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3-12 アンティアの変身

そして、2人は、アネットが実の娘であるという情報を、コスメの脳に刷り込んで、モデルラボに入り込んだ目的を説明した。あの、美と命の水が、大地震から不審者による犯罪が起こり、プリンセス就任式に必要な水がなくなり、日本に探しにきたことと、日本ではその水に、1番関わっていたモデルラボから情報を得るため、もう1つの目的は、オービスに帰国して、次期プリンセスに就任してほしい、と頼むことだった。


すると、オービスから、あの水について知っている情報を話してくれた。実は、コスメが水の入っていたビンの箱を持っていて、金庫に保管したが、金庫ごと盗まれてしまったと、説明をする。それなら、もしかしたら、どこかにある可能性が、まだ0%ではないと、2人は、まだその可能性を信じて、続けて探そうと誓った。


そして、2人は、話しが終わると、事務所の人たち全員に、ここにきた目的と、今までかくしてきたことなどを、いつか必ずすべてを話すので、それまでは今、話したことは、どうか黙っていてほしいと、オービスに告げた。


すると、その頃、次の業界誌モデルランキングが発表されて、1位は、もちろんオービスだが、2位に入っているのは、なんと、アンティアで、5位からの急上昇、3位はアネットで、姉妹2人は同一4位だった。この時、不審に思ったイレーネは、前回と今回のアンティアの顔を見比べて、その美しさのレベルアップのすごさに気づいた。


「なんということ!前回のランキングで5位だったアンティアが、今回2位だなんて、それも1位に僅差よ。たったひと月で、こんなことってある?」


同じく、それを、みていたアネットは、やはり、驚き、しかし、あの時、灯からみせてもらった顔の変化の画像を思い出した。それは、絶対に、美と命の水を飲んだ効果による変身に間違いないと、アンティアの現在の姿と、前回のランキングの時の画像を比較してみて、確信した。


そのことを、イレーネに告げると、アンティアの住所を調べて、向かうアネット。マンションの自宅を、訪ねると、ちょうどアンティア本人が出てきた。

「アンティア、突然でごめんなさい。私、モデルをしている、アネットといいます。」

「ああ、アネット、知ってるわ、時々、現場でみかけるもの。」

「ごめんなさい。急いでいるので、今、詳しいことは言えないけど、単刀直入に話すわね。あなた、あの奇跡の水を飲んだでしょう。今、どこにあるの。」

「えっ、いいえ、いったい、何のことかわからないわ。ごめんなさい。ちょっと忙しくしているので、帰ってちょうだい。」

「お願いよ。正直に話してくれないかしら。あの水が、あの水がなければ、私たちの国が大変なことになるのよ。お願い、助けてちょうだい。」


あまりに、切羽詰まった表情のアネットに、アンティアは、白状した。

「あっ、あの水は、、、、。あの水は、1カ月以上前だったかしら。残りを全部飲んでしまったの。だから、私、ランキングに2位まで上がれたのよ。すごいわね、あの水は。あの水は、ひょっとして、あなたのものなの。」

「そうよ。私たちの国の大切なものなの。私たちは、それを探しに日本にやってきたのよ。それじゃあ、お願い、その、水の入っていたビンを、みせてちょうだい。お願いよ。」

「わ、わかったわ、ちょっと待っててね。」


中に戻ると、しばらくして、何かを持ってきた。なんと、エミリアが持っていたのと、同じビンだった。アネットは、それを受け取ると、急いで蓋を開けてみる。すると、たしかに、ぜんぶ飲み干されていた。

それをみて、改めて、愕然とするアネット。


「あああ、なんてこと、これで最後の頼みの綱がたたれたわ。あと、1週間早ければ、まだ残っていたのに。」


アネットは、全身の力が抜けて、膝から崩れ落ちてしまった。それをみたアンティアは、


「あの水は、ただ綺麗になるためだけじゃなかったの?そんなに大切な、そんなに意味のあるものだったの。ごめんなさい。これを手に入れた時、モデルラボのものだって知ってたのよ。だけど、そのまま、自分のものにしてしまったの、本当に、ごめんなさい。」


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