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5-3 無敵のモデル アイリスの秘密③

すると、その後、海の向こう、フランスでは、ある日本人モデル ソフィーが、デビューする。


すると、デビュー2週間足らずで、突然の来日。そして、共に来日したそのモデルの所属するフランスのプロダクション社長は、なんと、図類人志ずるいひとしであった。日本のモデル業界に、新風を巻き起こすと豪語していた。


実は、このモデルについては、こんな経緯があった。

約1ヶ月前のこと。図類は、アイリスの美の秘密に迫りながら、取り引きを申し入れていたのである。電話にて、初めてアイリスに連絡をした図類人志。


「やあ、アイリス。はじめまして。私は、図類といいます。モデルのプロダクションの社長をしています。直接ではなく、今、この電話で初対面とは申し訳ないが、今、フランスにいるのでね。ちょっと話しを聞きたいんですよ。」

「はじめまして。よく私の連絡先がわかりましたね。それで、そのモデル事務所の社長さんが、どんなご用ですか。」

「実は、あなたがモデルとして、日本で爆発的に売れているそうだが、何か特別な秘密があるのでしょう?」

「そんなこと、誰から聞いたのですか。そんなことはないわ。私は、あくまでも、ただ素の自分で勝負しているのよ。いい加減なことを言わないでちょうだい。」

「私は、昔、闇で色々と悪いこともしてきたが、まあ、そんなわけで、色々なルートで、あんたのことを知ってるんだ。だから、その秘密を私にも分けてくれたら、うちのモデルも爆売れするんでしょう。もちろん、金はだすよ。二千万までだすけどな。安い買い物ではないだろう。まずは、その秘密を教えてくれないか。」

「詳しくは言えないけど、これは、私しか使えないのよ。なぜなら、どんなモデルよりも必ず1番綺麗だと思わせてしまうからよ。それだと、2人いたらまずいでしょ。」

「そんなことができるのか。その秘密を使えば、誰よりも綺麗だと判断されるというのか。」

「そういうことね。だから、2人いると、ダメなのよ。」

「しかし、そんなことができるなら、そんなのが2人いたら、どうなるんだ。」

「想像もできない、大変なことになるのよ。それについては、恐ろしくて言えないわ。だから、1人だけなのよ。」

「だが、遠く離れた国にもう1人がいたとしたら、どうだ。それだけ、離れていたら、関係ないだろ。その方法だか、何だか、知らないが、とにかくその秘密をお願いできないか。うちのモデル ソフィーに。二千万だすぞ。」


その金額を聞いて、迷うアイリス。すると、

「そうしたら、どうしてもというなら、決してフランス国内から絶対にでないということを条件に、必ず約束を守るというなら、特別にオーケーするわ。絶対に守って下さる?」

「ああ、わかった。誓うよ。」

「わかったわ。それなら、そのモデルの唾液を5cc、それと、血液を10cc、それをこれから言う住所に送ってちょうだい。あっ、と、言い忘れるところだったわ。血液は、必ず凝固防止剤を入れてね、忘れずにたのむわよ。それで、到着してから、約1ヶ月後に出来上がったら、連絡するわ。」

「わかった。だが、悪いが、これが出来上がって、うちのモデルが1ヶ月使って、様子を見てからの支払いでいいか。まだどんなものか、わからないから、確認の意味でな。それでいいか。」

「悪い人って、いつもうたぐり深いし、用心深いのね。まあ、いいわ。ひと月、やってみて、せいぜい驚くがいいわ。もう一度、言うけど、絶対にフランスからでないでね。絶対よ。でないと大変なことになるからね。」


そして、注文したものが出来上がって、すぐに、図類は、モデルと共に来日をした。決して、フランスからでてはいけないという約束を、図類は、いとも簡単に破り、日本で自分のモデルの爆売れを狙っていた。


すると、アイリスは、それを知って、図類に連絡して抗議する。

「図類さん、あなた、簡単に約束を破ったわね。大変なことが起きるって言ったでしょ。これは、脅しじゃないのよ。本当に、本当に大変なことが起きるのよ。私と、あなたのモデルが一緒になった時、その時は、最悪のことが起きるのよ。悪いことは言わないわ。今、すぐに日本から出ていってちょうだい。フランスでなくても、どこでもいいわ。とにかく、この国からでていって。すぐによ!」


モデルに、あるものを高額で提供したが、アイリスはそのために条件をだしていた。これを使うモデルは、絶対にフランスから出ないこと。しかし、図類は、その条件を無視して来日したのだった。


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