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エブリデイ・オブ・魔国  作者: 盗賊
魔国Dark Side
63/66

魔国Dark Side  トアル④

 重要報告!

 本編とりあえずもう完結? 書かないことに決めました! ダークサイドは書きます。番外編としては何か書くかもしれませんが、本編は終了させていただきます!

 勝手で申し訳ございません!! 長くなりそうなので、愚痴込で、理由をあとがきに書かせていただきます。付き合ってやってもいいぜ、という酔狂な方、またあとがきでお会いしましょう!

 では、この話の本編、どうぞ!!

 ふぅ、前回いっぱい話したかな? ちょっと疲れちゃった。

 さて、今回も聞いてくれるの? ありがとう。

 あぁ、あんまり今回はドロドロさせないつもりだよ。だから気軽に見てってね。


 さて、どうしたものか、と不審者は考えていた。

 外へ連れて行くこと自体は別に問題はない。ばれなければいいだけだ。さすがに長時間連れて行くのは問題があるが。……他に問題があるとすれば、外へ連れて行ってどうする?

「ふしんしゃ?」

 まだ外へ出る前。子供は期待と不安とまだ理解できていない雰囲気でごちゃ混ぜになった表情をして不審者を見上げていた。

「外、外ねぇ……」

 外は戦争中だった。それを一番知っているのは不審者。勢いで外へ行こうと言ったのはいいが、何をするか全く考えていなかった。

「まぁ、いいさ。とりあえず水浴びて、服を何とかしようか」

 子供はすぐに大きくなる。服もできるだけ届けていたし、時々は体をふくこともあった。それでも子供は一度も風呂になんて使ったことはないし、服は小さく、体は今血にまみれていた。

「どうしたものかね……ばれないような場所……」

 不審者は子供にマントを着せて、髪と顔が見えないようにして、抱き上げた。

「あ、靴もいるか?」

「くつ?」

「足に履くもの」

「はく?」

「足に、着る?」

「きる……ふく?」

「そんなのそんなの。足を守るために……」

「まもる……?」

「……」

 この牢屋は危険に満ちているようで、ある意味絶対安全の場所だったので、まもる、なんて言葉は必要なかった。だから医者は教えそこなったようだ。

「ま、まあ、後で辞書でも引くとして……とぶよ?」

「とぶ?」

「そうそう。いっきに行くと酔うかもしれないからね。少しずつ行こう。気持ち悪くなったら言ってね」

「うん?」

 そうして不審者はまず外へ出た。月のない、暗い夜だった。

「わぁ!?」

「まだ行くから、話すの禁止」

「んっ」

 不審者は地上に出て、離れた木の上に移動して、街に出て、そのまま家々の屋根を少しずつとんで行った。瞬間移動を細切れにしているらしく、それはとても重労働なんだと、後で知った。

