表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エブリデイ・オブ・魔国  作者: 盗賊
魔国Dark Side
61/66

魔国Dark Side  トアル②

 うわぁぁぁ! 最近まったくかけなくて本当ごめんなさぁぁぁい!!? スライディングジャンピング土下座!!

盗「いや、物理的に無理じゃね?」

 ジャンピングスライディング土下座ぁぁああ!!(いい直し

 さて、始まりは前回の通り。続きを語ろう、うたいましょう。


 生まれてすぐの子供は、城の敷地内、だけど離れた塔の地下牢に閉じ込められた。暗い暗い、光なんて一筋も見当たらない、石造りの塔。窓なんてない、罪人用の牢獄塔。

 王様に歯向かって、斬られた医者も一緒。手当もされず、けれど即死はできない傷。じわじわと、生きる力が抜けていくのを感じながら、医者は動くこともできず、冷たい床に転がっていた。

 ぁぁああーん!!

 子供が泣いている。

 医者は自分が瀕死の状態にもかかわらず、子供を思う。

 あぁ、泣いている。お腹がすいたのか? それとも、寒いのだろうか? あぁ、母親がいなくて悲しいのか?

 医者は子供に必死に手を伸ばした。

 なんでもいい。悲しまないで。一人じゃないから、大丈夫。

 瀕死の医者に、何ができると言うのだろうか。

 それでも医者は手を伸ばした。

「ねぇ」

 暗闇の中に声が響いた。

 医者はそれには反応しない。

「ねぇって」

 医者と子供の間に誰かが立った。医者の手の先に足が現れる。見上げようとするも、視界がぼやけて何も見えない。

「あなた、死ぬの?」

 感情は見えない。無機質に声は問う。

「……」

 医者は何も答えない。

「質問変えるね。死にたいの?」

 そんなはずないだろう! そういう力も医者には残っていなかった。

「ねぇ、私に協力しない?」

 協力?

「生かしてあげる。それでも三年くらいかな、もつのは。あなたの命、今とても削られてるから。体力ゲージレッドゾーン近くで、どこまでいけるのか、詳しくは知らないから」

 三年、生きられる? それならば、私は后の代わりに……。

「わ、たし、は……」

 かすれて、まったく聞き取れない声。医者はそれを言ったきり、もう声が出ない様子だった。

「YESなら瞬き二回、NOなら五回。それくらいの力はあるでしょう? で、もう一回ね? 生きたい?」

 ぱちぱち。

「じゃあ、協力してくれるね? まぁ、あなたの思いと同じだから、あんまり怯えなくていいよ」

 同じ?

「あそこで、泣いてる子供。育てて頂戴。母親の、いや、何でもいいけど、愛情を知らない子供は辛いし、生きていけないからね。普通なら」

 あぁ、あぁ、この人は、私の願いも叶えてくれるらしい。

「さて、YES、NO?」

 ぱちぱち。

「じゃぁ、怪我、治すね。とても痛いけど、耐えて」

 今まで味わってきた痛みを濃縮してまた感じるような痛み。それを耐えて、医者の怪我は治された。

 医者は急いで子供を抱き上げあやし始めた。痛みとさっきまでの脱力感がまだ少し残っているが、そんなものどうでもよかった。

「必要な食料はできるだけ届けるつもりだけど、無理かもしれないから。まぁ、頑張って。……あなた、子供いたよね?」

 声の感じからして、女性。姿はフードをすっぽりとかぶっているので詳しいことはわからない。ここには明かりが一つもなかった。

「えぇ、五年前に亡くなりましたが……」

「子供産んだことあるなら大丈夫だよね。じゃぁ、その子の子育てよろしくね、オカアサン?」

 医者は女性だったんだよ。あれ? 男だと思ってた? まぁ、思わないよね? 助産婦だと思ったでしょ? ね?

「……あ、なたは」

「んー?」

「あなたはどうしてこのことを知っていたのですか? あなたはどうしてこんなことを……?」

「別に。知ってたのは見てたから。行動したのは必要だから」

「どういう……みてたのならっ!」

「あなたは知らなくていいの。どうせすぐ死ぬの。その後なんて、気にしたところでしょうがないでしょ?」

「……」

「大丈夫。その子は、きっと……うん。大丈夫だよ」

 そうふわっとした言葉を残してその人は突然と掻き消えたんだって。

 気が付いている人はいるかもしれないけど、この人のことはスルーするよ?

 ……。

「あぁー!」

「大丈夫。私がいる。君のことはちゃんと育ててみせようじゃないか……」


 さて、今回はこのぐらい。また次も読んでくれるとうれしいなぁ♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