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6-7 ドリームドリームドリーム⑦

「高木、さん?」

「だ、誰だ!」

「やっぱり、フランソワ高木ね。私は、龍崎玲子じゃないから、安心して、でてきて。」

「誰なんだ。名前を言ってくれないか。」

「私よ、コスメよ。」

「ええ?コスメが、どうして、この夢にでてきた。」

「ごめんなさい、突然で。わけを話すから。オービスは、行ってしまったから、今は、もう大丈夫よ。」


私は、安心して、土管からでていくと、そこには、やはり高校生のコスメがいた。


「実は、私は、あなたのつながっているドリームメーカーにとんでもないことが設定されていたことを知らせにきたのよ。」

「ドリームメーカーは、まだ他にもあったんだね。」

「そうよ。龍崎玲子が、ここに来るのにも、1台使っていたから、全部で3台あったわ。それで、うちの事務所の実務さんが、ドリームメーカーを少しいじったら、操作できそうだって言って、3台目を使ってここにきたのよ。」

「実務さんって、何者ですか、そんなことができるなんて。それに、いくら、操作できるとは言っても、よく思い切って、ここにきましたね。」

「そうですね。私も、正直言って、ちょっと怖かったわ。だけど、その伝える内容を聞いたら、それどころじゃなかったのよ。」

「そこまでして、伝えたいことって、いったいなんですか。」

「そのことなんですけど、まず、これまで何件もモデルが襲われる事件がありましたよね。その件については、犯人を阻止したり、ナイフを取り上げれば、それで犯人は正気に戻って、事件は、とりあえず解決してきたんです。だけど、今回は違うんです。所長さん、もしも、あなたが起き上がって、オービスを刺しに行ったとしたなら、もう決してやめることはないんです。」


「えっ、それは、どういうことですか。」

「何回、阻止されても、ナイフを取り上げられても、オービスを刺すまでは、決してやめることはないんです。それまで、あなたは決して正気に戻らないんです。その命令は、必ず実行されてしまうんです。」

「そ、そんなことがプログラミングされているのか。」

「それから、もう一つあるんです。これは、フランソワ高木、あなたがとても危険なことなんです。」


すると、誰か人が来た気配がした。

「そこまでよ!」


2人が振り返ると、そこには、龍崎玲子が立っていた。

「あなた、よくも、私の3台目のドリームメーカーを使って、ここに来たわね。」

「龍崎玲子!」

「それにしても、あの機器を操作できるなんて、あれを操作したのは、誰?いったい何者?あれを私以外が操作できるなんて、ありえない。それも、私だって、自分で作り上げて、操作方法をぜんぶ覚えて操作できるようになるまでにひと月もかかってるのに、その人、とんでもない人ね。」

「コスメ、さっきの話しの続きを早く教えてくれ!」

「ああ!そうだったわね!実は、、、。」

「おっと!それ以上話したら、今、すぐにフランソワを目覚めさせるわよ。」

「何を言う!ここでは、ドリームメーカーの操作は、できないだろう。」

「ところが、できるのよ。ここに来る前に、あの機械には、色々な機能とパスワードを設定してきてるのよ。疑っているようね。それなら、1つ見せてあげるわ。見ていなさい。」

すると、龍崎玲子は、左手を前に伸ばして、手のひらを上向きにする。


そして、叫んだ!

「コントローラー!」

すると、その手のひらには、ドリームメーカーのコントローラーが現れた。

「なんだって!!」

「驚いたようね。あなたたち、忘れているようだけど、そもそも、この、今見ている世界は、私が作ったものよ。あなたたちの着ている制服はもちろん、この公園だって、あなたたちの見た目が16才になっているのも、私がすべて作り上げてきた世界よ。元々は、元の世界の情報からできているとはいえ、今、ここにいる3人以外の人物は、本来の行動は、私の意思で動いているわ。もちろん、オービスもね。」


すると、とっさに、その、手のひらに乗っているコントローラーを奪いに飛びかかる高木。すると、すかさず、玲子は、再び叫んだ!

「コントローラー!アウト!」

すると、一瞬で消えてしまうコントローラー。

「危ない、危ない。そうはいかないわよ。」

「龍崎玲子、もうやめないか、こんなこと。いつまで続けるつもりなんだ。」

「とりあえず、あなたが起き上がって、本物のオービスを刺したあとで、そのあとのことは、それから考えるわ。それはそうと、モデル事務所の社長さん、もうこれで帰りなさいよ。どうせ、すぐに帰るためのパスワードを設定してきたでしょ。私には、わかってるのよ。」

「くやしいわ。ぜんぶ知っているのね。」

「あなた、このままいると、さっきみたいに余計なことをしゃべるから、もう帰ってもらうわ。」

「わかったわ。高木さん、必ず、私たち、あなたを助けてみせる。絶対にあきらめないわ。」

「わかったよ、ありがとう。」

「せいぜい。やってみるといいわ。たぶん、無理でしょうけど。」

「じゃあ、私は帰るわ。龍崎玲子、必ず、あなたの計画を阻止してみせるわ。必ずよ。」


すると、コスメは叫んだ。

「リターン!」

一瞬で、消えたコスメ。現実世界に、帰っていった。 

「さて、これでじゃまものはいなくなったわね。それじゃ、オービスとの勝負、再開よ。また、会いましょう。」

すると、どこかへ行ってしまった。


これで、またやり直しだ。


その後も、オービスとは、何度となく、再会するが、とりあえず、評価の数値をほとんど維持したまま、逃げ切れていた。


「なんなの、いったい。あれから、オービスへの可愛さ評価の数値があまり動かないわ。フランソワ高木の対応も慣れてきてしまったようにも見えるわ。」


その後、龍崎玲子は、時々、オービスを捕まえては、何かを話している。何か、フランソワ高木に対して、新しいアドバイスでもしているのかと思ったが、その内容まではわからない。


フランソワ高木は、そのシーンを何度も目撃していたが、それからは、オービスの攻撃も若干少なくなっているようにも感じていた。その反面、龍崎玲子が、フランソワ高木の元に来る機会が増えてきたような気もした。


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