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エブリデイ・オブ・魔国  作者: 盗賊
魔国Dark Side
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魔国Dark Side  スナイパー③

ナ『翌日……』

妹「ふあー! 久しぶりにゆっくりできたわー!! よし、今日もおしかけてやろーっと!!」

ナ『そうしていつもの路地裏に戻ってきた少女でしたが……』

妹「っ!?」

不審者一「おや、まだガキがいましたか……」

不審者二「全部片付けたと思ったのによぉー」

不審者三「月のない夜だったし、もっと逃げてたかもよ? まぁ、しゃーないしゃーない!」

ナ『そこには、the不審者! といった、顔を隠した怪しげな三人組がおりました』

妹(な、なんかやばそう……逃げよう!!)

不審者三「あ、逃げたよ!?」

不審者二「てめぇは、何ゆったり報告してやがんだ! 追えよドアホ!!」

不審者三「えー!?」

不審者一「あなたが一番年下でしょう? 格下が何を言っているので?」

不審者三「うわーん、旦那怖い! その腹黒笑顔は商談にしか使わないでほしいんですけど!!」

不審者二「だったらさっさと追えよカス!!」

不審者三「うえーん! そこの小っちゃい子まってー!!」

妹「待てって言われて待つやつなんていなーい!」

不審者三「……確かに!!」

不審者二「納得してんなぼけー!!」

不審者三「わーん、待ってくれないと俺がヤバい!!」

妹「知ったこっちゃない!!」

不審者三「そりゃs((ry」

不審者二「あ?」

不審者三「待てクソガキ! マジで俺殺されそう!!」

ナ『なんとなく愉快さを漂わせていた三人組ですが、それでもやっぱり危険人物だったようで、ドスの利いた声で叫びながら追いかける速度を上げてきました』

妹「ちっ!!」

ナ『それでも多少長く住んだ場所。地形は頭に入っています。大人には通れないような小さな道や、入り組んだ路地裏を抜けて、何とかまこうとします』

妹(みんないない! 捕まったの? あいつらに!)

ナ『小さな街とはいえ、街は街。闇が隠れる路地裏には、浮浪児仲間がたくさんいました。はい、いまし、た。今は姿かたちも見えません。ただ、不審者たちの言葉を聞く限りでは、大部分が片付け、られた様子です』

妹「片付けるって何!?」

不審者三「聞きたーい?」

妹「っ!!」

ナ『いつの間にやら先回りしていた不審者三に腕をつかまれて投げ飛ばされてしまった少女』

妹「ぐふっ!」

不審者三「俺ら人さらい! 子供さらって売るんだよ? 奴隷商人とでもいうのかなぁ!? あはっ、ここら辺子供いっぱいいたでしょ? 親のいない子供、いなくなったって、だぁれも心配してくれない子供! あははっカワイソウ!!」

妹「うぅ……」

不審者三「よくも手間増やしてくれたよね! 腕の一本二本、別にもいだってかまわないんだよ?」げしっ

妹「げほっげほげほ!!」

不審者三「あぁ、苦しそうだね? 楽になんてしてあげないけどさぁ!!」げしげしげしっ

妹「がはっ」

不審者三「おらっおらっ!!」

妹「……」

不審者一「それくらいにしておきなさい」

不審者三「あ、旦那ぁ……でも……」

不審者二「むかつくのはわかっけどよ、俺もそうだかんな? でもな、殺しちまったらその手間もなくなんぞ?」

不審者三「ちぇー」

不審者二「ほら、起きろ」

ナ『少女の首根っこをつかみ、無理やり起こします』

妹「……」ぺっ

ナ『少女は暴力に怯えていても、反抗心は失わなかったようで、唾を吐いてにやりと笑いました』

不審者二「……」ぶんっ

ナ『そんな少女を、壁へ勢いよく放り投げました』

妹「うぐっ、げぇ、っは……!」

不審者二「てめこらぁ! 価値はさがっけど、指の一本二本は粉々にしてやってもいんだぞゴルァ!? あぁ!?」

妹「……」

ナ『少女にはもう、喋る力もありませんでした。次第に瞼が落ち、視界がぼやけ、意識が遠くなっていきます』


――――あぁ、これなら飛び出さない方がよかったかな……?





不審者二「おいこら、聞いてんのかテメェ!?」

不審者一「ダメですね。気絶してます」

不審者三「あーらら。頭から血出てるよ? 大丈夫かな……」

不審者二「俺だけのせいじゃない、だろ!? オメェも同罪だ!!」

不審者三「わっわっ!?」

不審者一「落ち着きなさい。……とりあえず、この子は持ち帰りますよ。さっさとしなさい。朝っぱらからこんな騒いで、人が集まって来てます」

不審者二・三「やばっ!!」

不審者一「後片付けはしておきます。早くその子を隠しなさい」

不審者二「わかった」

不審者三「俺片付け手伝うよ、旦那。隠すのは一人で足りるでしょ?」

不審者二「おうよ」

不審者一「では、そのように」


不審者二「で、こいつどうする?」

不審者一「こんなに反抗的だと買い手がつかないかもしれませんね……」

不審者三「いやいや、逆にそれがイイって人も……」

不審者一「だいぶ少数派でしょう。買われるまでの世話が大変になります」

不審者二「じゃぁ、バラして売っちまえば? パーツなら買い手が……」

不審者一「あなたたちが傷物にしてしまったでしょう? 価値は低いです」

不審者二・三「うぅ……」

不審者一「でもまぁ、捨てるよりはましでしょうかねぇ……」

不審者三「あ、じゃぁさじゃぁさ! 男として売れば!?」

不審者一・二「!?」

不審者三「今までの会議って、こいつのことを、女かモノとして売った時の会議じゃない?」

不審者一「なるほど、それは一理あるかもしれませんね……」

不審者二「だ、だとしてもよ? 売れ……」

不審者一「この反抗的な態度、逃げ回る時の脚力、観賞用には向かないでしょうが、他には多少の商品価値ありと見ました」

不審者三「それに! 反抗的なやつを屈服させて頂戴頂戴させるのが好きとか、逆にやられたいって変態も!」

不審者一「だいぶ少数ですね」

不審者三「……」

不審者一「でもだとすると、一番のデメリットは……」

不審者二「ばれたらどうするか、どうなるか……」

不審者三「そんなの、さっさとずらかればいいじゃん!!」

不審者二「だな」

不審者一「ですね」

不審者三「じゃ、髪切っちゃお! 短く短く! これも売ればいいし!」

不審者一「そうですね。髪は綺麗なピンク色ですし、痛んでなければ高く売れたでしょうが……」

不審者二「多少汚れを落として痛みすぎなのを抜いたら結構いい値いけんじゃね?」

不審者一「では、頼みましたよ」

不審者二「え、おれぇ!?」

不審者三「言いだしっぺが責任とり~」

不審者二「……てんめ……」

不審者一「あなたも手伝いなさい」

不審者三「うへー……」

不審者二「ふんっ」

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