プロローグⅠ
拙い文章で御座いますが何卒、よろしくお願い致します。
(ピロン♪)
枕元に置いた携帯端末からチャットアプリの通知音が鳴る。
私はまだ眠っていたいと駄々をこねる身体を動かし、端末を手に取りチャットアプリを開く。
ハクノ『やっふぃー』
ハクノ『今日暇?カラオケ行こう』
之布岐『ええで』
ハクノ『シキさんはどうする?』
「む……今日暇だしいいかな……」
シキ『暇だしいくわ』
ハクノ『おk』
シキ『いつ頃に行く?』
ハクノ『いつも通り昼にするか』
之布岐『おk』
シキ『りょーかい』
ハクノ『じゃ、いつもの所で』
「よし、用意するか。」
立ち上がり、顔を洗って出掛ける準備をする。
外に出た私は上を見上げ、燦々と照りつける太陽を睨む。日光は嫌いだ。農家の方には悪いが永遠に曇り空であって欲しい。
「っと そんなことより急がねば」
私は約束の時間より若干早めに集合場所に来るタイプだ。私の繊細な心では待たせると罪悪感を覚えてしまうのだ。
「よし、着いた」
いつも通り早めに着いた私はポケットに入っている携帯端末を取り出しチャットアプリを開く。
シキ『着いたー』
之布岐『相変わらず早いな』
ハクノ『ワイももうすぐや』
シキ『走るんだよあくしろよ』
之布岐『ホモはせっかち』
シキ『お?やんやん?(´・ω・`)』
ハクノ『着いたわ』
シキ『おぉー見えた見えた』
遠目に見えたいつもつるんでいる友人の1人に手を振るとその友人が此方に気付いたようで小走りで近づいて来る。
適当に挨拶を交わして暫く待っているともう1人もやってくる。
遅れてきたそいつを少しからかってからいつものカラオケ店に行く。
そこまではいつもの休日、何気無い日常の1つだった。
「その時」は唐突だった。後方からの轟音に振り返った私の目に映ったのは猛スピードで突っ込んでくるトラックだった。
プロローグは一人称視点ですがそれ以降は基本三人称視点でやろうと思います。