「くしゅっ」

 初めて外へ出て、夜の風を感じた子供は、小さくくしゃみをした。牢はこれ以上に寒かったような気もするが、医者がいたから平気だったのだ。

「寒い?」

「さむい……? さむい、さむい……うん、さむい」

 自分の感覚を確かめるように何度も何度もさむい、とつぶやいていた。

「じゃあ水浴びはやめた方がよさそうだね。どうしよっかな……あぁ、あっち……行っても大丈夫かな……」

「ふしんしゃー?」

「いや、行くよ。お風呂いれてもらおうか」

「おふろー?」

「体綺麗にして、お湯につかるところ」

「おゆー?」

「温かい水だよ」

「みず、あったかい?」

「そう、あったかいあったかい。医者はあったかい」

「わかるー!」

「よしよし」

 行き先を変更した不審者は明かりがたくさん輝いて、にぎやかな一角へとんでいった。

「きれいきれい!?」

「そうだねー」

「なになに!? これなに!?」

「何が?」

「目が、えっと、ぱちぱちするの!」

 子供は目を細めて、瞬きをした。

「ぱちぱち?」

「えっと、えっと、ふさぎたくなるの?」

「あぁ、眩しいんじゃないかな?」

「まぶしい?」

「明るいんだよ」

「あかるい?」

 子供は魔法をかけられていたので、牢屋の中と、外と、そこまで明るさが違うように見えなかったが、たくさんのライトの光は眩しく感じたようだった。

「……教育係どうしようかなー……」

 不審者はめんどくさそうにつぶやく。自分の手には負えないと空を見上げていた。

「ふしんしゃ! なになに!?」

「まぁ、落ち着いて。そうだな……物がよく見えるでしょ?」

「うーん?」

「あ、暗視の魔法かけてたんだっけ……この魔法は解けないからな……どうすればいいんだろう……」

「うーーーーーーん??」

「難しいね。とりあえず、後にしてもらってもいいかな?」

「あと? あとっていつ!?」

「あとはあと。約束するから、今は勘弁して」

「かんべん?」

「あーーーーーーー、後でにして?」

「うーん、わかった!」

「いいこ」

「うんっ!!」

 明るいけれど、中心からはかなり離れた場所を不審者は訪ねた。

「こんばんわ。凛麗いる?」

「あらぁ!? 盗賊じゃない! 何よ? お客さんかと思ってわくわくしたのに!」

「悪かったね。女バージョンで」

 まぁ、今更だけど、不審者は盗賊でしたー。……どうでもいいよね。スルーして不審者のままで行こうかな。あとでばれたら怒られそうだけど。

「って、何? それ」

 腕に抱えた子供を指して言った人は、派手派手しい化粧をして、露出度が多く、大輪の花のようだったが、子供から見たら化け物同然だった。

「ふ、しんしゃぁ!!」

 子供は泣きだす寸前だった。

「大丈夫! いい人だから!」

「ひと? ひとってなに!?」

「えー!? それくらい何とかしてよ医者……」

「ナニナニ? 子供なわけ!? あんたいつ産んだの!?」

「私じゃねぇし!!」

「ふ、ふしんしゃ?」

「とりあえず、風呂貸してほしい!」

「ハぁ?」

「で、できれば一日二日この子預かって」

「はぁぁ!?」

「ま、風呂は借りる」

「え、ちょ、ちょっと!?」

 不審者は凛麗という人を押しのけてずんずん中へ入り込んでいった。

 そのまま風呂へ直行し、自分は服を脱がず、フードをかぶったまま。子供の服を脱がして小さな浴室へ入り込んだ。

「わっわっ!?」

「はい、目つぶるー」

「はいっ!?」

「お湯かけるよー。目開けちゃだめだよー。口もだよー」

「!?!?」

 いちいち不審者は実況&解説をして、子供に風呂を教えていった。

「分かった?」

「うーーー」

「これが温かい。これが熱い」

 二種類のお湯を子供の手にかける。

「いっ!?」

「ひりひりする。それはやけど。危ないから熱いがすぎると痛い痛い。危ないから見極めしっかりね」

「う~」

「ちょっと盗賊、子供に何してんの!?」

 そこへ凛麗が乱入した。

「教育?」

「虐待じゃないの!!」

「え? でも実際やってみないとわからないじゃん?」

「あんた……」

 凛麗は口を開けて、言葉を探しているようだったが、結局何も言わなかった。

「ねぇ、僕」

「……? ぼく?」

「そう、君。あたし、りんれいっていうの。こっちおいで?」

「……」

 子供は不安そうに不審者を見上げた。

「大丈夫だよ。いい人」

「いい、ひと?」

「安心できる……大丈夫な人」

「……」

 子供は迷っているようだったが、凛麗の元へ警戒しつつも近寄った。

「よし。じゃあ、服に着替えましょうね」

「服? あんの?」

「あるわよ。ここには子供もいるからね」

「なるほど。じゃあ、私もさくっとシャワー浴びるから、その間よろしく」

「もちろんよ、任せなさい。むしろあんたに任せてた方が不安だわ!!」

「……ノーコメント」

「ふしんしゃぁ?」

「ちょっと先行ってて」

「……」

「いきましょうね」

 凛麗はそっと子供の手を引いて、浴室の外へ向かった。

 子供は頭を拭いてもらい、服を着せてもらう。

 髪は不審者の魔法によって茶色っぽく染められていたから化け物呼ばわりされることもなかった。いや、実は色のない髪が化け物だなんて、歴史の古い家や、貴族、一部の地域でしかもうほとんど信じられていなかったんだ。ここらへん、王都の近くでは色々な文化が交わって、そんな古臭いおとぎ話、廃れていっている最中だった。少し気味悪いな、とか、変な人だな、とか、そのくらいにしか思われない。そんなことも思わない人だっているくらいだった。

 ほんと、古い格式とか、儀式とかにこだわってる、王家とかってバカだよね。守るべきところと守らなくてもいいところ、きっちり分けてほしいよ。ばかばかしい。僕は呪われてなんかいなかったのに。盗賊だって、周りに被害なんて出さないのに。

