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プロローグ的な

初めてこういうのを書くので誤字脱字など見つけたら指摘をお願いしたいです。



桜が咲く頃。始まりと終わりの季節。

そんな桃色と空の青が綺麗に交じり合う少し寒い空の下

私たちは3年間過ごした学校を無事卒業した。

雲一つない晴天は見上げれば少し眩しい。

卒業式は滞りなく進み、クラスの人気者は笑いを取りながら卒業証書を受け取ったりしている。

まぁ残念ながらクラスでも平凡オブ平凡な私はウケなんて狙わずにそのまましっかりと卒業証書を受け取った。クラスに戻れば担任が教卓の前に立ち1年間お世話になったお礼を言ってそのまま解散という面白いことなんて何もない平凡で平和なものだ。あっけない。

普通すぎるほど普通の日常生活。

そんな時後ろから軽くぽんっと肩を叩かれる。


「よぉー山!卒業しちゃったなー!」


そこには真面目そうなメガネをかけていて髪の毛は胸元あたりバッサリと切り揃えられている。見た目は図書委員のような感じだがそれとはまた別に人懐っこいニコリと効果音のつきそうな笑みを浮かべる。

その子は高校に入って3年間ずっと一緒だった花だった。

花というのはあだ名で名前じゃない。私の山もあだ名で本名かと言われればNOである。


「卒業したねぇ。実感ないけどね」

「それな?いやー卒業式終わったわぁ。なんか、楽しかったわぁ。」

「そうだねぇ。あー!働くの嫌だ!!」

「私は大学だけどね!!」


なんて他愛のない会話をしているとまた声がかけられる。

声のかけられた方へ振り向けば私より身長が高くて髪の毛の長い女の子が立っていた。スタイルが良くて色が白い。黙っていれば美人。黙っていればの話だ。


「ちーっす。いやぁまじ座りっぱなしも立ちっぱなしも嫌だしさぁ…なにより校長とか来賓の話が長すぎて寒いしちょっと軽く死にかけたわ…」

「貧弱にも程があるよね?福大丈夫??色白に磨きかかって輝いて見える」

「花それは言い過ぎだと思う」


福は高校2年生の時に同じクラスになって同じ趣味だとわかり仲良くなった。

まぁこの三人の共通点は”オタク”である。アニメや漫画、小説やゲームに至るまで語り尽くした。

ちなみにこの間3人で昼休みに自分の推しがこんなにも可愛いかっこいいプレゼン大会をしたのもいい思い出だ。福は小説や同人誌、花はゲーム、私はアニメや漫画といった綺麗にジャンル別だが地雷は避けていた。

推しの話やアニソンの話…もうそんなこともできなくなるのかと思うと少しだけ寂しい。そんなことを思っていると花が一つ提案してきた。


「ねぇ、最後の制服だしさ!卒業記念にカラオケとかどうよ!!」

えっへんと胸を張る。少しだけ身長に似合わない胸が揺れた。畜生めが…!

自分の胸元へ視線を下げればわぁ、視界良好だね!これが…!胸囲の格差社会ってか!!!とついつい睨んでしまうが花はそんなこと気にしもしなかった。っていうか気が付いてない

「あっいいね!私も行きたい!山もいこ!」

「んー…ちょっとまってお金確認する」

そう言ってバッグの中身を確認して財布を開く、4千円と小銭が数枚といったところバス代は定期だし駅からカラオケは少し遠いけど歩いていけるし…まぁいいか。


「ん、大丈夫行こう」

「よっしゃ!!福は今どのくらいもってるの?」

「んー?7千円くらいかな?」

「あーいいね。山と福合わせたら一万円行くね」

「まって花。なんでお前出さない感じ?山と私とお前割り勘だよな?」

「大丈夫!!4千円ある!!ほら!バスまで!もう5分もない!急ごう!!!」


強引に話をそらされて花が早足になるそれに釣られて私たちも自然と足が速くなる

運良くバス停には人はいなかった。きっとみんな保護者と一緒だから車で帰ったのかそれともまだ校舎に残っているのか、まぁどっちでもいいんだけど。


「そういえば山と福って就職だろ?」

「そういうこと言うのやめてもらっていい?花はいいよなぁ~大学で…山は…?」

「社畜極める…」

「うわ…悲しいしんどい…」


と3人でいつものような会話をする。

何気ない会話だが実際一番楽しい。そんな会話をしばらく続けているとバスが見える。


「バスきたわ」

「おっまじだ」

「え…でもおかしくない…?」


と福が言った時には既には遅いといった感じだ。

ブレーキが効かないのかそのままの速度でこちらに突っ込んでくる気マンマンといった感じだ。

3人でその場に固まってしまった。動くことのない足に向かってくるバス。動きたくても動けないという方が正解なのか脳みそが完全に理解した。間に合わないと

時が止まったかのような錯覚をした次の瞬間にはものすごい音とともに鋭い痛みが体を襲った。

自分の骨が砕ける音を聞いたことがある人はいるだろうか?そんなに多くはない…?いや骨折とか…

なんてとてもくだらないことが頭に浮かぶ。周りでは叫び声やなんだなんだと群がるような声が聞こえる。

だがそんな声も少しずつ遠くなり、あぁ死ぬのかと、他人事のように思いながらゆっくり目を閉じた。


「…もうちょっと3人でバカしたいなぁ…」


と自分が言ったのかそれとも多分一緒に轢かれたであろうどちらかがいったのかよくわからなかったが

その言葉を最後に私の意識がプツリと、途切れた。


せっかく異世界にいくなら能力とかもたせたい。

そんなことを思ったなた!実は次回で…!!!!

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