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旅パート?

しばらく時間が経って、俺は14歳になった。此処まで何があったと言うわけでもなく、単純に魔術を学んで剣術も学び、たまにバレない様に途轍もない兵器を作ってみもしたがそれは別の話である。

一応国学と言うものも学んだが、如何せん俺に対してそれを教えるのが数千年前に活躍した古い英雄の面々なので現在にそれがあっているのかが分からない。


「...よし。4ヶ月後にある学院入学式にぶち込めるぐらいには優秀になったか?少なくとも魔術は問題ないだろうし...まあ、良いか。頑張って来いよー」

そんな適当な言葉と共にグレンに蹴り飛ばされ、今俺は森の外にいる。いや、どうしろと?


そんな事を思っていると、突然あたりに猛烈な風が吹き荒れた。無駄に鍛えられた身体で踏ん張ったものの、顔は腕で覆っていなければ感覚が封印されるほどの猛烈な風。

風が吹き荒れると、その後には一人の天使...などでは決してない、ゴミ虫の如き評価を俺に抱かせている男。

「どうも。ほっぽり出された白い悪魔の回収を行う俺に感謝しろ」

俺を某赤い彗星に化け物とまで言わしめた機動戦士扱いにしたヴァルがいた。


「どうしてここにいるんだよ」

俺が無愛想に尋ねると、ヴァルは呆れた顔をして

「しょうがないだろ?俺はこうやってお前を助けてお前が元居た世界のパラレルワールドに送らなきゃいけねえんだから。まあ、お前の人生は強大な運命力によってレールが敷かれていると言う事は覚えておけ」

その解答、訳が分からないよ(某白い狐みたいな生物風


意味不なことを宣うヴァルについていくこと数時間。この程度では俺は疲れないものの、歩く道の左右が段々草原から人工物に代わってきたのが気になるところだ。

「ああ、お前も気付いていると思うから言うが。此処はヴァルカリア街道と呼ばれる、イヴァルカン王国『王都』イヴェルカから『学都』ヴァルキュリアにつながる道だ。この道を反対に行けばイヴェルカに付くが、今回の目標はヴァルキュリアだから暫く用はないぞ。...そう、『暫くは』な」

イヴェルカなんて言葉、3人から聞いてないんだが!?


街道を歩きながらも、俺はヴァルに多少の国学を教えてもらっていた。森の中で稀に出る魔物を狩るときは4人で連携していたから、歩きながらの会話で覚えるのは余裕なんだよなあ。あれは恐らく、俺を鍛えるために連携という形で魔物の討伐を行っていたんだろう。恐らく、3人なら一瞬もかからずに魔物の何万体も殺せるだろうからな。


「...で、ヴァルキュリアはヴァルカリア皇国の旧都だと」

「そうだな。38年前まではヴァルカニスなんて呼ばれていたが、当代の国王になってからはヴァルキュリアと呼ばれるようになった。まるで聖乙女ヴァルキリーみたいな名前だな。まあ、実際にヴァルキュリアとヴァルキリーは同じだとか何とかだが」


そして歩き続けることおよそ5日間。毎日宿に泊まろうとしたが、その際には俺達のような入学希望者と思しき人たちが雑魚寝になっていたので初日から宿に入ってはそっ閉じして野宿した。嬉しいことに、ここ等辺では一番脅威と言われているのが盗賊と呼ばれる人間のあぶれ者らしい。一種の『モンスター』...魔物になり切れていないものみたいな扱いで、〇〇盗賊団として一括りにされて討伐or捕獲で賞金が出ると言う事だった。ただ、盗賊は道中合わなかったのが残念だったが。


そして、ヴァルキュリアの前まで来たのだが。俺は、そのいように驚いていた。

「...ちょっとこれはゴツくね?」

「そんなもんだ。もともと、此処は暴走した黒龍王ヴェフロールとの戦闘の時にその龍の軍勢を捌ききった学都要塞だぞ?」

いよう。異様と威容の二種類だが、洒落などとは決して言ってくれるな。


「次。...おっと、学生志願者かな?身分証明が可能なものは?」

「あー、ないっす」

「そうか。それじゃあまずはギルドに行くといい。習熟試験は明日となっているから、今日は明日の試験に向けて勉強するといい。それと、明後日に控えている魔術試験の練習は禁止となっているから、注意するといい。それでは、言ってよし!次!」


ということで、俺はギルドに送られた。ヴァルも其のことを知っているのか、先にギルドがある方に案内してくれている。知ってんなら言ってくれと言いたいが、まあヴァルはこんな奴だ。

ヴァルカリア国際魔術学院なる場所と思われる場所とは反対側に、ギルドはあった。いわゆる冒険者ギルド、というのを如実に示した外装で、中も板材の床に受付所と酒場でクエストの看板が見当たらないなーぐらいのものだった。


だが、あくまでも今回の目的はギルドカードを作成して身分証明証とし、学園の試験に挑戦すること。まあ、最悪ダメでも冒険者として辺境を旅すればいいので。

「いらっしゃいませ、冒険者ギルドヴァルカリア本部へようこそ!」

入るなり、挨拶を受けて驚いたがまあそういうこともあるのだろう。俺は、ギルドカード作成所と言うところに行ってギルドカードを作成してもらい(ヴァルカリアと言う家名に驚かれはしたが)、街の宿で眠った。

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