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7-5 未知の国からの招待⑤

 無事に、歓迎会も終了となり、所長やコスメたちは、それぞれに部屋に戻って、その日は就寝となった。そして、一度全員部屋に落ち着いたあと、所長はコスメを大部屋に呼んで、今回の国からの招き入れについて話しをした。すると、やはり、コスメも、紹介された2人の娘たちの、オービスやエミリアを超えそうなほどの美貌ぶりに驚かされ、自分たちが招かれた理由がわからなくなっていた。


 そして、とりあえず、このまま様子を見ることにした。すると、所長に、フランスの研究所から、連絡が入る。

それは、所長が所員に研究所を通じて、アテルナ共和国に滞在期間の確認の連絡を入れさせていた件についてであった。というのも、まさか国の代表に、ましてや、プリンセスに対して、滞在期間の確認をすることなど、申し訳ないと思っていたからであった。


 しかし、その連絡の結果、意外なことが明らかになる。アテルナ共和国からの回答では、こちらから何かを依頼したことは何もないし、研究所からは誰も招いていないので何かの間違いではないかという。

 つまり、今、自分たちは、アテルナ共和国ではなく、全く別の国にいることが明らかとなった。驚く所長は、スマートフォンで現在位置情報を調べてみると、計測不可能とでてしまった。急いで、モデルたち全員を部屋に集めて、わけを話した。


「いいですか。皆さん、よく聞いてほしいのです。まず、ここは、アテルナ共和国ではなかった。先程、研究所を通じて、ここでの滞在期間について、アテルナ共和国に連絡をしたら、何かの間違いではないかと言われたという。それでは、ここは、いったいどこなのか。なんのために、私たちをここに呼んで、また、ここはどこの国なのかを、なぜ隠さなければならないのか。それを明らかにしなければならないのです。その理由によっては、このまま、この国にいるのは危険かもしれません。」


まず、なんとかして、今、自分たちがどこにいるのか、調べようということになった。


 今は、夜中なので、部屋からでて、こっそりと何か手掛かりを探そうということになった。ところが、さっきまで一言も口をきかなかったバイオレットとリリアナの2人から、驚きの事実があかされた。


まずは、バイオレットが話しを始めた。

「実は、私たち2人は、ここがどこなのか知ってるんです。黙っていて、ごめんなさい。」

すると、所長から、

「なぜ、それを黙っていたんだね。それにどうして、君は、それを知ってるの。」

「実は、ここは、アルタコーネス国で、私たちの祖国なんです。着いた時、すぐにわかりました。」


 なんと、この2人は、アルタコーネス国からやってきた、アルタコーネス人の姉妹、バイオレット・ オスカー・アンプリシス 19才と、リリアナ・ オスカー・アンプリシス 19才であった。


 それでは、アルタコーネス国とは、どんな国なのだろうか。アルタコーネス国は、コトールルミナス国とあらゆる面において、とてもよく似ている。


 実は、アルタコーネス人も、この世で最も価値のあるものを、女性の美貌としており、コトールルミナス人と同様に、命よりも女性の美しさを最も重要としており、コトールルミナス国と敵対していた時代は、美の対決によって、互いの美貌を主張するという暗黒の時代であった。そして、アルタコーネス人にも、コトールルミナス人と同様に、寿命がくると、通常の人間の死とは違う現象が現れる。寿命を迎えた際は、肉体の消失現象が起こり、その肉体は、見た目が朽ちたり、壊れたりはしない。男性については、50才から60才くらいが平均寿命であり、女性の場合は、コトールルミナス人よりも、多少長生きなのが、アルタコーネス人がコトールルミナス人に、美の対決で勝つことができない原因なのではないかと、昔から言われてきたのである。だが、その真意は、定かではない。


 アルタコーネス国は、コトールルミナス国と、およそ五百年前まで、何回か美の対決をしていた因縁同士の国であったが、すでにその国同士は、友好とまではいかないまでも敵対する関係は解消されている。しかし、どちらもその国の所在を、世界的にも明かしておらず、どちらもその場所は、おろか、この世に実在しないとまで言われ、伝説の国となっている。しかし、この度、バイオレットは、遥か昔、コトールルミナス人と美の戦いをして敗れたということを、大学の歴史の授業で学び、もはや、国同士の戦いはないのだが、いつか、コトールルミナス人と美の対決をしてみたいと思っていた。コトールルミナス国がどこにあるのかは、知りようもないのだが、調べるうちに、日本には、その末裔まつえいがいると知り、妹と共に、その末裔まつえいである、オービスを探し、一度勝負をしたいと、1年前に、姉妹そろってやってきたのである。そして、姉妹揃って、オービスに負けてしまったあと、モデルラボに移籍してきたのである。


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