表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/130

9-13 マネージャー・一条麗奈13

「そうはさせない。もうすぐ、技の記憶が戻ったら、あなたは、もうおしまいよ。覚悟して。ここに来たことを後悔させてあげるわ。」


 すると、もう1人のカタリーナが、白い球体から出てきて、すぐに扉を閉めて鍵をかけると、

「技の記憶が見つかったわ。はいっ!」


 そういうと、カタリーナに向かって、技の記憶の詰まった小さな球体を、思い切り投げた。その球体は、弧を描き、カタリーナの方に。

すると、とっさに、勢いよく飛び出した麗奈、球体を途中で掴み取る。 


「何するの!返しなさいよ!」


 麗奈は、さっきの少女にめがけて投げた。

「これを受け取って!吸収するのよ!」


 すると、球体は、少女の頭に命中と、思いきや、そのまま、頭から吸収されて消えてしまった。倒れる少女。

やがて、気がつくと、彼女の顔は、ほぼ、群青香織ぐんじょうかおりに戻っていた。

「私は、群青香織ぐんじょうかおり。自分が誰なのか自覚ができたわ。だけど、他には、何も覚えていない。」 


 すると、麗奈から、

「よかったわ。私の思った通り。あのたくさんの技の記憶は、香織そのものだもの。香織であることが自覚できれば充分よ。」


 すると、怒り心頭に達したカタリーナ、

「よくも騙したわね!いいわ!今持っている技の力でも充分に、あなたを倒してみせるわ!」


 技の記憶を取られて逆上しているカタリーナは、さらに麗奈に攻撃を仕掛けていた。

「香織!ここは、私がなんとかしのぐから、あなたが、あの記憶の扉を開けるのよ!今度こそ、鍵は開けないで、壊してもいいから!私の代わりにお願いよ!」

「わかった!やってみる!」


 白い球体に行き着くと、扉の鍵を叩き壊そうとする香織。

すると、もう1人のカタリーナが、それを阻止しようと、香織を突きとばした。しかし、それをさらに阻止する香織。


 それを見て、麗奈の隙を狙い、逆上したカタリーナは、香織に向かって、必殺の蹴りを炸裂した。すると、香織は、間一髪で、それを避けると、その強烈な蹴りは、白い球体の鍵に直撃した。


 すると、鍵が壊れ、扉は開き、しばらくすると、ものすごい勢いで、嵐のように記憶が溢れ出していき、全員吹き飛ばされていく。そして、その壊れた扉は、徐々に消えていった。その溢れ出た記憶は、すべてに溶け込んでいく。そして、記憶の力によって、擬人化したカタリーナは、次々と消滅していく。


嵐のような、記憶の復活が、すべて終わり、静まり返っている。


 すると、ただ1人、そこにたたずんでいる、さっきいた少女、その顔は、すっかり群青香織ぐんじょうかおりに戻っていた。


 麗奈の顔をみて、微笑む群青香織ぐんじょうかおり。しかし、無言のまま、ゆっくりと立ち上がり、周りを見回して、何かを探している。


 思わず、どうしたの、と声をかけようとした麗奈だったが、それをやめて、彼女を見ていた。

すると、やっと探していたものを見つけ、拾い上げた。その、拾い上げたものは、カタリーナの顔のマスク。


 それを装着する群青香織ぐんじょうかおり。すると、そのマスクのつなげ目が、あっという間に、きれいにふさがっていき、そのマスクは、本物のカタリーナの顔になった。しかし、麗奈がよく見ると、そのカタリーナの顔の奥には、群青香織ぐんじょうかおりの顔が透けて見えていた。


 それを見て、ホッとした麗奈は、

「よかったわ。これで大丈夫ね。覚有回帰かくうかいきの術、帰還!」

そう叫ぶと、ふっと、意識を失う麗奈。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