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思い出

作者: ペンネ

「ねえ、思い出ってなんだと思う?」


同棲を始めて2年半、いつもへらへらしてる悟が改まった口調で言う。


「なによ急に。うーん、誰かと旅行に行ったり…楽しかった記憶とかかな…?」


「なるほどね。僕は思い出の定義の仕方によって変わると思うんだ。聞いてくれる?」


「定義…?」


「僕はね、更新し続けられるものが思い出だと思ってるんだ。」


「なにそれ。どういう意味?」


「えっとね、つまり、付き合ってて別れたらその人と作った想い出はその人と思い出すことはなくなるし、思い出が増えていくこともないだろ?そういうのは思い出とは言わないんじゃないかなと思うんだ。」


「何が言いたいの…?」


嫌な予感がした。何が言いたいんだろう。

思い出が別れたらなくなるなんて、私達の関係はもう終わりだよって言われてるようなもんじゃない。


「だから、その、えっと、ずっと一緒にいたら思い出がたくさん作れるなって思って…。」


悟が私を見つめる。


もう悪い予感はしない。



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