直野の詩
『あの時もし』
6年生の冬 君は言う
「マシュマロって好きかな?」
2学期の13日 僕は言う
「嫌いだな」
肌寒い12時 君は黙る
「・・・」
傷つけたあの日 僕は泣く
『顔』
僕が後ろを振り向くと 君は顔を隠す
どうしてだろう 恥ずかしいからか ビックリしたからか 将又僕の顔を見たくないからか
あぁ、わからない
『くすぐり』
最近、いわゆるくすぐりが流行っている。
そっと横腹に手を当てきゅっと押す、それだけで相手はひゃあという声をあげる。それが楽しくてしょうがないのだろう。
突然で申し訳ないのだが、その時私の隣にはたまたま想い人が座っていた。だから私は、「君も反応する?」と訊いてみた。すると彼女は「反応しないけどやってみる?」ということで私は彼女にくすぐりをすることになった。
そこで待って一度待ってほしい。普通ならこのままくすぐりをして二人笑い合うというシーンが描写されるのだが、私はどちらかというと陰キャという枠で括られる側の人間だ。手を握るだけでも恥ずかしがってしまう。
そんな私が女子の横腹、お腹に手を当てきゅっと押せると思うか?。出来るわけがない、だが今回はやるということになった以上やるしかない。ならどうすれば、私はブルブルと震えた手を彼女の横腹に持って行き、「行くよ?」と一言。彼女も「いいよ」と頷き僕はきゅいっと押してみる。
すると、僕の手に陸上で鍛えただろう筋肉と、女の子らしいぷにっとした柔らかい感触が伝わり、すまない。そこから私の記憶はない。
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