魔王城裏話・其の二 指輪色々後編
魔「おいこらスナイパーいっかぁ!?」
ばんっ!
ス「ぎゃぁ!? 何女子の部屋ノックもなしに開けてんのよぉ!?」
魔「わりい! ……ってか、おいこらピンクルーム!?」
ス「あ……ばれたぁぁぁあああああ!!」
魔「何してんだオメェはよぉぉぉぉおおおおおお!!」
ナ『はい、冒頭で叫びすぎなのでこの辺で私が整理しますよー!』
ナ『まずスナイパーは与えられた部屋を魔王に内緒で、勝手に、ピンクの姫部屋に改造しました。壁紙から部屋についてた家具まで買い替えだそうです。ある意味よく気が付きませんでしたね!』
魔「スナイパー、ちょっとそこに正座しろ」
ス「……」ちょこんっ
魔「届け出だせばある程度のリフォームは認めるっつったろ!? いや、これを認めたかどうかはあれだけどな!? でもな!? とりあえず相談しろ!! 勝手にんなことすんな!!」いっき
ス「はい……」
ナ『いつになくスナイパーが殊勝です』
ス「黙れナレー」
ナ『きゃっこわーい』
魔「黙れナレー」
ナ『ヤバいです。味方がいない……』
魔&ス「いつもだろ(でしょ)」
ナ『……』
魔「まぁ、やっちまったもんはしょうがねぇとして、以後……はないだろうが、気をつけろ」
ス「ごめんなさい……」
魔「よし」
ナ『そして……』
ス「で、何しに来たの?」
ナ『あー、私のセリフぅ!!』
魔「……」
ス「まおー?」
魔「……///」
ス「!?」
魔王、くるりと背を向けて、深呼吸。
ナ『耳、赤いですね』
ス「勇者関係ねー。甘々カップルめ。このしあわせものー」
魔「う、うっせぇ……//////」
魔王、腕で顔を隠しつつ、目が泳ぎ気味でそっぽ向き。
ス「……ゲロアマ」
ナ『私メープル吐きそうです』
ス「あたし角砂糖吐く」
ナ『あれ、なんか固形?』
魔「だー、もー! うっせぇな!!」
くるりと振り返り、ゆびを突き出しつつ、
魔「ゆ、勇者に指輪を贈るんだがどんなのがいいか一緒に考えてくれ!!」顔まっかっか
ス「……」
魔「……」
ス「……」
魔「……」
ス「……」
魔「……なんか言えよ!!」
ス「謹んでお断りするわ」
魔「!?」
ス「なんであたしが……」
魔「他に頼める奴いねぇんだよ!!」
ス「盗賊は?」
魔「勇者がダッシュで……」
ス「なる」
魔「お、お前ちゃんと女だし、そういう好みとかよくわかっかなぁって!!」
ナ『魔王は装飾品とかあんまり頓着しなさそうですしねぇ……』
魔「そうなんだよ! ちょっと自分で考えたよ? でもね、無理!!」
ス「えー……正直ちょっと胸焼けが……」
魔「なんでだよ!?」
ス「たぶんだけど、普通の指輪でもあんたの送ったもんなら泣いて喜ぶわよ、ゼッタイ」
魔「たぶん絶対っておかしいだろ!!」
ス「でもねー」
ナ『ねー』
魔「なんでそこで同調すんだよ!!」
ス「だって正直めんどくさい」
魔「正直だな!!」
ス「てか、勇者ならなんだかんだ、からかいつつやってあげてもいいけど、魔王ねぇ……」
魔「差別だ!!」
ス「男はこういうの、すっごく頭悩ませればいいんじゃないかしら!」
魔「なんでそこキレ気味なんだよ!?」
ス「だって本当、あんたらの甘さにこっちは胸焼けが収まんないのよ!! にやにや悶えてどんだけ周囲に微妙な目を向けられたと思ってるんかしらぁ!?」
魔「え、それ俺のせいじゃなくね!? にやにやしてるお前がわr」
ス「元々はあんたらのベタ甘~な空気のせいでしょ!? ちょっとは自重しろってのよ!!」
魔「え、えぇー……」
ナ『理・不・尽www』
魔「笑ってんじゃねぇよナレー!!」
ス「で、どんなの考えたのかしら?」
魔「あ、結局やってくれんのか、ありがとう!!」
ス「一応上司だしね……」
ナ『この辺の設定もはや機能していないような……』
作『気にしたら負けです』
ス「雇われ者だから、金の切れ目が縁の切れ目、とか言うけど、一応恩もあるからちゃんとするわよ、そこんところ」
ナ『読者の皆様はもう読んだと思いますが、四天王の回がありまして、そこで、あの後スナイパーが、雇われてる間はあたしも力貸すわよ、的なことを言ったり言わなかったりとか……』
