3-15 さらなる、逆転劇
そして、改めて、そう、担当官に報告すると、次に、再びアネットに告げられた。
「さあ、もう時間がないわ、アネット!今度は、あなたが、その水を、今、そこで飲むのです。急ぎなさい。」
驚く、アネット。言われた通り、あの水を飲むアネット。すると、身体の中で何かが起こっているのを感じた。そして、担当官に、何かが体内で起こっていると伝えると、
「イレーネ、あなた、たしか、日本にくる時、メラットを持ってきたわよね。」
「えーと、たしか、、、持ってます、持ってます。」
「よかったわ、それでは、アネット、イレーネの持ってきたメラットを起動させて、その上に手のひらを乗せなさい。」
メラットとは、一見タブレットのような機器であり、体内の毒素や、病気の元となるものや、今後、命をおびやかすものなど、体内にあってはならないものを検出する体内センサーであり、そのパッドに手のひらを乗せることで、それらの内容と、その除去、あるいは、完治する方法などが、すべて液晶画面に表示される。これを使うことで、病気などは、簡単に発見することができる。しかし、体内に、そのようなマイナス要素が全く感知されない場合には、快適音とともに、液晶全体が、グリーンの表示となる。
そして、メラットに手のひらを乗せたアネット。その液晶画面には、国の言葉で、除去する成分等が立て続けに表示されていき、削除不可能を意味する文章が、そして、さらに、命の消滅まであと7日、とその表示を締めくくった。
「イレーネ、どう?」
「だめでした。除去すべき内容表示と、削除不可能と出ています。それと、命の消滅まであと7日と。」
「そう、あの水を飲んだのに。やはり、だめだったのね。」
すると、はっ、と何かに気づいた担当官は、
「イレーネ!今、その水は、どのくらい残っているの!」
「あと、3分の2くらいですね。」
「いいわ、わかった、アネット、もう一度、その水を飲むのよ。いいこと、よく聞いてちょうだい。そのビンに下から、1㎝くらいギリギリに残して、あとは、全部飲むのよ。それよりも、少なくてもいけないし、多く飲んだら、水は再生できなくなるから、気をつけて。さあ、飲みなさい、早く。さっき飲んだ分の効果が消えないうちに。さあ早く!」
すると、ビンの下から1㎝の当たりを指で押さえながら、そこまでを目安にして、何回にも分けて、飲んでいくアネット。すると、イレーネが、
「そこまでよ、アネット!危なかった。それ以上は、いけないわ!」
緊張している担当官から、
「アネット、もう一度、手を置いて!」
すると、再び、画面には、先程と同様に、除去すべき内容表示の表示が始まり、すべての表示が終わるかと思った時、いきなり、表示が消えて、しばらくして、快適音とともに、画面がグリーンが点火した。
「無事、グリーンがつきました!担当官!」
それを聞いた担当官は、泣きながら、
「そう!よかった!本当によかったわ!水の量で、その効果が、ギリギリ間に合ったわ。これで、短命因子は、消滅です。あなたは、無事に、プリンセスに就任が、たった今、決定しました。おめでとうございます。」




