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崩壊の王国

俺、リオラ・フォン・ローグレインは燃え盛る目の前の街の光景に愕然としていた


「嘘・・・だろ・・・何でこの国全てが燃えてんだよ!俺が出かけている何があったんだ!?どうして、どうして父上の国が・・・」


と、そのとき後ろから声がした。


「この光景は全て我々がやったのですよ王子。もう、この国には貴方しかいませんよ」


後ろを振り向くと、黒いローブを身に纏って顔には不気味な仮面を着けた男が4、5人立っていた。


「お前達は何者だ!それより何故だ!何故こんなことをした!こんな国を滅ぼす様な事を!」


すると5人の内の真ん中の男が答えた。恐らくこいつがリーダー格の人物だろう。


「私達が何者かですかぁ?そうですねぇとりあえずこう名乗っておきましょう。『魔神の使徒第6部隊国殺し』と。それと滅ぼしたのはそれが私達の本職ですからねぇ」

「なっ・・・」


そんな理由でこの国を滅ぼしたのも許せなかったが、俺はもう一つこの男が名乗った名前に驚いていた。『魔神の使徒第6部隊国殺し』男は確かにそう言った。しかしもう、その部隊はこの世から消えてなくなっている筈だ。何故なら『魔神の使徒第6部隊国殺し』は10年も前に壊滅していたのだから。そしてその壊滅に関わったのは他でもないこのローグレイン王国なのだから。すると、男はこの国に来た目的を話し始めた。


「私達が今回、派遣された理由は10年前の復讐もありますが、最大の目的は王子、貴方を捕縛する事ですよぉ。理由はご自分がよく分かっていますよねぇ?」


「確かに分かるが、俺が自分の親の国や、その民を全て殺した奴の言うことを聞くと思うか?」


「いや、思いませんねぇ、だから力ずくでもこっちに来て貰いますよっ!」


そう言って男達は、最初からこうなることが分かっていたかの様に一斉に飛び出してリオラの周りを囲んだ。


「さて、これで逃げられませんよぉ?大人しく捕まって下さい~」


「確かに逃げられないな、だけどお前ら俺の使える属性までは知らないらしいな」


「?そんなもの知らなくても貴方程度の人くらいは、捕まえられますからねぇ」


と言って男達は、どんどん間合いを積めてくる。しかし男達は、知らなかった。リオラが奥の手を隠していることに。そして男達が一斉に飛びかかって来た瞬間リオラはこう言った。


「だったら次からは調べてから来いよ『空間転移』」


するとリオラはその場から消えてしまった。無論飛びかかって行った男達は、訳の分からない様子だったがリーダー格の男だけは、別だった。


「やはり素晴らしいですねぇ、男の身で魔法が使えるのは。しかも空間属性とはますます手に入れたいですねぇ」


リオラは男の身で魔法が使えた。本来、魔法に必要な魔力は女しか持っていなかった。しかしごく稀に男が魔力を持つことがあった。リオラは生まれつき魔力量が他の人より多く、しかも使える魔法属性が空間属性だった・・・。







この度は、幻界乖離の剣魔導書士を読んでいただきありがとうございます!皆さんに楽しんで頂けるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。

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