 ……ごめん、話がそれたね。戻すよ。

「僕、手、大丈夫?」

 どこかの部屋に入ってベッドに腰掛け、凛麗は子供の手を取った。

「ひりひり? する」

「あんのバカ盗賊」

「??」

「痛いのはだめなのよ。嫌でしょ?」

「うん」

「じゃあ、痛い痛いが小さくなるお薬塗りましょうね」

「うん? おくすり?」

「そう、お薬」

「いたいいたいがなくなるの?」

「うーん、全部はなくならないわ。小さくなるの。それとひんやりするわ」

「ひんやり?」

「つめたいの」

「つめたいの!」

「そうそう。つめたいと、ひりひりが小さくなるからね」

「へぇー!!」

「……凛麗、子供慣れしてるね」

 いつの間にか不審者が不審者らしく立っていた。服は全く変わっていないし、フードはかぶりっぱなしだった。

「ちょっと! あんたなんて酷いことしたかわかってる!?」

 凛麗はそれに全く驚くことなく食って掛かった。

「え、何で?」

「熱湯かけるなんて馬鹿じゃないの!?」

「熱湯って……六十度くらいしかなかったよ?」

「バカ! 十分熱いわよ!!」

「だって熱いの勉強してたんだよ?」

「だからって実際にやらせないわよ!!」

「??」

「……あんたに子育てなんて任せられないわ! この子はうちで引き取ります!!」

「それはとても困る!!」

「何よ! 職業的に? あんたはそんなこと言わないと思ってたのに!!」

「そんなことじゃないの! ちょっと、事情があるんだよ!!」

「何よ事情って!!」

「詮索禁止!! じゃないと、王の怒りにふれる」

「!?」

 子供には何を話しているか全く理解できなかった。ただ不審者が怒られているのはわかった。不審者は何か悪いことをしたんだろうか?

 ともかく、なんでか話はまとまったようだった。

「凛麗、じゃあ、頼むね?」

「まっかせときなさい!!」

「ふしんしゃ……?」

「あのね、二日、位かな。ここで、凛麗と一緒にすごしてね。私はいなくなるけど」

「いないの!?」

「そう、でもね、凛麗と一緒にいれば大丈夫だから」

「なんで、なんで!?」

「……聞いて。いい? 凛麗にいろんなこと教えてもらって。医者とおんなじように見て」

「みる? おなじ? え? いしゃは? ふしんしゃはいないの!?」

「いない。とりあえず、落ち着いて」

「やだ! やだ!!」

「聞け」

「やだー!!」

「すぐ、また来るよ」

「やだー!!」

「じゃあ、もう二度と来ない」

「やだー!!!!」

「どっちがいい?」

「ヤダ! やだやだやだ!!」

 子供は癇癪を起して泣き叫んだ。

「……」

「仕方ないわよ。育てのお母さん亡くなったんでしょ?」

「よくわかってないよ」

「理解できないのも無理ないと思うけど? やっぱりあんただけでもいた方がいいんじゃない?」

「……私には子供は育てられないよ。それに、すぐ行かないと。あの愚王がまた何しでかすか……」

「それは困るわね……」

「……子供」

「やーーーだーーーーー!!」

「子供! 私と約束しよう! 絶対に破ってはいけないよ?」

「っく、うぇ……?」

「ちゃんといい子にしていたら、また外へ出してあげる。ほんとはずっとあの場所にいなきゃいけなかったんだけど、約束守れたらまたここに連れて来てあげる」

「……っく、んぐっ、うっ、ほ、んと……?」

「うん。約束」

「わ、っがった……」

「約束」

「やぐ、ぞぐ」

「よし、いいこ。また二日後ね」

「う゛、ん……」

 こうして不審者は一応帰って行った。


 はいはーい、今日もお疲れ様~。また長くなっちゃったね。ごめんね。

 じゃあ、また、次回ね! ばっはは~い★

 えー、はい。あとがきです。愚痴ります。

 魔国の日常のお話は、まぁ、作者の日常から来ています。魔王と勇者とスナイパーと盗賊、主要メンバーは作者&身近にいる人をモデルにして、そこからできていました。それで、ですね……魔王モデルの友人Aと、まぁ、色々ありまして。そのせいで魔王様が書けなくなったわけでしてね……。

 今のところ一応休戦状態にまでなりまして。ですがやっぱりまだ魔王様は書けませんし、その、友人Aは魔国を捨てたのに、友人Aがモデルの魔王を書き続けるのもいかがなものか、とちらっと思いまして。それで、魔王のでないと進まない本編を終了させていただくことにしました。

 いえ、私が魔国が大好きでしがみついてるだけなのかもしれませんがね。友人Aはただ付き合ってくれただけなのかもしれませんが。だからきっとすっぱり捨てられるんだろうな、とか思っちゃうわけですが。

 そう、だったらあんたもすっぱりやめれば? はいはい、あたくしカワイソウ自慢乙ー、とか思う人もいるかもしれませんけどね。それでもまぁ、未練たらたらなわけでございまして。なので、本編だけやめる。ということに決めました。魔国のキャラや雰囲気が好きなので、完全に手放したくないのです。それでもまだ未練たらたらなので愚痴っております申し訳ございません。

 作者はそんな強い人間ではないので、申し訳ございません。勝手でごめんなさい。読んで下さってる方、ありがとうございます。本当にすみません。

 それでも、ダークサイドだけでも読んでやるよ、という方いらっしゃいましたら、感謝感激雨あられです。作者は泣いて喜びます。

 以上、愚痴でした。御付き合いいただいた皆様、ごめんなさい。ありがとうございます。

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