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8-7 憧れのエミリア⑦

 これは、前回、フランソワ高木の依頼により、モデルラボのモデルたちとアルタコーネス国を訪れた時のことである。


 アテルナ共和国からの招待と称して訪れていたが、騙されていて、実際には、アルタコーネス国からの招待であり、フランソワ高木がその美貌のモデルとして、自らが選んで連れてきたモデル2人が、まさかの元々敵国だったコトールルミナス国の人間と知り、その国のプリンセス エメリスは怒り心頭になった。そして、美の対決を申し出たが、最初の戦いで、初めて公の場で、簡単にエミリアに破れてしまい、恥をかかされた次女のスターシア。

それも、初めての美の戦いに緊張も高まる中、エミリアの微笑みを受けて、動揺してしまうという、プリンセスの娘としては、かつてない惨めな敗北を味わった屈辱は、その敗北感も最大のものであり、プリンセスも、その名を汚されるほどの辱めを味わってしまったのである。


 しかし、生まれながら、プリンセスの娘として相応しい美貌を持ちながらも、当時、まだまだ若く、美容など、自分磨きもしたことのないスターシアにとって、公の場に出るのも当時初めてであり、まして百戦錬磨のエミリアとの対決は、あまりにも荷が重すぎたと、のちにプリンセス自らも反省をしていた。


 だが、スターシアの味わった屈辱は、相当なものであった。ただ、美貌の評価による敗北ならいざ知らず、微笑まれて恥ずかしくなり、表情を曇らせたことによる敗北など、プリンセスレベルの対決では、過去にも例のない恥ずべき敗北なのである。


 その後、スターシアは、何日も泣き明かした。そして、エミリアへの復讐を思いついた。そして、国の中枢部の情報に詳しい立場を利用して、こっそりと、静顔の刑に使用するガス銃を盗み出し、世話役の少女2人に対して、自分は、体調を崩して寝ているからとプリンセスには、そのように伝えて、1週間は会えてないことを伝えて、その後は、大学の寮に移ったと言うように言い含めていた。普段から、娘たちとは、何日も会えないことは珍しくないので、それを、プリンセスは不思議とは思わなかった。


 その最中、美のエキスが盗まれていた。それは、やはり、スターシアの仕業であった。美のエキスのある復活の間の入り口の美顔認証を突破できるのは、国内ではプリンセスだけと本人は言っていたが、実は、長女セリシアと次女スターシアはともに突破できる美貌であったのだ。


 そして、スターシアの目的は、モデルとしてモデルラボの近くでバイトをしてコスメに認められ、スカウトされてモデルラボに入り、モデルデビューをすることで、エミリアと会う機会を作って復讐をすることと、それから、美のエキスを飲んで、美貌のさらなるレベルアップをして、日本のモデル業界を荒らしまくることだったが、誤算が2つあった。


 実は、エミリアは、実は、とっくに引退をしていて、すぐには会うことは叶わなかった。それと、美のエキスの瓶の蓋が、複雑になっており、そう簡単には開かないようになっていたことで、実際には、まだ開けられなかったのである。


 とりあえず、瓶の蓋は開けられないまま、日本に行くことにした。コスメたちには、一度、顔を見られているので、あの時とは、ヘアースタイルも変えて、その上、闇の市場において入手した、元の顔を残したまま、全く別人のようなイメージの顔になれるという、特殊なメイクマシンによって別人のようになったスターシアは、恨みに燃えて、日本へと、旅立つのであった。

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