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6-1 ドリームドリームドリーム①

ある日、モデルラボに、1本の電話が鳴った。応対をする妻咲、


「はい、こちら、モデルラボです。あっ、はい、はい。ええっ!、、。

わかりました。すぐに参ります。」


電話を切ると、コスメのところに駆け寄った。

「妻咲さん、どうしたの?そんなに慌てて。」

「それが、大変よ!うちの、ミリアがショーの最中に刺されたって、今、連絡がきたのよ。」

「なんですって。大変だわ!早く行かないと。」


コスメは、急いで病院に向かった。

病室を訪れると、ミリアはベッドにいたが、コスメをみて、手を振った。

「コスメーっ!」

「ミリアー、大丈夫!?」

「大丈夫よ。」

笑って元気な顔を見せたミリア。

「あなた、刺されたって、電話きたの。びっくりしたわよ。」


すると、ミリアは、

「それがね。違うのよ。たしかに、刃物持って襲われそうになったけど、周りの人が阻止してくれたから、大丈夫だったのよ。だけど、慌てて転んじゃって頭を打ってしまったから、救急車まできちゃってわけ。刺されそうになったけど、なんか、連絡ミスだったんじゃない。」

「そうだったの。それなら、まだよかったわ。驚いたわよ。最近、変な事件が多いからね。気をつけてね。」


一方、警察では、ミリアを襲った男の取り調べが行われていた。

「だから、お前は、なぜ、あのモデルを襲ったのかを聞いてるんだ。その動機を説明してくれ。」

「すみません。気がついたらナイフを持っていて取り押さえられていたんです。それまでの記憶がないんです。」

「いいか、何かやらかして、捕まったあと、おぼえていないというのは、1番多く使われる常套句じょうとうくなんだよ。それが認められたら、罪が軽くなるからな。お前も、それで逃げようとしてもダメだぞ。正直に話してみろよ。」

「だから、刑事さん、本当に覚えていないんですよ、信じて下さい。お願いします。」

全く、らちがあかなかった。


そして、数日後、再び、別の事件が起こっていた。


ある男性が、急に、ある学校で目覚めた。

あれ、ここは、どこだ。僕は、どこにいるんだろう。すると、見たこともない、学校の教室にいた。


すると、


「ねえ、大丈夫?具合でも悪いの?」

えっ、だれ?声のする方向を見ると、これが、とんでもない美少女が、目の前にいるじゃないか。

ああっ、この子は、トップモデルのメリルだ!それも、ぼくの知っているメリルを高校生にしたくらいに若くなってる。

そこで、ハッとしたぼくは、トイレに駆け込んで、鏡で自分の顔を見ると、そこには、高校生になっていた自分の姿があった。

なんだって!30才半ばの自分が、今、高校生になってる。

いや、それだけじゃない。ぼくが今、大ファンのメリルが同じく高校生になって、ぼくの目の前にいるのだ。


「山田君、山田俊夫くん。」

おおお、メリルの方から、また、話しかけてきた。このぼくに。

「は、はい!」

そのあと、ぼくは、なんと、メリルに告白された、付き合ってほしいと言う。

うそだろ、そんな幸せなことがあっていいのだろうか。こんなぼくに、あのメリルが、美少女のメリルから、告白されるなんて、二つ返事で、オッケーをし、その日から、なんと、メリルは、ぼくの彼女になったのだった。


夢なら覚めないでくれ、そんな気持ちでいると、その後、まさに、どんでん返しのような展開になって、気がついたら、実際の30才半ばに戻っていて、警察の取調室に座っていた。


だけど、実際には、それまでのことは、何も覚えていなかった。だが、いきなり、ナイフを持って、メリルを探して、襲いかかり、メリルが抵抗したため、手を少しだけ切ってしまったが、運良く、それで済んだという。

覚えているのは、1人暮らしのアパートを出てから、あとは、その後、どこに行ったか、何をしたのかも全く覚えていなくて、気がついたら、警察にいたというわけなのだ。


このようにして、最近、そんな、同じような事件が、続いて起こっていた。


犯人は、犯行を行なっても、阻止されていても、その後は、まったく記憶がないというのが、犯人の共通した点であった。それと、狙われていたのが、その世界では、トップモデルと言われる若いモデルたち。犯行現場の、その狙っていたモデルのいる場所を知っていて、全く迷いなく来ているのに、どこから、どうやって来たのか、そのための記憶なども一切ないのである。幸いなことに、襲われたモデルたちは、怪我人もいたが、それ以上の被害者はいなかった。これは、あくまでも、最初から命までは狙っていなかったのではないかと思われた。それに、そのモデルたちを本当に傷つけようと思ったのならば、そのモデル以外に、人気のない場所を選ぶ方が犯行後に逮捕される確率も少ないのに、そうではなくて、犯行現場は、白昼堂々と、必ずモデルが仕事をしている、大勢の人たちがいる場所であり、堂々と犯行を起こしている。まるで、犯行を起こすだけではなくて、騒ぎ立てることも目的ではないかと思われていた。それに、現場で、すぐに捕まってもいいとさえ思われ、いかにも、これらを起こしているのが実行犯以外の人物であると確信させるような事件なのであった。


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