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5-1 無敵のモデル アイリスの秘密①

アイリスは、突然に、モデル業界に現れた新星である。


その印象は、とにかく、第1印象に、突然、圧倒的にやってくる、別次元かとも思わせる美貌であり、目を奪われてしまう。しばらくは、その美貌に癒され、そして、長身全身のバランスの見事さに魅せられたのちに、初めにやられた美貌と相まって、その美貌の評価が、すぐさま、さらに上がっていき、もはやその魅力から離れられなくなる。そのように、他のモデルからは、パッと見の印象ですべてがわかり、どんなにすばらしく、圧倒されるモデルであっても、アイリスは、予想外の段階的な魅力が駆け上がり、見た者の心を虜にして離さない。


コスメは、言った。


「とにかく、とんでもない子なのよ。」


カメラマン蓮津も、絶賛した。

「アイリスは、必ず私たちの、望んでる姿になって応えてくれる。」


モデルラボでも、モデルたちの間では、新星モデル、アイリスのことで話しは持ちきりで、常に話題になっていた。まさに、麻薬的な中毒性を持っていて、一目見たなら、その瞬間から、1分後、2分後、3分後と、立て続けに、その印象は、もう畳み掛けるように上がっていき、もう、その魅力に取り憑かれてしまう。これまでにはいなかったモデルである。


「こんなにすごいモデルがいるなんて!いったいどうなっているんだ!いったい何が起こっているんだ!」


マスコミには、こんな声があふれていた。

毎月の業界誌のモデルランキング50に初登場から、わずか3ヶ月で、あのオービスをも抜いて、トップに立った。これを見たコスメは、その目を疑った。


「こんなことって、、、、こんなことってありえないわ。このオービスが負けるなんて。それも、こんな、簡単な負け方はありえないわ。」


当時は、もちろん、オービスがトップ中のトップに君臨していたのだが、アイリスの突然の出現で、ランキングで、たちまち2位に転落してしまう。そして、信じられない独走が続く。


だが、オービスは特に気にしていないどころか、彼女を絶賛する始末。 


「こんなに、綺麗で、その上、なんとも言えない魅力があるのよ。私、アイリスには、とてもかなわない。でも、この人になら、負けても満足よ。だって、すべてにおいて、私よりも、遥かに上にいるんだもの。まさに、アイリスは、私が、理想とする美しさを持つ女性のイメージをそのまま現実にしてしまった人よ。」


とうとう、オービスに、とんでもない発言をさせてしまったアイリス。


コスメは、もちろん、他の多くのモデルたちも、あのオービスもかなわないアイリスには、もはや誰も対抗意識など持てるはずはなかった。かつて、これほど最強のモデルが存在しただろうか。まさに天下無敵という言葉しか表現が見当たらない。そして、そのアイリスの人気は爆上がりする勢いで、各業界では、アイリスの起用の争奪戦が始まっていた。


コスメも、このアイリスには、なぜこんなにも魅力があるのだろうか、と、不思議に感じていた。たしかに、奇跡的に美しい。コスメが個人的に考えてみても、自分からの分析では、あまりにも完璧すぎる。自分が、最高だと思っている、理想的なモデルがそこにいるのである。だけど、なぜ、こんなにも違うのだろうか。他のモデルとは、何が違うのだろうか、どうしても知りたかった。もしも、この世に、悪魔が存在していて、それを悪魔が教えてくれるなら、悪魔に魂を売ってもかまわないと思うほどに、知りたかった、知りたかった、知りたかった、、、。


ある日、初めてのテレビ出演をするアイリス。全国的に、初めて、アイリスがしゃべるのを見られる番組であった。モデルラボでも、コスメやモデルたちも仕事を休んでまでも、その、動き、しゃべるアイリスを一目見たかった。


インタビューアー

「アイリス、こんにちは。今、あなたは、日本国内でもっとも話題のモデルですね。それでは、ぜひ本人の口から、お聞きしたかったのですが、なぜ自分は、今、こんなに人気なのだと思いますか。」


アイリス

「そうですね。私は、すべてのたくさんの人たち、多くの人たち1人1人に、私の持つ美しさで虜にしてしまうからではないかしら。ここまで、皆さん全員に寄り添って魅力を与えられるモデルって、他にはいないと思うのです。それに、これからはさらに、私の言うことが、皆さんに、もっともっと理解できるようになっていくと思いますよ。」

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