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2-16 エミリアの結婚、、、、エピソード2 最終話

一方で、灯と瞳の勤めるコンビニでは、店長は、コンビニをやめて、新店長に変わり、2か月が経っていた。すると、店長だった彼が突然、コンビニにきて、彼から、獅子童灯に、突然、話しがあると切り出され、自分と結婚してほしいと、プロポーズされました。


自分は、会社に正社員として就職が決まり、これまでの店長とは違い、生活も安定するから、もう心配させないから、結婚してほしいと言うのです。


実は、以前に、一度、彼から、付き合ってほしいと言われたことがありました。


しかし、彼は、モデルをしていた私のことを全く知らず、そのことはとてもよかったのです。同じコンビニで働いている人も好きになってくれる人は山ほどったのです。


しかし、その時、当時はまだ、オルガのように消えてゆくことを考えていたのです。私は我に帰って、彼にこれまでのことを、色々と、以前はどこにでもいる普通の顔だったことや、顔が変わってからモデルをしていたことまでをすべて話し、自分は、今は誰ともお付き合いする気はないと言ってことわりました。すると、それからは単なる職場の先輩として、普通に接してくれました。幸いにも、オルガのように、私はまだ消えることもなく、普通に過ごしていました。


しかし、当時、彼に話した、顔が変わった話しなどは、自分とのことを断るためのただの口実だと思われていたのです。

そして、今回、店長をやめて、商店街に新しくできた株式会社ウニコロの支店の社員として就職し、改めてプロポーズしてきたのでした。


うれしかった私は、そこで、美人の顔って、3日たったらあきるって言うでしょう。だから、すぐにあきるけど、それでもいいの?って言ったのです。すると、彼は、だって、君は、本当は美人じゃないんだろう、だから僕は大丈夫、って言って逃げていくのよ。ひどいでしょ。言ったわね、許さないから、って言って追いかけたの、私は、うれしくて笑いながら泣いてしまったわ。


それで、結婚が決まったので、彼の両親にご挨拶に行ったわ。彼は、君が素顔のエミリアの顔のまま、会ってほしいというので、了解して、私は、ご両親に、はじめまして、と挨拶をして、彼は、ソワソワしながら、両親に、

「2人とも、驚かないでくれよ。実は、彼女は、、、、。」


そこまで言うと、彼の母は、

「あなた、この人を誰だと思ってるのよ。この人はね。相当に有名なモデルさんで、知らない人なんていないのよ。知らなかったのは、あなたくらいのものよ。恥ずかしいわ。それにしても、こんな美人さんを連れてくるなんて、あなた、これだけは人生で1番のお手柄ね。灯さん、ごめんなさいね、あんまりじろじろ見てしまって、だって、あなた本当に綺麗ですもの。こんな息子でよかったの?今からでも、やめても私たちは、文句は言わないわよ。」

「おいおい、やめてくれよ、お母さん。彼女、本当にやめたらどうするんだよ。」

すると、私は、

「とりあえず、今のところ大丈夫です。」

と、言って、みんなで大笑いしました。


続けて、翌日は、友人に紹介したいと彼について行った。

「みんな、久しぶりだなあ。話してた結婚相手を紹介するよ。」

「二宮も、とうとう年貢の納め時かあ。」

レストランで、待ち合わせ、友人たちは、ザワザワしながら、

席についた。

彼は、今度は、みんなを驚かせたくて、何も言わずにいたらしい。

友人は、5人いて、男性が3人で、女性が2人だった。

「はじめまして。獅子童 灯と申します。」

そう言うと、女性の1人が、えっ、という顔をしたかと思うと、

「あら、奥さん、どこかで見たことあるわよ。ええっと。」

すると、もう1人の女性から、

「えっ?奥さんって、ひょっとして、まさか、モデルのエミリア?

そうよね。ええっ、うそでしょ。」

一同、あまりの驚きに椅子ごと後ずさる。


彼は、ちょっと得意そうに、

「そっか。ばれちゃったら、仕方ないな。実はそうなんだ。やっぱり、わかっちゃったか。」

「二宮、うそつけ。お前、昨日、二宮のお母さんから電話来て、奥さんのこと、エミリアだって最近まで知らなかったから、怒ってやってちょうだいって、連絡きてたぞ。お前も全然知らなかったんじゃないか。今日、他の4人には言わないでやったんだから、感謝しろよ。」


みんな、互いに顔を見合わせる。

「うわっ、初めて見たよ。こんな綺麗な人。エミリアかあ。オーラが半端ないなあ。どうして、二宮にしちゃったんですか。もっとイケメンじゃなくて。」

「いやあ、本当、信じられないわ。まさか、ドッキリじゃないよね。」

「私、もうモデルはやめたから、灯さんでいいのよ。もうエミリアじゃなくて。」

「いやあ、だって、エミリアは、エミリアですよ。綺麗だし、全然変わってないよね。」

「私も、女性なのに、あんまり綺麗で見とれちゃうわ。じろじろ見ちゃってごめんなさいね、エミリア。いや、灯さん。」

「だけど、なんで急にモデルやめちゃったんですか。復帰したのも、1か月だけだったし、もったいない。」

「本当、私もそう思うわ。当時、雑誌見てたら、記事が載らないことなんてなかったもの。」

「本当だよ。有名で、男のおれだって知ってたからなあ。」

「そうだよ。それにしても、あの、伝説のモデル、エミリアだもんなあ。それが、よりによって、エミリアを知らないこんなやつの嫁になるなんて、世の中不公平すぎるよな。」

「いやあ、ほんと、ほんと。」

「なんだよ。お前たち、今日は2人のことできたんだよ。エミリアの話しばかりじゃないか。」

「えっ、何言ってんだよ。エミリアがいたら、二宮いらないよ。なあ、みんな。」

みんな、大きくうなずいて、

「ひどい友達だなあ。」

みんなで、大笑いしました。


そして、それから、しばらくして、コスメに近況報告の手紙がやってきた。

結婚後、今では、子供もできて、幸せに暮らしています。

その娘ももう2才。しかし、その顔は、以前の私ではなく、今の顔によく似ています。幼少だというのに、最早その顔はかなりの美人顔になってきて、親バカも手伝ってか、相当に期待できるレベルなのです。あの水は、私の遺伝子までも変えてしまったのかもしれません。もしかしたら、私の美貌を超えそうな勢いです。いつか、娘をそちらでデビューさせて頂ければなんて、本気で考えています。まさか、対決はもう、しませんが。また、そのうちに、そちらに娘を連れてお邪魔できればと思っています。それでは、また、どうか皆さんによろしくお伝えください。」


手紙を読み終えたコスメは、うーん、と、うなり、天を仰ぐと、

「それにしても、あの水で、灯は、人生が変わったのね。それに、あの水は、私たち日本人が飲んでも、消えたりせずに、大丈夫だったことがわかったわ。まさか、私たちが、安全に使えるとは、思わなかったわ。」

そうつぶやいて、金庫を開けると、奥にあるビンの入った箱をしみじみとながめるのだった。


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