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9-1 マネージャー・一条麗奈①

 コスメは、スターシアから美のエキスを取られまいとして、とっさに奪い取り阻止したが、階段から落ちて頭を打ち、意識不明となってしまった。


 しかし、アルタコーネス国からの、医療チームによるメディカルポッドによって無事に回復した。しかし、コスメに、異変が起こり、蓮津と蜂部医師は、急いで、コスメをメディカルポッドから、別の場所に移し、アルタコーネス国からきた使者へ、メディカルポッドは回収された。


 まだ、意識の戻らないコスメの横で、蜂部医師と蓮津。あまりの出来事に、2人は、ただ驚くばかりであった。


「どうしてこんなことが、、、。」

「いやあ、信じられない。いったい、何が起こったのか。」

「もしも、意識が戻って、このことを知ったら、コスメは、すぐに受け入れられるだろうか。」


 すると、コスメは、約10日ぶりに意識が戻った。

「う、うーんっ。」

ゆっくりと、目を開けるコスメ。

「お、おい!コスメが目覚めるぞ!」

「ああ、先生、どうしますか。」

「あら、私、気絶してたのね。どのくらい倒れていたの。」

「そ、そうだな、と、10日くらいかな。」


すると、コスメ、何かに気づいたような表情で、

「そうだった。ねえ、あたしの顔、今、どうなってる?」


困った2人、

「いや、別に。大丈夫だけど、、、。」

「ええ?なんともない?」

「別に、、、な、なあ、蓮津!」

「そ、そうですね。」

「ええ?そんなわけないわ!」


コスメ、起き上がって、鏡の前に走っていくと、

「あああーっ!やっぱり!!」

「お、おい、蓮津くん、ど、どうする?コスメ、自分の顔、みちゃったぞ、顔を。」


その顔は、

「私、わたしね!これから、モデルデビューするわよ!そうね、モデル名は、コスメスよ!」


「(2人とも)なんだって!!!」


 なんということだろうか!実は、コスメは、スターシアに、美のエキスを取られてしまうくらいなら、と、倒れて階段から落ちる寸前に、その手から離れる前に、あの水を一口飲んでいた。


 そして、階段から激しく転げ落ちて頭を打ち、1週間以上もの間、意識不明となるが、ちょうどその間に、美のエキスを飲んだことで変身が始まり、顔も身体も、超美人の女性へと、そして、合わせて、若返り、大変身してしまったのであった。あのエミリアも飲んでいたが、コスメが美のエキスを飲んだ量は、そこまで多くはなかったので、エミリアと比べると、そこまでの変身ではないのだが、まさに、見た目は、20才のトップモデルのよう。


 まだ、メディカルポッドの中で、完全に意識が戻っていなかったが、このまま、コスメがあの水を飲んだことが、アルタコーネス国からメディカルポッドを回収しに来た時にわかってしまうと大変なことになるので、まだ、完全ではなかったが、とりあえず、コスメを別の場所に移して、メディカルポッドは無事に回収されて、ことなきを得たのだった。


 完全に意識を取り戻したコスメは、とっさに美のエキスを飲んだことで、変身後初めて、自らの姿を鏡で見て、驚愕したのだが、いざ、その自分の姿をみた、その本音は、驚きよりも喜びの方が大きかった。


 また、それは、なぜかというと、元々決して美人とは言えないコスメには、これまで決して、それはかなわない目標かと思ったことだったが、もしもモデルを目指すならば、是非とも目指したいという憧れのモデルがいた。


 それは、今から約30年以上前に、伝説となったモデルがいた。そのモデル、アリステアは、その美しさに、まず、思わず目を見張るのであるが、その眼差しと笑顔が、また素晴らしく、モデルというと、綺麗だとちょっとクールなイメージがあるが、彼女の、その笑顔が人々を心から癒やしてくれる。


 その美貌と笑顔は、ダブル効果で、男性だけでなく、女性にも、性別を超えて、多くの人たちの心を虜にした伝説のモデルなのであった。また、性格の良さ、優しさでも、業界では有名な話しであり、その好意的なエピソードも数多く存在し、彼女を目標にするモデルは後をたたない。しかし、残念なことに、その活動期間は、たった2年間で多くのファンに惜しまれていた。


 コスメは、アリステアの大ファンであり、過去のビデオなどもよく見ていて、コスメの自宅には彼女の写真が飾ってある。そして、事務所のモデルたちにも、彼女のようなモデルになってほしいと思っていたが、今回、自身が、最高の美貌を手に入れて、トップモデルになれるチャンスを手にしたので、彼女のようなモデルを目指したいと強く思うのであった。


 今回の、まさに千載一遇のチャンス。こうなったら、後には引けない。事務所の社長と、モデルの両方、ともに頑張っていきたいと心に決めたのであった。


 そして、事務所に戻って、他のモデルたちに改めて、これからは、モデルとしてもよろしくと挨拶をすると、皆、驚きながらも拍手で迎えてくれた。


 しかしながら、昨日までいた病院で一緒に付き添っていた、蜂部医師と蓮津は、コスメが、いくら今まで美人とはまで言えない顔だったとはいえ、顔が変わったことをすんなりと受け入れているどころか、むしろ喜んでいる姿に、驚くやら、あきれるやら。女性って、綺麗になれれば、なんでもいいんだな、そこまで女性たちは、皆、美人になりたいのだなと、改めて、女性のたくましさを実感していた。


 新星モデル、コスメスは、あっという間に、人気を博していった。なぜなら、多くのモデルを自ら送り出して、トップに押し上げていった手腕を自らに駆使していったので、その新たな最強の美貌に、自分のプロの売り出し方が追い風となり、売れていったのである。


 しかし、この奇跡的な変身は、コスメにとって、まさに、この青天せいてん霹靂へきれきのような展開であって、人の人生とは、本当に先のわからないものであると、心から実感するのであった。


 だが、しかし、コスメが、この水を飲んだことが、先々、国の行先を大きく変えていくことになろうとは、まだ誰も知るよしもなかった。

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