、リリアナの方に引き寄せられ、瓶は、スターシアの手に移るより、一瞬早く、エミリアが、その瓶を奪った。


「約束が違うわ!」


 エミリアに向けて、銃を放つスターシア。ガスは、エミリアの顔をスレスレにかすめていく。そして、瓶を奪おうとして、エミリアを突き飛ばすが、その瞬間、横からコスメが奪い取り、今度はコスメに向けて、ガスを放つスターシア。そのガスを避けようとして、道路脇の階段から、瓶を持ったまま転げ落ちるコスメ。途中で、瓶は、その手から離れて落ちていく。階段の下まで落ちていくコスメ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