作『そんな設定を今追加してみたりみなかったり……』
ス「今日作者で過ぎ」
作『あ、はい、すみません……』
魔「シンプルめなやつがいいと思ってんだが……あいつ剣握るし?」
ス「その前にあんまりごてごてしてるのは好きじゃないみたいよ」
魔「だ、だよな!」
ス「……」じとー
魔「さ、さすがにそれくらいは知ってたよ!?」
ス「へーぇ?」
魔「ホントだっつの!!」
ス「だったら、土台だけでも綺麗なやつ選んだ方がいいわよ?」
魔「んー、だったら、ミスリル銀か? 白銀できれいらしいぞ?」
ス「いいんじゃない? 強いし汚れにくいって言うし。でも、さすが魔王ね、超貴重品……」
魔「あー、まぁ、こういう時に権力使わねぇとな。多少……」困り気味
ス「……他には?」
魔「ちょっとくらい石つけてみようかとか思ってんだが……」
ス「いいんじゃない?」
魔「……やっぱダイヤとかのがいいのか?」
ス「んー、そう言うのがいいって子もいるだろうけど、勇者はそんな子じゃないでしょ」
魔「じゃぁ、勇者っぽい、青系の石がいいか」
ス「そうね。いいんじゃない? あ、そうだ」
ごそごそ
ス「あ、あったあった!」
魔「あ?」
ス「石言葉ののってる本よ」
魔「うげっ」
ス「な、に、か、し、ら?」
魔「いや、別に……」
ス「これ読んでいい感じの見つけなさい」
魔「……やっぱか、まじか……」
ス「勇者乙女だから、こういうの結構キュンとくると思うわよ」
魔「……俺が、こんな女っぽい……」
ス「ゆ、う、しゃ、の、た、め、で、しょ?」黒笑
ナ『あぁ、ついに甘さに限界が着たスナイパーが、白いにこにこホラーと同じスキルを!!』
騎「くしゅんっ……風邪かなぁ……?」
一「だからって仕事」
二「さぼっちゃダメっすよ?」
騎「うぇー」
魔「うぐっ……」
ス「ってわけで、あたしの仕事はこれで終わりみたいね。はいはい、それ持って帰って勉強したした!!」
魔「あ、ありがとな……」
ス「おしあわせにねー」にまにま
魔「あ、ありがとな!!///」ヤケ
ばんっ!!
ス「……ドア大事にって、あんたもね……?」
ナ『魔王の指輪はこうして決まったのです。ミスリル銀の土台、控えめについてる石はアクアマリンとなりました』
ナ『魔王、勉強中』
魔「青い宝石? っつったらサファイアか? ……意味は……『誠実・慈愛』。……慈愛? なんか違くね? しかもこんな真っ青じゃねぇか……。空色の石、空、石……飛●石? ……うん、やめようか。えーっと、もっと明るめの青で……あ、これは? アクアマリン。意味は『幸せな結婚』。……うわぁ、結婚式、って感じだな。いんじゃね? これで。……あ、でも海の、か? うーん……まぁ、色もぽいし、これでいいだろ。うん、石言葉も勇者好みだし、ぴったりだし……」
ナ『ほんのちょっと嫌そうな、それでいて、ちょっと嬉しそうな複雑な顔でホントにらめっこしている姿に、誰も近づいてはいけない雰囲気を作るのに十分でした』
デ「ま、魔王様……くっ、わたくしはどうしたらいいと言うんですの……」
メイドは見た!!
モ「あ、ディーナ! 魔王様に今からお夜食を……」
デ「モーブ様、今は少し魔王様をそっとしておいてくださいませ」微笑
モ「え、どうしてだ? なんかあったのか!?」おろおろ
デ「いいえ。勇者様と結婚式で交換なさいます指輪について真剣にお考えになっている御様子でして……」
モ「そ、そっか、それじゃぁ邪魔しちゃだめだな!」
デ「ええ。できれば皆様にもそう伝えて……」
モ「いってくる! じゃぁ、もう少ししてからお夜食いるかどうか聞いてくれるかディーナ?」
デ「ええ。かしこまりましたわ」
モ「ありがとな!!」
……
デ「あぁ、神はなんとういう試練をわたくしにお与えになったのでしょう……魔王様マオウサマ魔王様マオウサママオウサママオウサママオウサマ魔王様……」
ナ『なんだかんだで微妙に祝福している? 様な気がしないこともないのでよかったです。安心です。一応?』
ナ『魔王は素材から成形まできっちり自分でやろうとしたのですが、おおざっぱなために職人に取り上げられました。……どうなんでしょ、それも……』
魔「自分でできたのに……」




