6-3 ドリームドリームドリーム③
「高木君、た、か、ぎ、くん、」
はっ、と、目が覚めて、起き上がると、知らない女の子が目の前にいた。
えっ、高校生の制服を着ているぞ、
「ああ、、、」
そう言って起き上がると、
「高木君、うたた寝すると、先生に見つかるわよ。」
「ああ、そうか、ありがとう。」
回りを見回してみると、ここは、高校の教室だ。
えっえっ、急いで、トイレに駆け込み、鏡をみる。すると、
「なんてことだ。これは、16才の、高校生の時の自分だ。」
あの、ドリームメーカーという機械で、今、龍崎玲子の作った夢の中にいるのか。
そうか、ということは、とにかく、まずは、オービスと会ったらいけないんだな。
すると、さっきの女の子が、またやってきた。
「高木君、帯須さんが、高木君のこと、放課後、体育館の裏で待ってるって言ってたわよ。」
「そう、ありがとう。」
なんてことだ。もう誘いが来たぞ。これは、無視するしかない。とにかく、まずは、告白されて、カップルにならないようにしないといけない。
すると、なんとか、授業を終えて、1日が終わって、
とにかく、学校から出ないといけないが、家に帰ろうにも、この夢の中の自宅がわからない。
しかし、少し歩いてみると、なんとなく、見覚えのあるような場所でもあった。たしか、この土手を歩いていくと空き地に出るな。
そして、空き地に出ると、なんと、目の前に、オービスがいた!
「もう!体育館の裏で待っててって言ったでしょ。!」
おおお、なんと16才、高校生のオービスだ。これは、普通、告白されたら、とても断れないレベルの可愛さだ。しかし、本当に、なんという可愛さだろう。私ほど、世界中の数多くの美人を見てきている私が、こんなに思うなんて、龍崎玲子も、相手にとんでもない子を選んでくれたな。これは、夢だと知らなかったら、いっぺんで虜になってしまい、とんでもないことになっていたな。
「いや、悪いね。オービス、じゃなかった、帯須さん、ちょ、ちょっと用事があって、すぐ帰らないといけないんだ。」
「じゃあ、私も行くわ。高木君ち、知ってるから。」
まずいな。自分ち、わからないし。っていうか、このまま、一緒にいたら、プログラム通り進んでしまう。もう、こうなったら、まくしかないか。
「帯須さん、悪いけど、じゃあね。」
そう言うと、全力でダッシュで走り去っていった。たぶん、これまでの生涯で1番真剣に走ったかもしれない。
そのあとは、どこをどう行ったらいいのか、とりあえずわからないのだが、時間をつぶしてから、今夜は学校で寝ることにした。学校に戻ろうと歩いていると。
すると、おおおおっ、オービスがいた。それも家の前にいる。そうか、あれが、ぼくの家なのか。おっと、こっちに気づいたようだ。
「もう!高木君!早くう!」
「わ、わかったよ。」
さあて、今日は、ここに帰るしかないのか。おそるおそる、玄関をあけるや否や、
「こんばんは。帯須ですーっ!」
すると、自分の前にオービスが立ち塞がり、「高木君のお母さーんっ!」
急いで、たぶん、この夢での私の母が出てきて、
「あらあら、帯須さん、また、息子と一緒だったのね。あなたたちって、本当に仲がいいんだから。」
なんだって、そんなに親密なのか。このままだと、告白も近いな。まずいな、そうはさせないぞ。
「お、お母さん、帯須さんは、たまたま、今、会ったばかりなんだけど。もうすぐ帰るらしいよ。」
「えっ、あたし、まだ、帰らないわよ。」
「あれ、今日は、もう帰った方がいいよ。じゃ、また、明日ね。」
玄関のドアを開けて、オービスを押し出すと、
「わかったわ。じゃ、また、明日ね。おやすみなさい。」
「ああ、おやすみ。」
「あなた、夕飯は?どうしたの?」
「ああ、今日は、もう食べてきたから、じゃ、おやすみ。」
なぜだか、自分の部屋がわかったので、急いで、ドアを閉めた。
さて、これから、どうしようか。とにかく、告白されて、付き合ってふられないと、目が覚めないんだろうな。告白を断ったら、どうなるんだろうか。目が覚めるんだろうか。あまり、予定外のことをして、とんでもないことになっても困るし、様子を見ながら、考えないといけないな。




